力加減をコントロールできず、悪気はないのにお友達やスタッフを強く叩いてしまう子がいます。「そっと」と、言葉で伝えたところでなかなか理解してもらえるまで時間がかかったりします。
これは「固有覚」という筋肉や関節の動きを詳細に感知する感覚が弱いことが原因で、この感覚が働いていないと動作ががさつになったり、力加減ができなくなると言われています。姿勢が崩れるのもこの感覚の弱さのせいです。
この「固有覚」を養うため、ユリシスでは「ツイスターゲーム」を取り入れています。ツイスターゲームとは、手足をルーレットの目と同じ色のマスに乗せる遊び。姿勢を維持できず、先に転んだほうが負けというゲームです。
指定のマスに手足を乗せようとすると、普段とらないポーズがとれます。ゲームをしながら「固有覚」を鍛えられるというわけ。
「右足を青!」「左手を黄色!」「左足を緑!」と指示を受けたら頭でしっかり考え、手足を置く場所を確認。そして、ゆっくりと手足を指定されたマスに動かす。この繊細な動きを行うことで固有覚を鍛えられ、力加減の調整に繋がるというわけ。
子どもたちの中にはまだ右と左の区別がついていない子もいて、右左を覚える意味でもこの遊びは最適です。頭でしっかり考え、判断し、正確に身体を動かす。当然、ポーズを維持できなければ負けてしまうので慎重にならざるを得ない。自然と子どもたちの競争意欲も掻き立てられる絶好の運動遊びではないでしょうか。
ちなみに私(男45歳)、子どもたちと本気で対戦し、翌日ふくらはぎが筋肉痛になったのはここだけの話。
運動遊びvol.11/身体をコントロール!ツイスターゲーム
教室の毎日
23/09/05 21:34