
みなさんこんにちは。
フォレストキッズ八事教室の代表の森です。
日々、子どもたちや我が息子の育ちから、大人が学ばされることばかりだと感じています。
今日は、知的障害を伴う自閉症の特性を持つ我が息子の成長の小さな「つながり」と「気づき」について感じた出来事があったのでご報告させていただきます。
先日、ふと我が息子の様子を見ていたときのこと。
ぬいぐるみや人形をいくつも並べながら、「カブーをひっぱる、おじいちゃん!」と『おおきなカブ』の歌を口ずさんでいました。
家に置いてあった、ぬいぐるみや人形やおもちゃを使いながら、彼なりに登場人物に置き換えて、おじいさん、おばあさん、まご、いぬ、ねこ、ねずみ……順番に並べていき、最後はみんなで尻もちをつくという名場面までしっかり再現していました。
その場に台本も誰の指示もなく、ひとりで物語を再構成していたのです。
私と妻は、すぐに「おおきなカブ」を再現していると気づき、
「すごいね」と声をかけると、我が息子はふっと笑ってこちらを見ました。
その笑顔に、「ちゃんと伝わったよ」「楽しいね」という思いがこもっているようで、私たちの心にも静かに感動が広がりました。
ここでふと思い出したのが、保育園時代のあるエピソード。
過去のブログにも書きましたが、年長のころ、我が息子は保育園の発表会で『おおきなカブ』を演じる機会がありました。
当時はまだ「役割を理解する」「順番を守る」「注目される場所に立つ」ということ自体が大きな挑戦でした。
それでも先生方の丁寧な支援のもと、我が息子は自分なりにその世界に入っていき、役をこなすことができたのです。
もしかすると、そのときの楽しい記憶が、今でも彼の中に残っていて、今回の人形劇という形でよみがえったのかもしれません。
「保育園で経験したこと」が、「家での遊び」へとつながっていく。これは、学びや体験が一過性ではなく、我が息子の中に根づいているという大きな手応えでもありました。
そしてこの出来事を通して、私は「三項関係が育ってきているのでは」と強く感じました。
三項関係とは、「自分」と「相手」と「モノや出来事」の三者の間で注意や気持ちを共有する力のことです。
たとえば「これ見て!」「一緒にやろうよ」「面白いね」といった、他者と世界を分かち合うコミュニケーションの土台です。
自閉症の特性の一つといわれていて、他者に関心を持つことが苦手である我が息子にとって、この三項関係を築くことは決して簡単ではありません。
誰かと目線を合わせたり、物を介して気持ちを共有したりすることに困難さを抱えています。
でも今回、我が息子は『おおきなカブ』の物語を自分の力で再構成し、それを見ている私の反応に笑顔で応じてくれました。
これは、「自分がしていることに、相手が気づいてくれてうれしい」と感じているサインかもしれません。
まさに、三項関係の芽生えを感じた瞬間でした。
言葉で多くを語らなくても、遊びの中に、記憶の中に、しっかりと「つながり」は生まれている。
そんなことを改めて教えてもらった、ある日の小さなできごとでした。
フォレストキッズ八事教室は、発達に特性があるお子様に対し、マンツーマンを基本とし個別療育を行う事業所です。
お子様の「好きなこと」「得意なこと」に着目して、それぞれのお子様が持つ潜在的な能力を引き出す支援をしています。
また言語聴覚士、作業療法士や経験豊かな職員が数多く在籍し、一丸となって支援させていただきます。
お子様の発達にお悩みやお困りごとがあれば当教室までお気軽にお問い合わせ下さいませ。
ーーーーーーーーーー
フォレストキッズ八事教室
📞 TEL:052-846-5672
〈受付時間〉
平日 10:00~18:00
土・祝日 9:00~17:00
フォレストキッズ八事教室の代表の森です。
日々、子どもたちや我が息子の育ちから、大人が学ばされることばかりだと感じています。
今日は、知的障害を伴う自閉症の特性を持つ我が息子の成長の小さな「つながり」と「気づき」について感じた出来事があったのでご報告させていただきます。
先日、ふと我が息子の様子を見ていたときのこと。
ぬいぐるみや人形をいくつも並べながら、「カブーをひっぱる、おじいちゃん!」と『おおきなカブ』の歌を口ずさんでいました。
家に置いてあった、ぬいぐるみや人形やおもちゃを使いながら、彼なりに登場人物に置き換えて、おじいさん、おばあさん、まご、いぬ、ねこ、ねずみ……順番に並べていき、最後はみんなで尻もちをつくという名場面までしっかり再現していました。
その場に台本も誰の指示もなく、ひとりで物語を再構成していたのです。
私と妻は、すぐに「おおきなカブ」を再現していると気づき、
「すごいね」と声をかけると、我が息子はふっと笑ってこちらを見ました。
その笑顔に、「ちゃんと伝わったよ」「楽しいね」という思いがこもっているようで、私たちの心にも静かに感動が広がりました。
ここでふと思い出したのが、保育園時代のあるエピソード。
過去のブログにも書きましたが、年長のころ、我が息子は保育園の発表会で『おおきなカブ』を演じる機会がありました。
当時はまだ「役割を理解する」「順番を守る」「注目される場所に立つ」ということ自体が大きな挑戦でした。
それでも先生方の丁寧な支援のもと、我が息子は自分なりにその世界に入っていき、役をこなすことができたのです。
もしかすると、そのときの楽しい記憶が、今でも彼の中に残っていて、今回の人形劇という形でよみがえったのかもしれません。
「保育園で経験したこと」が、「家での遊び」へとつながっていく。これは、学びや体験が一過性ではなく、我が息子の中に根づいているという大きな手応えでもありました。
そしてこの出来事を通して、私は「三項関係が育ってきているのでは」と強く感じました。
三項関係とは、「自分」と「相手」と「モノや出来事」の三者の間で注意や気持ちを共有する力のことです。
たとえば「これ見て!」「一緒にやろうよ」「面白いね」といった、他者と世界を分かち合うコミュニケーションの土台です。
自閉症の特性の一つといわれていて、他者に関心を持つことが苦手である我が息子にとって、この三項関係を築くことは決して簡単ではありません。
誰かと目線を合わせたり、物を介して気持ちを共有したりすることに困難さを抱えています。
でも今回、我が息子は『おおきなカブ』の物語を自分の力で再構成し、それを見ている私の反応に笑顔で応じてくれました。
これは、「自分がしていることに、相手が気づいてくれてうれしい」と感じているサインかもしれません。
まさに、三項関係の芽生えを感じた瞬間でした。
言葉で多くを語らなくても、遊びの中に、記憶の中に、しっかりと「つながり」は生まれている。
そんなことを改めて教えてもらった、ある日の小さなできごとでした。
フォレストキッズ八事教室は、発達に特性があるお子様に対し、マンツーマンを基本とし個別療育を行う事業所です。
お子様の「好きなこと」「得意なこと」に着目して、それぞれのお子様が持つ潜在的な能力を引き出す支援をしています。
また言語聴覚士、作業療法士や経験豊かな職員が数多く在籍し、一丸となって支援させていただきます。
お子様の発達にお悩みやお困りごとがあれば当教室までお気軽にお問い合わせ下さいませ。
ーーーーーーーーーー
フォレストキッズ八事教室
📞 TEL:052-846-5672
〈受付時間〉
平日 10:00~18:00
土・祝日 9:00~17:00