人は1人では生きていけない。1人でも生きていけると思ったら大間違いで、周りのあらゆる物事にどこかの誰かが関わっている。
食料、水、火、電気、車、電車、スマホ、服、日々の生活におけるおおよそ考えられるありとあらゆるものには、私たちの知らないどこかの誰かが関わっていて、もはや人はそれなしでは生きられない。
怪我や病気をすれば病院で診てもらえ、お薬を処方され治療もしてもらえる。場合によっては手術をして延命も可能になる。
いくら強がってもそれは変えようのない事実なので、やはり周りの人たちには日々感謝しながら生きるべきだと私は思うのです。障害があるなしに関わらず、そこは変わらないのかなと思います。
「協調性」は目に見えないので、子どもたちに教えようにもなかなか上手く伝わりません。「協調性は大事だから協調性を持ってお友達と関わろう!」と、いくら声高に宣言しても、子どもたちには「???」です。
そこでユリシスでは、目に見えないけど生きていく上で大事な「協調性」を「流しそうめんゲーム」によって培っています。
そもそも協調性とは、「自分と異なる立場や利害、意見、考え方を持つ人とも、同じ目標に向かって助け合い、協調して行動できる能力」を指します。この「流しそうめんゲーム」は、まさに前述の通りの力を身につけることができると自負しています。
「流しそうめんゲーム」で使う道具は、半円型の筒状のスポンジ(長さは約80cm)とピンポン玉。筒を1人ひとつ持ち、ピンポン玉を流しそうめんのように転がし、離れた場所にあるカゴに協力して入れるというもの。
例えば3人でやる場合は、1人目は2人目にピンポン玉が渡ったら3人目の次、2人目は3人目にピンポン玉が渡ったら4人目の次…といった具合にピンポン玉を落とさないよう筒を切れ目なく繋げていきます。
最初は難しかったのか、すぐにピンポン玉を落としてしまっていた子どもたちでしたが、回を重ねるごとにみるみる上達。角度を調整してピンポン玉の進む速度を工夫する子、次のお友達が筒を切れ間なくセットし終わるまでピンポン玉の速度を調整する子、「ちょっと早いよ!」「もっと左に筒を向けて!」など、積極的に声掛けする子。子どもたちの没頭感がうかがえます。
これもひとえに「カゴにピンポン玉を入れて成功させたい」という参加した全員がひとつの目標に向かって集中しているからに他なりません。最初はあまり乗り気ではなかった子も、みるみるやる気スイッチが入り気づけばチームのリーダー的存在になっていました。
そして、カゴにピンポン玉が入ると、達成感から「よっしゃー!」「やったー!」と、子どもたちとスタッフがハイタッチ♪まるでWBCで日本が優勝、サッカーのワールドカップで日本が得点したかのような高揚感。テレビを観ながら、スポーツの力ってすごいな~と感心していたのですが、それに似た達成感が「流しそうめんゲーム」にはありました。
みんなで協力してひとつのことを成し遂げる楽しさ、一体感、そして満足感。終わった後は清々しさすら味わうことができるこの「流しそうめんゲーム」。
夏休み期間中に始めたのですが、夏季限定にするのはもったいないってことで、私の中でこの度レギュラー化が決定しました。
季節外れの流しそうめんゲームに乞うご期待!
運動遊びvol.12/協調性が成功の鍵!流しそうめんゲーム
教室の毎日
23/09/06 23:30