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我が息子63「トウコモロシがくれた小さな一歩」親の気持ち

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みなさんこんにちは。
フォレストキッズ八事教室の代表の森です。

知的障害を伴う、自閉症の特性を持つ我が息子について、最近新たな小さな成長を感じた出来事があったのでそのご報告をさせていただきます。

これまで我が息子は、「かじり食べ」がとても苦手でした。

おにぎりやスティックパンのような、手で持ってそのままガブリと食べるという行為が難しく、食事のたびに一口サイズに切って用意したり、手でつかみやすいよう工夫したりしていました。

発達特性のある子どもによく見られることではありますが、親としては「いつかはできるようになってほしいな」と、気にはなりつつも焦らず見守っていました。

そんなある日、思いがけず大きな変化が訪れました。

私がとうもろこしをフサのついたままかじりながら食べていたときのこと。

ふと気づくと、息子が目を輝かせながらじっとこちらを見ていました。

以前から絵本などで、とうもろこしに興味を示していたのは知っていましたが、まさか本物にここまで反応するとは思わず、驚きました。

そしてなんと、私が食べているとうもろこしをマカトンサインを使いながら

「ト・ウ・コ・モ・ロ・シ、ちょうだい!」と言ってきたのです。ちょっと言い間違っているのも、本人なりの“本気“が伝わってきて、思わず笑ってしまいました。

でも、そのとき私は一瞬戸惑いました。

というのも、我が息子はツブツブ状のとうもろこしが苦手で、チャーハンやスープに入っているとうもろこしを口にすると、粒だけを器用に取り出してしまうほど。

これまで何度か試しても、とうもろこしの食感が合わないのか、結局食べることはありませんでした。

だから、「どうせ今回も食べずにおもちゃのように遊んで終わるだろう」と、最初は渡すのをためらってしまいました。

しかし、それでも我が息子はしつこく「欲しい」とアピールしてきます。あまりにもしつこいので、仕方なく半分だけフサについているとうもろこしを渡してみました。すると——

彼はなんと、そのとうもろこしをおもちゃにすることもなく、興味津々のまま口に近づけ、フサについた状態のとうもろこしをかじろうとしたのです。

そして、そのまま本当に「かじって食べた」のです。

その瞬間、私の中に喜びと驚き、そして反省が押し寄せてきました。

「もしかしたら、とうもろこしが食べられるようになるかもしれない」
「もしかしたら、かじり食べができるようになるかもしれない」

この2つの「かもしれない」が、私にとってはとても大きな希望に感じられました。

とうもろこしの粒と、フサについた状態のとうもろこしが彼の中でつながれば、これまで苦手だったツブツブ状のものにも少しずつチャレンジできるかもしれない。

そして「かじり食べ」についても、きっかけさえあれば乗り越えられる可能性があると、強く感じました。

この出来事について、後日、当教室に在籍している作業療法士の先生に相談したところ、こんなアドバイスをいただきました。

「本人が興味を持っている食材を使って、同じようなシチュエーションを繰り返すことで、“かじる”という動作は自然とできるようになってきます。無理に訓練としてやらせるのではなく、楽しみながら、本人のペースで進めることが大切です」

さらに、「お父さんやお母さんが隣で一緒に同じものをおいしそうに食べる姿を見せることも、子どもにとってとても大事です」と教えていただきました。

なるほど。私が美味しそうにとうもろこしを食べていた姿が、彼にとっては“楽しそう”“やってみたい”という気持ちを引き出すきっかけになったのかもしれません。

そして今回、私自身が一番強く感じたことは、「どうせ食べないだろう」という先入観が、子どもの可能性を知らず知らずのうちに狭めていたのかもしれない、という反省です。

「どうせ…」という言葉は、親の不安や経験から出てくるものかもしれません。

でも、それが子どもにとっては、チャンスを奪う言葉になってしまうこともある。

子どもの「やってみたい」という気持ちを、まずは信じて受け止めてみる。

たとえそれが失敗に終わったとしても、その中には必ず次につながる学びがある——今回の体験を通して、そんなことを教えられたような気がします。

「スモールステップ」という言葉がありますが、子どもの成長もそうですが、親の気持ちも焦らず「スモールステップ」になってみることも大切かもしれません。

この体験をきっかけに、我が息子がかじり食べの世界に一歩踏み出せたら。そして、とうもろこしだけでなく、いろいろな食べ物にも挑戦していけたら。そんな願いを込めて、これからも一緒に楽しく食卓を囲んでいきたいと思います。

フォレストキッズ八事教室では、発達に特性のあるお子様を対象に、マンツーマンでの個別療育を中心とした支援を行っております。

言語聴覚士や作業療法士が在籍し、お子様一人ひとりの特性や発達段階に合わせた専門的なサポートも提供しています。

また、代表の私自身も発達特性のある子どもを育てる保護者の一人であることから、保護者の皆さまが抱える悩みや不安に寄り添い、共に考える場を大切にしています。

「ひとりで抱え込まないでいい」と思えるような支援を目指していますので、見学やご相談がありましたら、お気軽にお問合せ下さいませ。

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