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「療育ってなんですか?」という質問にお答えします!

教室の毎日
こんにちは!保育士のたくまです。先日、ご見学者の方からこんな質問を頂きました。



「療育ってなんですか?」



療育。普段の生活の中ではあまり聞き慣れない言葉ですよね。正直、私もこのお仕事に就くまで知りませんでした。



療育とは、発達に障害のある子どもたちが日常生活や社会生活をよりスムーズに送れるように、適切な支援を提供するためのプログラムやサービスのことを指します。



療育のアプローチは事業所によって様々な特徴があるのでここでは割愛しますが、要するに、お子さまがより良く社会で生きていくため自立の手助けを行うこと、それを療育と言います。



ご質問を頂いた保護者さまには、こうした説明に加え、運動療育を標榜しているユリシスの運動療育について、感覚統合を元にしたお子さまの発達面の評価や支援プログラムの立て方等をお話させて頂きました。



それともうひとつ、私が療育について大事にしていることもお話させて頂きました。それは「その子の得意なことや好きなことをもっと伸ばす」ということ。



これはどういうことかというと、お子さんをみていると、どうしても「できていないこと」に目が向きがちです。そうすると「どうしたらできるようになるのか?という気持ちが湧いてきて、「改善しよう、克服させよう」となります。



例えば、集団参加が苦手なお子さまがいたとして、なんとか輪に入れようと誘うのは悪いことではありません。



でも、もしその子に聴覚過敏があって、ザワザワとした感じが苦手だとしたらどうでしょう?集団参加はとても辛いものになりますよね。



これは、花粉症の人を治そうと、無理矢理、山に連れて行き慣れせようとするようなもの。荒療治ってやつです。そんなことしたって良くなるどころか症状はさらに悪化するのは目に見えています。それよりもマスクや目薬で対策したり、病院でお薬を処方してもらう方がよほど効果的で楽ちんです。



何が言いたいかと言うと、できていないことを改善しようとしても、それはただのお節介になってしまうこともあるということ。



苦手なものは苦手だから、改善しようもない。私はセロリがどうしても苦手で、臭いを嗅ぐと気持ちが悪くなって吐きそうになります(小学校の理科の実験で教室中がセロリ臭くなり、それ以来トラウマ!)。



そんな風に人には説明がつかないくらい苦手なものが1つや2つあります。それは別に克服しなくても生きて行けるし、避ければいいだけの話です。環境的に難しいなら配慮の手立てを講じることが大事だと思います。



だからこそ、苦手なもの(こと)は苦手でもいいから、その子の得意なことや好きなことをどんどん伸ばしていく療育を実践したいと思っています。



トライアスロンに例えると、水泳は苦手で遅いけど、その分、得意な自転車とランニングで挽回して結果的に優勝しちゃうみたいな。



子どもの伸びしろは無限大。明るい療育を今日も実践します!

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