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子どもへの指示出しは、大声よりあえての“ひそひそ話”が◎

こんにちは!保育士のたくまです。「何回言っても聞いてくれない⋯」「つい、声が大きくなっちゃうんです」子育てをしていると、こんな場面ってよくありますよね。 でも実は、子どもに何かを伝えたいとき、大きな声で指示するよりも、あえて小さな声で“ひそひそ”話しかけたほうが、スッと耳を傾けてくれることが多いんです。 これ、療育の現場でも意外と使えるテクニックで、私も毎日のように使っています。なんならあえて声を出さずに“口パク”でやることも。口は動いてるけど何も聞こえない⋯どうゆうこと?と、子どもたちは一生懸命に話を聞こうとしてくれる。 「〇〇くん!靴履いて!!」ではなく、「〇〇くん、靴って右から履いたほうがいい?、それとも左から?教えてくれる?」と、少し声を落として、ひそひそと問いかけてみる。 すると、「ん?なに?」と、子どものほうからこちらに意識を向けてくれることがあります。 大きな声は、子どもの注意を引くには効果的なこともあります。でも、子どもによっては、「怒られている」と感じてしまい、耳を閉じるようにその場から離れてしまうこともあるんですよね。 ちなみに今だから言えますが、子ども頃の私はこのタイプでした。大きな声を出す大人が凄く苦手で、未だに妻が大きな声で怒鳴っていると怖くて仕方ありません😅 一方で、ひそひそ声はちょっと不思議。「聞こえないから、もっと聞いてみよう」と、子ども自身が“聞こう”とするきっかけになることがあります。 特に、遊びに夢中になっているときや、切り替えが苦手な子には試してみる価値があります。 もちろん、いつでも小声ならいい、というわけではなくて、安全に関わる場面では、はっきり大きな声で伝えることも大切です。 でも、日常のちょっとした声かけなら、「早く片付けて!」ではなく、「⋯ねえねえ、◯◯さんと一緒に片付け作戦しない?」「トイレ行って!」ではなく、「◯◯さん、トイレ行きたいんだけど、一緒に来てくれる?」 なんていうふうに、声の大きさと伝え方を少し変えてみる。すると、あら不思議。「え?なに?」と、子どものほうから近づいてきてくれることがあります。 子どもに指示を通したいとき、「もっと大きな声で言わなきゃ!」と思いがちですが、実は、声の大きさよりも、“どう伝えるか”が大切なのかもしれません。 「言うことを聞かせる」のではなく、「ちょっと聞いてみたくなる状況をつくる」。そんな視点を持っておくと、毎日の子育てが少しラクになるかもしれません。 今日、もしお子さんへの声かけで困ったら⋯いつもの声より、ほんの少しだけ声を小さくして、「⋯ねえねえ、ちょっと聞いてほしいんだけど」と話しかけてみる。 100%上手くいくとは限りませんが、もしかしたら、いつもよりスッとこちらを向いてくれるかもしれませんよ。

ユリシス・キッズTakabata/子どもへの指示出しは、大声よりあえての“ひそひそ話”が◎
教室の毎日
26/08/24 08:15 公開

 「トイレ行こうか」で動かない子が、なぜか動く声かけテク

こんにちは!保育士のたくまです。手洗いやトイレって、大人は自分の行きたいタイミングで行けますが、小さなお子さんってなかなかそうはいきませんよね。 「手を洗おうか」「トイレ行こうか」と、何度声をかけても、「イヤ!」「あとで!」「行かない!」なんてこと、ありませんか?こうした場面はユリシスでも日常茶飯時です。 特に、遊びに夢中になっているときや、見通しの立たないことが苦手なお子さんにとっては、なかなか難しい。 きっと、大人から突然「今やっていることをやめて、別のことをしよう」と言われること自体が、ちょっとしたハードルになっているんですよね。 そんなとき、ぜひ試してみてほしい声かけがあります。それは、「手伝ってくれる?」のひと言。 例えば、手洗いなら、「〇〇くん、手を洗って!」ではなく、「〇〇くん、◯◯さん(職員)が手を洗うの手伝ってくれる?」 トイレなら、「〇〇ちゃん、◯◯さん(職員)がトイレ行くの手伝ってくれる?」と声をかけてみます。 すると、「いいよ!」と、意外とスッと動いてくれることがあるんですよね。「え?トイレに行くのは子どもなのに、職員が手伝ってほしいってどういうこと?」と思いますよね。 でも、ここにはちょっとした“子どもの心の動き”があります。「トイレ行って!」と言われると、子どもからすると、「大人にやらされている」という感覚になりやすいんですよね。 一方、「〇〇さんがトイレに行くの、手伝ってくれる?」と言われると、「自分が職員さんを助けてあげる」という感覚になる。 そう、「やらされる」から「手伝ってあげる」に変わるんですよね。これ、子どもの自尊心を絶妙にくすぐっていて、このちょっとした違いが行動のきっかけになることがあります。 子どもって、案外、「誰かの役に立つ」ことが大好きなんです。「職員さんのためなら、やってあげようかな」そんな気持ちが、動き出すきっかけになるんですね。 「手洗いしよう」ではなく、例えば、「手が汚れちゃった!〇〇ちゃん、〇〇さんが手を洗うの手伝ってくれる?」「〇〇さん、トイレ行きたいんだけど、一緒についてきてくれる?」「〇〇くん、〇〇さんは手洗い下手くそだから教えてくれる?」など。 もちろん、本当に大人が困っている必要はなくて。“お手伝い”という形を借りて、子どもが行動を始めるきっかけを作ってあげるイメージです。 そして一緒に行けたら、「助かったー!ありがとう!」と、ちょっと大げさなくらい喜んであげる。それだけでも、「お手伝いすると喜んでもらえる」「トイレに行くことって、そんなに嫌なことじゃないかも」という経験につながっていきます。 子育てをしていると、「どうしたら言うことを聞いてくれるんだろう?」と考えることがあります。そうすると、ついつい強い口調になってしまうことも。 でも、子どもへの声かけは、「言うことを聞かせる」よりも、「子どもが動き出しやすいきっかけを作る」と考えると、少し楽になるかもしれません。 「トイレ行って!」「手洗って!」という正しい声かけだけが正解ではなくて、時には、「ママのお手伝いしてくれる?」と、ちょっと遠回りしてみる。 その“遠回り”が、実は子どもにとっては一番の近道だったりすることも。もちろん、すべてのお子さんに同じように効果があるわけではありませんが、「何回言っても動いてくれない⋯」と困ったときには、ぜひ一度試してみてはいかがでしょう。

ユリシス・キッズTakabata/ 「トイレ行こうか」で動かない子が、なぜか動く声かけテク
教室の毎日
26/08/18 09:09 公開

「貸して」と言われたら、いつでも「どうぞ」は正解ですか?

こんにちは!保育士のたくまです。子どもたちが一緒に遊んでいると、よくあるのが、 Aくん「貸して!」 Bくん「イヤ!」 Aくん「⋯貸して!」 Bくん「⋯イヤ!」 という、おもちゃの貸し借りをめぐるやりとり。 大人からすると、「お友達が貸してって言ってるから貸してあげようね」と、Bくんに対して声をかけたくなる場面ですよね。 もちろん、「仲良く遊ぶ」ということを学ぶのは、とても大切なことだと思うんです。でも、実はこの場面ではもう一つ、それ以上に大事な視点があると思っていて。 それは、「イヤなときに、“イヤ”と言えるスキル」。お友達から、「貸して!」と言われても、その子は「今は貸したくない」と思っている。 そんなときに、周りの大人から「お友達に貸してあげなさい」と毎回言われていたら、子どもはどう感じるでしょう?「貸して」に対して「イヤ」と言うのは、だめなことなんでしょうか? もちろん、すぐに「どうぞ」と言えることも大切だと思うんです。でも同じくらい、「今はイヤだよ」と、自分の気持ちを伝えられることも大切だと思っていて。 これは単なる「わがまま」ではなくて、自分の気持ちや意思をきちんと相手に伝える練習でもあるのかなと。 子どもが成長していくと、おもちゃの貸し借りだけではなく、いろいろな場面で「自分の意思を伝える力」が必要になってきますよね。 例えば、公園で知らない大人に「お菓子あげるからついておいで」と言われて、嫌だと思っていても「イヤ」と言えずに一緒について行ったら大変なことになる。 疲れていても「疲れたから休みたい」と言えずに、体調を崩してしまうかもしれない。 先輩に万引きを頼まれて、嫌だと思っても「やりたくない」と言えずに、気づけば犯罪に手を染めてしまうことだって考えられる。 「それは嫌だな」「やりたくない」こうした気持ちを相手に伝えられることは、自分自身を守るための大切な力だと思います。 だからこそ、子どもの頃から、「イヤな時はイヤと言っていい」という経験を積んでおくことは、大切なことじゃないでしょうか。 ただ、じゃあ「イヤ」と言ったら、そのままでいいのか?というと、ここが、子ども同士の関わりで難しいところですよね。「イヤと言えること」=「何でも自分の思い通りにしていい」ってことじゃない。 たとえば、「まだ使ってるから、今は貸したくない」と言ったら、「そうなんだね。じゃあ、終わったら貸してくれる?」と、お友達と相談する。 あるいは、「あと5分使ったら貸すね」「この遊びが終わったら交代ね」と、“イヤ”の先にある解決方法を子どもと一緒に考えていくことが大事だと思っていて。 つまり、「貸したくない」=ダメではなく、自分の気持ちを伝えた上で、どうしたら一緒に遊べるか考えるという経験を積んでいくことが大事になってくる。 子ども同士で、「貸して!」「イヤ!」となったとき、大人がすぐに、「○○ちゃん、貸してあげて!」と片方を説得するのはグッと堪える。 「Aくんは、まだ遊びたいんだね」「Bくんは、このおもちゃを使いたいんだね」と、両方の気持ちを言葉にして、気持ちの橋渡しをする。 そして、「じゃあ、どうしようか?」と一緒に考えてみる。「順番にする?」「タイマーが鳴ったら交代する?」「別のおもちゃで遊ぶ?」など、選択肢を提示すること。 多少の衝突はあれど、こうした経験を重ねることで、子どもは少しずつ、「自分の気持ちを大切にしながら、相手の気持ちも大切にする」という、人との関わり方を学んでいくのかなと。 「貸して」と言われたら「いいよ」と言える。それはもちろん素敵な姿。でも、「今はまだ使いたい」「あとでならいいよ」「これは貸したくない」と、自分の気持ちをきちんと伝えられることも、同じくらい素敵なこと。   そして、その「イヤ」を相手に伝えたうえで、「じゃあ、どうしよう?」と一緒に考えられるようになる。それこそが本当の意味で人と上手に関わる力だと思っていて。 「お友達には優しくする」ことは大事だけど、それ以上に「自分の気持ちを大切にしていいんだよ」ということも、子どもたちには伝えていきたい。 おもちゃの貸し借りという、一見小さな出来事の中にも、「人を大切にすること」と「自分を大切にすること」その両方を学ぶチャンスがある。 今日も子どもたちの「イヤ!」を、ただの困った言葉として終わらせず、「自分の気持ちを伝えられたね」という視点でも見つめていけたらいいなと思います。

ユリシス・キッズTakabata/「貸して」と言われたら、いつでも「どうぞ」は正解ですか?
教室の毎日
26/08/14 21:56 公開

風船へのこだわりが加速中!爆ぜる・しぼむを受け入れるには?

こんにちは!保育士のたくまです。物事の執着やこだわりって誰にでもあるもので、今日はそんなお話。 先日、保護者さまからこんなご相談を受けました。 -------------- 最近、風船へのこだわりが激しいです。少し前になりますがあまり良くない行動がありました。夜23時ごろ娘が癇癪を起こして家から脱走をしました。理由は「Aデイサービスから貰ってきた風船が小さくなって遊べない。新しい風船が欲しい。どうしても今欲しい!買いに行く!いや、家の近所にあるAデイサービスに今からもらいに行く!!!!」という、私からするとしょうもない事でした。 当時、夕方ごろにあった熊本の地震で自分のルーティンだったテレビ放送がなくなり、また雨も降っていたので散歩も行けずで娘にとっては退屈な自宅時間だったのだと思います。そうした気に入らないことが重なってしまったこともあると思いますが。。。 就寝前でしたが、家の前にある大きな道路を左右確認せず走り抜けて近所にあるAデイサービスまで行ってしまいました。途中で怖くなったようで自宅の方に引き返してきましたが。。。 たまたま車の走行がなかったので事故にはなりませんでしたが、娘の頭の中は風船の事しか考えておらず全く周りが見えていないかなり危ない状況でした。 風船が割れたり小さくなったりするとかなりの確率で癇癪を起こしてしまいます。娘の記憶にある今まであったものが無くなる「割れる」、自分の知っていた姿と違う「空気が抜けてしぼむ」が気に入らない、予定外の事でパニックになるのだと思います。 これからユリシスの活動で風船を使うことがあるかもしれませんが、その時は娘の様子を教えてください。また、風船に対するこだわりや執着に対する解決策等を一緒に考えてくださると嬉しいです----------- 風船が割れたり、空気が抜けてしぼんだりしたときに大きな癇癪になってしまうのは、本当に大変ですよね。 お話を伺っていると、単純に「風船が好きだから」というだけではなく、娘さんにとって風船が「いつもそこにある、知っている状態」であることが安心につながっているのかもしれませんね。 「割れる=今まであったものが突然なくなる」「しぼむ=知っている風船の形が、予想していない形に変わる」という変化そのものが、娘さんにとって死活問題なんですね。 もちろん実際に何が一番の理由なのかは本人のみぞ知るといったところですが、娘さんの特性である「予定外のことが苦手」「ルーティンが崩れると困りやすい」「見通しが立つと安心できる」という特徴を考えると、風船を無理に遠ざけるよりも、まずは「風船は変化するもの」「終わりがあるもの」と少しずつ見通しを持てるようにしていくことが大切かなと思います。 例えば、風船で遊ぶ前に、「今日は風船で遊ぶよ」→「5分遊んだらおしまい」→「最後に風船を箱に入れる」→「そのあとは○○をする」という流れを、言葉だけではなく写真や絵カードなどで見せてあげると見通しが立って安心できるかもしれません。 特に娘さんは視覚的な指示が比較的理解しやすい傾向にあるので、これはかなり活かせる部分だと思います。 いきなり「風船が割れることに慣れよう」とする必要はないと思います。まずは、「風船で遊ぶ→終わる→別の楽しい活動へ移る」という経験を見通しを持たせながらたくさん積ませてあげるといいかもしれませんね。 あと、もし風船がしぼんでしまっても、慌てて元に戻そうとするより、「しぼんだね。びっくりしたね」「風船、空気がなくなったね」「大丈夫。次は○○しよう」と、できるだけ短い言葉で淡々と伝えるだけで十分。それが自然の摂理と言うものてすかね。それ以下でもそれ以上てもなく。 そこでは癇癪が起きると思いますが、癇癪が起きている最中は本人もかなり混乱しているので、「びっくりしたね」「風船、なくなっちゃったね」くらいの短い言葉で、娘さんが安心できる場所を確保してあげることを優先していいと思います。 もう一つ大切なのは、風船へのこだわりを「なくさなければいけないもの」と考えすぎないことかなと思います。 好きなものがあること自体は悪いことではないので、むしろ、風船が大好きということを入口にして、「終わりを受け入れる」「予定と違うことが起きても大丈夫」「なくなっても次の楽しみがある」 という経験を少しずつ増やしていく。言わば、娘さんの“成長のチャンス”と捉えてみると、お母さんも少し楽になるのではないかなと思います。 そして何より、毎回完璧に対応しなくても大丈夫。毎回うまく切り替えさせる必要もありませんし、癇癪をゼロにすることが目標でもありません。 「今日は少し見通しを持てた」「前より少し早く切り替えられた」そういう小さな変化を積み重ねていければ十分だと思います。 ユリシスでも、風船を使った遊びの中で「終わりの見通しを持つ」「次の活動へ切り替える」といった練習を、本人の負担にならない範囲で取り入れていけたらいいなと思います。

ユリシス・キッズTakabata/風船へのこだわりが加速中!爆ぜる・しぼむを受け入れるには?
教室の毎日
26/08/11 22:17 公開

遊びながらぐんぐん発達!「スクーターボードの」療育効果

こんにちは!保育士のたくまです。ユリシスの運動療育の中で、子どもたちに人気の運動器具のひとつが「スクーターボード」です。 スクーターボードとは、4つの車輪がついた小さな板の遊具で、座ったり腹ばいになって手足で動かすことで、楽しく遊びながらバランス感覚や筋力を鍛えることができます。 子どもたちからすると、「楽しい!」「速い!」「もっとやりたい!」という、まさに格好の“遊び道具”なのですが、実はこのスクーターボード、身体の発達を促すための「おいしい要素」がたくさん詰まっているんですよね。 今日は、そんなスクーターボードの「なるほど!」な療育効果をご紹介できたらいいなと思います。 スクーターボードの効果 ①体幹が鍛えられる スクーターボードにうつ伏せになって進むとき、身体を安定させるために、自然とお腹や背中などの体幹の筋肉を使います。 特に、手で床を押して前に進もうとすると、「手で押す」→「身体を支える」→「お腹・背中で姿勢を保つ」という全身運動になります。 「体幹を鍛えよう!」と言って腹筋運動をするのは、子どもにとってなかなか大変なこと。 でも、このスクーターボードを使って「もっと速く進もう!」なら、喜んで何度もやってくれる。 楽しいから繰り返す。その繰り返しが結果的に身体づくりにつながるんですよね。 スクーターボードの効果 ②「自分の身体をどう動かす?」という力が育つ スクーターボードは、ただ力を入れれば進むわけではありません。 「右手で押したらどうなる?」「両手で押したら速くなる?」「身体を傾けたらどんな風に曲がれる?」 など、子ども自身が動きながら調整していきます。これは、自分の身体の位置や動きを感じ取る力につながります。自分の身体を自由自在に動かせる感覚。 これはよく“ボディイメージ”とも言いますよね。「自分の手はここにある」「足はこのくらい伸びている」「身体が傾いている」といった、身体の“現在地”を感じる力。 この力は、実は日常生活にも大切。着替えたり、階段を上ったり、椅子に座ったり、ボールを投げたり。私たちは普段、意識せずに自分の身体をコントロールしています。 スクーターボードの効果 ③前庭感覚への刺激にもなる スクーターボードでは、「前に進む」「止まる」「方向を変える」「スピードが変わる」といった動きが起こります。 こうした動きは、前庭感覚と呼ばれる、身体の傾きや動き、バランスなどを感じ取る感覚への刺激になります。 前庭感覚は耳の奥にある三半規管と呼ばれる部分で感じ取っていて、私たちが普段くるくる回転すると目が回るあの感覚は、前庭感覚を受けすぎているからなんですね。 特に、発達に凸凹のあるお子さんの中には、前庭感覚の感じ方が独特で、鈍かったり、逆に敏感だったりします。 前庭感覚の感じ方には個人差があるので、子どもの様子を見ながら、スピードや時間を調整してあげることで、その子にとって程よい感覚刺激が入る。 前庭感覚が育つことで脳の中で情報が整理され、より日常生活を送りやすくなるというわけですね。 スクーターボードの効果 ④「力加減」を学ぶことができる スクーターボードは、強く押せば必ず速くなる、とは限りません。 「強く押したら速くなった!」という経験もあれば、「ちょっと強すぎてバランスを崩した!」という経験もあります。 つまり遊びの中で、「どのくらいの力を使えばいいんだろう?」を自然に学んでいるんですね。 これは、鉛筆を持つ、ドアを開ける、物を運ぶ、ボールを投げるなど、日常生活のさまざまな動作につながっていきます。 飲み物の入ったコップをこぼさずにそっと置く、なんていう動きはまさにそうですよね。 この力加減は「固有感覚」とも呼ばれています。固有感覚が育っていないと、悪気はないのにお友達を強く押してしまってトラブルに発展してしまうこともある。日常生活において力加減を知ることはとても大事なことなんですね。 スクーターボードの効果 ⑤「目」と「身体」の協調にもつながる 例えば、「緑のコーンまで行ってみよう!」という課題にするとどうでしょう? 子どもは、 コーンを見る→どちらに進むか考える→手を動かす→スクーターボードが進む→位置を確認して方向を修正する、ということを繰り返します。 つまり、目で見た情報をもとに身体を動かすという経験になります。これは、ボール遊びや縄跳び、鉄棒など、さまざまな運動の土台にもなる大切な力です。 スクーターボードの効果 ⑥「どうしたら成功する?」を考える力も育つ スクーターボードは、意外と「考える」場面がたくさんあります。 「このままだとコーンにぶつかるぞ」「もう少し右に行こう」「手をもっと後ろについたほうが進むかも」など、子ども自身が試行錯誤します。 これって、実はとても大切な経験なんですよね。大人が正解を教えるのではなく、「やってみる → 失敗する → 工夫する → できた!」という経験を積む。 この「自分で考えて、自分で調整して、できた!」という感覚が、子どもの自信にもつながっていきます。 運動療育というと、「運動能力を伸ばす場所」と思われるかもしれません。もちろん、それも大切ですが、私たちが目指しているのはそれだけではなくて。 身体を動かすことを通して、「自分の身体を知る」「自分で考える」「挑戦する」「できた!」という経験を増やすこと。 「今日はどんな動きに挑戦してみよう?」「この子には、どんなルールなら楽しめるかな?」「少し難しくするには、どうしたらいいかな?」 ただ遊んでいるように見えますが、実は一人ひとりの発達段階や得意・苦手に合わせて、遊び方を工夫しています。 「楽しいから、もう一回!」その「もう一回」が積み重なって、体幹、バランス感覚、身体の使い方、目と身体の協調、力加減、感覚の経験、考える力、挑戦する気持ちへとつながっていきます。 今日も子どもたちの「もう一回!」を大切にしながら、楽しさいっぱいの運動療育を行っていけたらいいなと思います。

ユリシス・キッズTakabata/遊びながらぐんぐん発達!「スクーターボードの」療育効果
教室の毎日
26/08/05 19:45 公開
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