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「感覚統合の基礎」というテーマで社内研修を行いました

教室の毎日
こんにちは!保育士のたくまです。



今日は「放課後等デイサービスにおける感覚統合の基礎」というテーマで社内研修を実施しました。動画視聴の後にスタッフ間で意見交換を行いながら理解を深める形で。



内容はざっくりこんな感じです。



感覚統合とは?
・感覚統合の定義:複数の感覚(視覚、聴覚、触覚、前庭感覚、固有感覚)を脳が処理し、行動に適切に反映させるプロセス
・プロジェクターで感覚統合のモデル図を表示
・感覚統合が崩れるとどうなるか?
・感覚統合の問題がある子どもへの影響(集中力、行動、社会的スキルなど
・今日の研修の要点を振り返る
・感覚統合を理解することの重要性を再確認



感覚統合。療育について熱心に勉強されている親御さまの中には、もしかするとこの言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。



感覚統合とは、私たちが外界から得る様々な感覚情報(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、前庭感覚、固有受容感覚など)を脳が統合し、適切な反応を生み出す能力のことを指します。



感覚統合が働くことで、私たちは体の動きや姿勢を制御したり、日常生活に適した行動を取ることができるのですが、先に挙げた感覚に「つまずき」があると、日常生活にも支障をきたすことがあるというのです。



感覚統合の理論は、アメリカの作業療法士であるA. Jean Ayres博士によって提唱され、特に子どもにおいて発達上の重要な役割を果たすとされています。感覚統合のプロセスがうまく機能しないと、感覚過敏や感覚鈍麻、運動のぎこちなさ、集中力の低下、行動の問題などが現れることがあり、これを「感覚統合障害」と呼びます。



感覚統合療法は、こうした問題を改善するために、遊びや活動を通して感覚処理を促進し、日常生活での適応力を向上させることを目指す治療法のことを言います。




今回、社内研修に至った経緯をお話しますと、そもそも私は保育士で、感覚統合については恥ずかしながらユリシスに入社するまで存じ上げませんでした。



どんな時も子どもの気持ちにまずは寄り添う、自己肯定感を高めるためにたくさん褒める、楽しい遊びを創り出す、子ども同士の関わりを増やすためにまずは輪に入れる等々、これらは保育士としてお子さまの支援に求められるものです。



「いくら障がいを持っていたって、子どもは子ども。基本的な支援は変わらない。そうした関わりを続ければいい」と思っていたのですが、ユリシスに来てその考えに少し疑問を持つようになったのです。



「果たしてこの子は、気持ちに寄り添う、自己肯定感を高めるだけで成長するのか?」もちろん、そうした考え方を否定する気持ちは毛頭なく、療育という点では保育的なアプローチだけでは限界がある、と感じたのが正直なところです。



視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、前庭覚、固有覚などは、言わば発達という名のマンションの土台部分。まずはこの土台の部分にしっかりと目を向け、分析しながら見立てをし、その子に合った支援プログラムを立ててつつ実践することが必要ではないかと思うのです。



スタッフ間でこの考え方を共有することで、お子さまを今よりもさらに深く観察できるようになるのではないか。今よりもその子と向き合い、より良い療育ができるのではないか。そんな効果を期待しつつ今回の研修に至りました。



研修の成果はすぐには分かりませんが、子どもたちの今後の成長に少しでもお役に立てたらいいなと思っています。

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