こんにちは!児童指導員のじゅんやです!6月に入り、新しい環境にも少しずつ慣れてきた時期に入りましたが、お子さまの様子はいかがでしょうか?
本日は、5歳自閉症のお子さまの保護者様から「うちの子、発語がまだなんです。発語に繋がる関わり方ってどんなのがありますか?」とご相談がありましたので話していきます。
発語についてお話する前に、発語の未発達なお子さまについて、まず着目して頂きたいことがあります。それはある特徴について。
・硬い食べ物を嫌がる、食べられない
・ご飯を食べる時間が長い
・よだれが出ることが多い
・ストローやスプーンで食べ物や飲み物が吸いずらい
既にお気づきかと思いますが、全てに共通しているのが口に関する事なんですよね。実はこれらは、「口周りの筋力が弱い」からこそ見られる特徴なんです。
口周りの筋力の弱さから、発語に必要な口の動きを体現できていない、ということが言えます。ボディイメージ(体の輪郭)を身につけると自分の体を思い通りに動かせるのと同じで、発語には口周りのイメージを身につけることが必要なんですね。
つまり、口周辺の筋力を上げることでより発語に繋がりやすくなるということ。では、実際にお子さまの口周辺の筋力を上げるにはどうしたらいいのか。例えばこんな方法があります。
①お菓子屋さんにあるピロピロ笛(息を吹くとクルクル巻かれた紙がピーンと伸びる)
②お風呂の中でストローをぶくぶくする
③シャボン玉やたんぽぽの綿毛を吹く(※お子さまによっては誤飲の可能性があるので気をつけて行ってください)
④箱でオリジナル迷路を作り、ピンポン玉に息を吹きかけでゴールを目指す遊び
⑤水分補給をコップで行う
これらの口周辺の運動は、口を上手に使えて滑舌が良くなる、言葉の強弱を付けられる、言葉を上手に表現出来る、新しい言葉を覚えやすくなる、舌の筋力が上がりスムーズに動かせる、正しい発音がしやすくなる等々、発語に繋がる様々な効果を期待できます。
しかも、口筋周辺が鍛えられることで、長い時間吸ったり吐くことができ、体力向上も期待できます。
ぜひ、お子さまの興味に合わせて試してみてはいかがでしょうか。
さて、ここからはおまけの話です。発語に代わるコミュニケーションのひとつとして、実は絵カードという選択肢もあります。
ユリシスでは、絵カードの下に意味する言葉が書いてあり、視覚的に行動や気持ちを表す絵と言葉が繋がるようになっています。
実際に絵カードに書いてある内容を視覚的に認知したり、コミュニケーションを取っているお子さまもいます。
コミュニケーションで1番大事なのは、相手に自分の気持ちが伝わることです。発語だけに囚われず、絵カードやジェスチャーなど、お子さまに合った方法を見つけられるといいですよね。
遊びで発語に繋がるやり方と効果ってご存知ですか?
教室の毎日
25/06/18 11:39
