こんにちは!保育士のたくまです。ユリシスでは、帰りの会の時間を使い、全員で「ビジョントレーニング」に取り組んでいます。
ビジョントレーニングとは、簡単に言うと見る力を高めるトレーニングのこと。見たいものを眼でとらえ、すばやくピントを合わせる「①眼球運動」、眼で見たものの形や色、距離感を正しく認識するための「②視空間認知」、ボールをキャッチするなど、眼からの入力情報を合わせて思う通りに体を動かす「③眼と体のチームワーク」という3つのトレーニングから成ります。
私がどうしてこのトレーニングを取り入れているかと言うと、子どもたちにとって、視覚機能(見る力)はとても重要であると認識しているからです。
例えば、文字や図形を正しく形を整えて書(描)く、板書を写す、本をスムーズに読む、曲線をハサミで切る、整理整頓ができる、飛んでくるボールを上手にキャッチする、文字や図形の形を正しく把握する等、学習面や運動面における多くのシーンで「見る力」を必要とします。
そもそも人にとって視覚情報はとても大きな役割を果たしていて、目をつぶって生活できるかと問われたら、私ならその答えは間違いなくNOです。日常生活のほとんどを視覚機能に頼っていると言っても過言ではありませんから。
普段、私たちは何気なくこの世界を見ています。そもそも「視力」は、止まっているものの単純な形を見分ける力のことを言います。
しかし、生活の中では、動くものを眼で追ったり、2つのものを見比べたりするなど、視線を動かしながらピントを合わせる力(①眼球運動)を必要とします。また、眼でとらえた情報を脳へ送り、そのものを把握する力(②視空間認知)、必要に応じて適切に体を動かす力(③眼と体のチームワーク)も必要です。
例えば、飛んできたボールが視界に入っても、それをよけられないのであれば、「見える」とは言えない。入力(①眼球運動)→情報処理(②視空間認知力)→出力(③眼と体のチームワーク)という一連の流れができて始めて「見える」となる。
そんな視覚機能、実は筋力トレーニングと同じで、日々の鍛錬によって鍛えることができると言われています。入力(①眼球運動)→情報処理(②視空間認知力)→出力(③眼と体のチームワーク)を一つずつ鍛えることで「見る力」を底上げするのが、このビジョントレーニングの狙いです。
帰りの会では、私が子どもたちの前に立ち、メトロノームのリズムに合わせて先端にポンポンの着いた棒をゆっくりと円を描くように動かし、子どもたちはポンポンを頭を動かさずに眼で追う練習をします。(①眼球運動)
また、「後出しジャンケンゲーム」では、スタッフに後出しジャンケンで「あいこ→勝つ→負ける」を実践し、③眼と体のチームワークのトレーニングをしています。眼で見た情報を瞬間的に処理し、脳から手に指令を出す練習です。
一見シンプルですが、これが大人でも以外と難しい。最初はゆっくり、少しずつスピードアップさせると子どもたちのやる気に火がつきます♪
トレーニングといっても苦しさは皆無♪みんないつも楽しみながら取組んでいますよ♪
「見る力」をつけるビジョントレーニング実施中!
教室の毎日
24/07/17 08:40