児童発達支援事業所

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(202件)
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WISC数値から「強み」を活かす支援を探る vol.2

こんにちは!保育士のたくまです。今回は、とあるお子さま(7歳女の子)のWISC-Ⅳの数値から読み解く、本人の強みを活かした支援について考えてみようと思います。 まずは、検査の結果から見ていきましょう。 【WISC-Ⅳ検査結果】 全検査IQ 84 言語理解 97 ←強み 知覚推理 87 ←やや弱み ワーキングメモリー 94 ←強み 処理速度 67 ←弱み ▼検査結果から推測できること 全検査IQ:84 平均(90〜109)より少し下。ただし「弱さ」と「強さ」の差が大きく、IQだけでは捉えきれないところがある。 言語理解(97) 言葉の理解や知識の活用はほぼ平均。説明を聞いて理解したり、人に説明する能力は比較的高い。 知覚推理(87) 目で見て考える、図形や空間を扱う力はやや弱め。工作や図形問題は少し時間がかかることも。 ワーキングメモリ(94) 記憶して処理する力は平均。数字を覚えて操作したり、簡単な指示を頭に残して動ける。 処理速度(67) 大きな課題。視覚的にたくさん処理する、速く正確に書く、手先を動かすことがかなり苦手。テストや板書、計算スピードなどで「遅い」と言われやすい傾向にある。 数値から読み取れるのは、「言葉を使った理解や記憶は得意だけれど、手を動かしてスピーディにこなす作業はとても負担になっている」可能性が考えられます。 ては、どんな手立てをすれば彼女が日常を生きやすくなるか?場面ごとにいくつか挙げてみたいと思います。 1. 学習面での工夫 ・板書 書くスピードが遅いので、学校では先生が書いた黒板をタブレットで写真を撮る。お家でプリントして保存します。後で見返すことで復習にもなります。 ・テスト 制限時間に配慮。「速さ」ではなく「理解度」で評価してもらう。このあたりは先生と相談が必要ですね。 ・算数 計算ドリルは量より質。少ない問題を正確丁寧に。暗算より、数直線やブロックなど「目で見てわかる教材」を使うとより理解度が深まります。 2. 日常生活での支援 ・手先の動き お箸・ハサミ・書字の動作が負担になる可能性あり。「折り紙」「あやとり」「ビーズ通し」など楽しみながら細かい作業を少しずつ積み重ねると巧緻性の底上げになります。鉛筆は太めや三角鉛筆など握りやすいものを使うことで負担が減らせます。 ・身支度 着替えや片付けは「やることリスト」を文字や絵、写真で見える化。時間を気にせず「順序よくできたこと」を褒める。 3. 学校生活を楽にする工夫 ・配慮をお願いできると良いこと 書く課題を減らす、プリント活用。テストや課題で時間延長。宿題は量を減らす。評価は「速さ」ではなく「理解度」を重視してもらう。 ・友だちとの関わり 話す聞く力は比較的強みなので、発表や音読、会話で自信を持てる。処理速度の苦手さから、逆にお友達と「速くやる競争」は避けたほうがベター。 4. 自信を育てる声かけ 「ゆっくりでいいよ。丁寧にやれたね!」 「説明の仕方、わかりやすかったよ」 「よく覚えていたね、助かったよ」 得意(言語・記憶)を伸ばしながら、苦手(処理速度)は環境調整でカバーするのが基本的な考え方。数値だけみると、彼女は 「ことばの力」が強みで、「速さや手の動き」が弱点と言えそうです。 書く量や速さを求めすぎず、プリントやICTで補う。わかっていることを「話す」「説明する」形でアウトプットさせる。生活では手順を見える化して安心できる環境を整えるとストレスなく過ごせそう。 彼女は一見すると、お話好きで誰とでもすぐに打ち解ける社交性を持ち合わせ第一印象は「器用そうな子」です。これは彼女の個性として魅力的。彼女が居るだけで周りの雰囲気が明るくなるので、唯一無二のオンリーワンだなと感じます。 そんな素敵な彼女の笑顔を絶やさないためにも、日頃から、大人たちの配慮や工夫が必要なのだと感じます。 ユリシスでは、「自分はできる!」という気持ち(自己肯定感)を保ちながら、どんどん自信を深めてくれたらいいなと思います!

ユリシス・キッズTakabata/WISC数値から「強み」を活かす支援を探る vol.2
教室の毎日
25/09/05 21:21 公開
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『だるまちゃんとてんぐちゃん』に学ぶ、父親のあり方

こんにちは!保育士のたくまです。ほぼ毎日読み聞かせをしているのですが、時々、療育や子育ての視点で「これ、活かせそうだな〜」なんていう面白い気づきがあります。 最近、読んだ中ではこちら。 『だるまちゃんとてんぐちゃん』 『からすのパンやさん』でお馴染み、かこさとしさんの作品です。絵のタッチが好みで、私自身、気づくとよく手にとっています。みなさん、読んだことありますか? だるまちゃんシリーズの中でも人気の一冊で、「子どもが憧れる存在」と「その子どもが自分なりに工夫して近づいていく姿」が描かれています。 子どもたちに読み聞かせが終わったあと、ふと気づいたんです。このお話、実は父親の子どもへの向き合い方や、私たちが行う療育の関わり方と重なる部分がたくさんあるんじゃないかと。 だるまちゃんは、かっこいいてんぐちゃんに憧れて「自分もあんなふうになりたい!」と挑戦します。でも同じものは手に入らない。そこで、だるまちゃんは家にあるものを使って工夫し、少しでも近づこうとします。 お話の肝となるのは、「父ちゃん、〇〇が欲しい!」と駄々をこねるのではなく、だるまちゃんが自分で工夫し、試し、失敗しながら学んでいくところなんですよね。 だるまちゃんのお父さんは、息子の希望をなんとか叶えようとあれこれ動きます。でも決して押し付けようとはせず、息子の工夫を横でそっと見守る。「そんなバカなことやめなさい!」とは言いません。とかく口出しそうな場面なのに、そっと見守る。私はここに父親としてのおおらかさを感じました。 療育においても、「できた・できない」にこだわるより、「面白いことを考えるね!」「その工夫、いいじゃない!」と、結果よりも過程を認めるのが大事で、こうした関わりが子どもの主体性を引き出すことに繋がると思っていて。 同じものを与えるのではなく、その子の世界を広げるサポートをする、すぐに正解を教えるのではなく自分で工夫してみる経験を大事にする、失敗しても「チャレンジしたこと」を認める。 これはまさに、だるまちゃんと父親のやり取りが教えてくれるメッセージ。ここでふと思ったんですよね、これって、そのまま療育にも置き換えられるのかなと。 絵本を読み聞かせる時間は、ただの「読み聞かせ」ではなく、親子の関わり方をも教えてくれる大事な時間なんですね。 お父さん・お母さんが「なるほど、こうやって見守ればいいんだな」と気づけると、子ども自身も楽しく伸び伸びと挑戦できるのかなと思います。 ぜひ今夜は『だるまちゃんとてんぐちゃん』をお子さんと一緒に読んでみてください。きっと、親子の関わり方のヒントも見つかりますよ。

ユリシス・キッズTakabata/『だるまちゃんとてんぐちゃん』に学ぶ、父親のあり方
教室の毎日
25/09/03 19:42 公開
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信じるのは自分の感覚!目指せ!宝探し王!

こんにちは!児童指導員のじゅんやです!今日は運動メニューのお話をしていきますね。 今回ご紹介する運動メニューは、「宝探しゲーム」です。宝探しと言ったら海賊!海賊と言ったら海!海と言ったら夏!夏にピッタリな運動と感じませんか?(ちょっと強引ですかね?!) まず、室内に破った新聞紙を沢山敷き詰め、その中にスタッフが宝(玩具)を新聞紙の中に隠します。その間、お子さまたちは待機エリアで目をつぶって待ち、全て隠し終わったら、いよいよ宝探しスタートです。 ルールは、至ってシンプルで隠された宝「玩具」をみんなで協力して探し出すだけ!お子さま達は、宝と聞いてワクワクな気持ちが高まりやる気満々です! 難易度を幾つか設定し、レベルが上がる毎に玩具のサイズが小さくなったり、色味が新聞紙と似て見つけにくくなったりします。 こうなるとお友達との協力が必要になるので、みんなで「そっちあった?」「ここありそうだね!」と声掛けをしながら行うので、コミニュケーション能力が上がります。 宝探しゲームの運動目的としては、ビジョントレーニング(眼球運動)と感覚統合。 散乱した新聞紙の中から必要なアイテムだけを注視する際の目の動きが、ビジョントレーニング(眼球運動)になります。 眼球がよく動くようになると、視野範囲が広くなる、空間認知力が上がると言われています。これは日常生活や学校生活に置きかえると、転びにくくなったり、授業中の板書をスムーズに行えるなどの効果を期待できます。 また、目の動きを良くすることで前頭葉にも刺激が入り、状況判断能力の向上、行動・感情のコントロールがしやすくなると言われています。 また、新聞紙の感触は手指や手のひらの刺激を伴い、感覚統合につながります。手指や手のひらからの刺激は「触圧覚」として加わり、これが脳を程よく刺激しストレス耐性や不安、緊張がほぐれると言われています。 まだまだ暑い時期は続きますので、ご自宅での遊びとして取り入れてみてはいかがですか?ちなみに面倒なお片付けは運動会のBGMで、お子さまと競争しながらやるのがおすすめですよ。

ユリシス・キッズTakabata/信じるのは自分の感覚!目指せ!宝探し王!
教室の毎日
25/09/02 22:15 公開

ワーキングメモリは「頭の中のメモ帳」苦手さを補う工夫とは?

こんにちは!保育士のたくまです。みなさん、「ワーキングメモリ」という言葉をご存知でしょうか? 発達検査(WISCなど)でも出てくる項目のひとつですが、実は子どもの生活や学習を支える「頭の中のメモ帳」 のような働きを担っているんです。 今日はこのワーキングメモリについて、保護者のみなさんにも分かりやすくお伝えできたらいいなと思います。 そもそもワーキングメモリとは、簡単にいうと、「情報を一時的に覚えておきながら、同時にそれを使って作業する力」のこと。 たとえば、「3+5=?」と聞かれて、頭の中で数を覚えながら計算する、「2階に行ってハンカチを持ってきてね」と言われてそのまま行動する、黒板を見てノートに正しく書き写す、などなど、こうした場面で活躍しているのがワーキングメモリです。 ワーキングメモリに苦手さがあると、日常でこんな様子が見られます。 ・指示を聞いても途中で忘れてしまう ・計算の途中で数を間違えてしまう ・黒板の長い文章を一気に書き写せない ・本を読んでも、前の内容を覚えていなくて理解が追いつかない こう列挙してみると、自分のことを言われているようでなんだか胸が痛い(笑)。すぐ忘れるんですよね。とにかくすぐ忘れる。新聞は同じ記事を、理解するまで毎朝何度も読み返します。 脳内のメモ帳のキャパが驚くほど小さいのか、片っ端から忘れていくんです。 決して「やる気がない」のではなく、気づくと頭のメモ帳の容量がいっぱいになってしまっているんですよね。 でも、ワーキングメモリは練習や工夫で補うことができるんです。日常生活でできる工夫をいくつか紹介しますね。 指示は短く・区切って伝える →「お風呂に入って、服を片づけて、歯を磨いてね」よりも、「まずお風呂に入ろう。そのあと服を片づけてね」と順番に伝える。 視覚的な手がかりを使う →予定表ややることリストを絵や文字で提示すると見通しが立ち安心して行動できる。 繰り返しを活用する →一度で覚えられなくてもOK!同じことを繰り返し伝えることで定着します。 楽しく遊びながらトレーニング →「しりとり」「神経衰弱」「後出しジャンケン」など、遊びの中でワーキングメモリを鍛えることができます。 ワーキングメモリは目に見えない力ですが、子どもの学びや生活の土台になります。「うちの子、忘れっぽいな」と思っても、それは能力のせいではなく情報処理のスタイルの違いかもしれません。 保護者の方がちょっとした工夫でサポートすることで、子どもは安心して力を発揮できるようになります。ユリシスでも、一人ひとりの特性に合わせて支援していきますので、ご家族の方と一緒に長い目で見守っていけたらいいなと思います。

ユリシス・キッズTakabata/ワーキングメモリは「頭の中のメモ帳」苦手さを補う工夫とは?
教室の毎日
25/08/30 19:45 公開

療育はティーチング?コーチング?最適解はハイブリッド!

こんにちは!保育士のたくまです。一口に「療育」と言ってもその考え方や支援方法は施設によって様々だと思いますが、その関わり方って大きく分けて2つのスタイルがあるなって思います。 それが 「ティーチング」 と 「コーチング」。 ティーチング(Teaching)とは、読んで字のごとく「教える」こと。例えば、靴の履き方を「右からだよ」と手を添えて教えたり、ひらがなの書き方を見本を示しながら練習させる、お箸の正しい持ち方を繰り返し説明するなどがこれに当たると思います。 つまり、正しいやり方を先生や大人が伝えるというスタイルで、子どもが「やり方が分からない」ときに役立つ方法です。 でも、ティーチングばかりだと、子どもは「答え待ち」「指示待ち」になってしまうことも考えられるんですよね。 「ママ、次は何すればいいの?」「言われてないからできない、無理」と常に指示待ちになっちゃうこともあるんです。 一方、コーチングは「引き出す」ことに重きを置いています。スポーツのコーチのように、子ども自身に考えさせて、行動できるように促します。スポーツの世界ではコーチのコーチング次第で選手の結果の良し悪しが決まるなんてこと、よくある話ですよね。 例えば、「靴、今日はどっちの足から履いてみる?」と聞いてみたり、「ひらがなの“あ”、どんな形だと思う?」と想像させる、「お箸とスプーン、今日はどっちで食べたい?」と選ばせるなど。 つまり、コーチングとは子どもの考える力や自己決定をサポートするスタイル。自分で考えたことや決めたことは記憶に残りやすく、自信にもつながります。 ただ、コーチングばかりだと、お子さまの発達段階によっては「分からないのに考えろってツラい」となることもあって、一概に「ティーチングよりもコーチングが良い」とは言えないんですよね。 そんな風に考えると、療育で大切なのは、ティーチングかコーチングかの二者択一ではなく、バランスよく使い分けるってことが求められるんじゃないかと思うんです。つまり、ティーチングとコーチングの「ハイブリッド」ってことですね。 まずは「ティーチング」でやり方の基礎を伝え、できそうになったら「コーチング」で自分なりに考える機会を作る。で、失敗しても「じゃあ次はどうする?」とフォローを入れる。この繰り返しが、子どもにとって「学び」と「自信」の両立につながるんじゃないかなと思います。 ちょっとした日常の例で言えば、例えば靴の履き方。声かけとしては、「かかとをトントンすると履きやすいよ」(ティーチング)→「今日は自分でトントンしてみようか?」(コーチング) 例えば宿題の場面。「最初は“あ”の字から書こう」(ティーチグ→「今日はどの字から練習したい?」(コーチング 「ちゃんと教えなきゃ!」と思うと、ついティーチングが多くなりがち。逆に「自分で考えさせなきゃ!」と思うと、子どもが困ってしまい負担になってしまうことも。 だからこそ、肩の力を抜いて「最初はティーチング、慣れてきたらコーチング」、「できたら一緒に喜ぶ」これくらいのバランスが良いのかもしれませんね。

ユリシス・キッズTakabata/療育はティーチング?コーチング?最適解はハイブリッド!
教室の毎日
25/08/25 20:49 公開
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