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運動遊びvol.43/スーパーボールを使って見る力を鍛える

教室の毎日
今日はスーパーボールを使ったビジョントレーニングをご紹介しますね。

小学生の頃、近所の駄菓子屋へ行って「スーパーボールくじ」を引くのが楽しみで仕方なかったのを思い出します。小学生の私にとってカラフルなスーパーボールはとても刺激的で、収集欲を掻き立てるものでした。

それは現代のお子さまにとっても同様で、「今日はスーパーボールを使った運動遊びだよ〜」と声を掛けると、子どもたちの目は途端にキラキラと輝き出します。

前置きが長くなりましたが、そんな魅力的なスーパーボールを使った運動遊びが「スーパーボールコロコロキャッチ」なのです。

まず傾斜をつけたテーブルと紙コップを用意します。傾斜をつけたテーブルの上からスタッフがスーパーボールを転がし、ボールが床に落ちる前にお子さまが紙コップでキャッチするというもの。

まるでインベーダーゲームやテトリス等のテレビゲームを実写化したような感覚を味わえ、子どもたちに大人気!みんな喜々として取り組んでいます。

この「スーパーボールコロコロキャッチ」はビジョントレーニング、いわゆる「見る力」を鍛えるために行っています。

スーパーボールの転がる軌道を眼で追いピントを合わせる「眼球運動」、スーパーボールの形や位置、距離を正確に捉える「視空間認知」、それらの視覚情報をもとに手を動かす「眼と体のチームワーク」、これら3つの要素が合致し初めて紙コップでスーパーボールをキャッチすることができます。

見る力を高めることで、学校の板書を上手にできる、本をスムーズに読める、集中力がつく、文字を綺麗に書ける、工作が上手になる、ものなくしが減る、球技が上手になる、転びにくくなる、ボディイメージがついて体を思い通りに動かせる等、様々な効果を期待できます。

視覚情報は五感の中で最も重要な感覚で、人は外界からの情報の約8割を視覚から取り入れていると言われています。視覚情報の「入力」「情報処理」「出力」という3つの要素が合致することで初めて行動が伴う。

ボールが飛んでくる軌道を追う→一瞬で距離感を掴んでどのタイミングどの角度で手を出せば良いか判断→ボールを手でキャッチする

飛んできたボールをキャッチするためには、これらのスキルが必要で、どの要素が欠けてもキャッチには至らない。

見る力を向上させるということは、生活全般を豊かにすること。遊びを通じて子どもたちの見る力のレベルアップに繋がればいいなと思っています。

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