みなさんこんにちは。
名古屋市昭和区にある児童発達支援事業所「フォレストキッズ八事教室」代表の森です。
当教室では、発達に特性のあるお子さま一人ひとりに寄り添い、「できた!」を積み重ねる個別療育を大切にしています。私自身、発達障害のある息子を育てる父親でもあり、子育てや療育の道のりで出会うさまざまな悩みや気づきを、同じような立場の方々と共有していきたいという思いで日々ブログを綴っています。
先日、我が息子の双子の弟の運動会がありました。彼は、以前のブログでも紹介したように、地域の学校に普通級として入学しています。運動会は土曜日の開催だったため、特別支援学校に通っている我が息子は学校がお休み。家族みんなで弟の晴れ舞台を見に行こうと考えていました。
ですが、我が息子は、大勢の人や大きな音にとても敏感で、突然のパニックにつながることもあります。学校行事などでも、人のざわざわした気配やスピーカーから流れる音楽、マイクの声に大きなストレスを感じてしまうことがあります。本人にとっては、まさに“闘い”のような時間になってしまうのです。
そのため今回は、私が我が息子と一緒に運動会ではなく、動物園へ行くことにしました。穏やかで彼が安心して過ごせる場所を選び、リラックスできる時間を過ごしてもらうことを優先しました。その間、妻と祖父母が弟の運動会を見守ってくれました。
とはいえ、やはり弟の最後の競技は私自身の目で見届けたいという気持ちがありました。弟も「お父さんに見てほしい」と思ってくれていたようです。なので、動物園から運動会の会場へ戻り、妻と交代して、なんとか最後の競技の前に到着。競技が始まる直前に、弟に一言声をかけることができ、彼の嬉しそうな顔を見て、本当に良かったと思いました。
本来であれば「家族そろって応援に行く」という形が理想なのかもしれません。でも、私たちは、我が息子の特性や気持ちを第一に考えたうえで、家族が別々に行動するという選択をしました。
もしかすると、「お兄ちゃんだけ行けなくてかわいそう」「家族一緒じゃないなんて不自然」と思われる方もいるかもしれません。でも、無理をさせて嫌な記憶を残すことのほうが、我が息子にとってはずっと負担です。それを私たち家族は理解しているので、安心できる環境で過ごしてもらえるよう工夫しています。
こうした行動の背景には、我が息子の特性を理解し、「できることの中で、家族みんなができるだけ穏やかに過ごせる方法を選ぶ」という、私たちなりの“ベスト”があります。家族みんなが同じ場所にいなくても、互いに役割を分担し、支え合いながら過ごすことで、かえって絆が深まっていると感じています。
発達障害のある子どもを育てていると、周囲から理解されにくい場面にも多く直面します。でも、だからこそ、こうして私たち家族の選択や思いを少しずつでも発信していくことに意味があると信じています。これからも、日常の中での気づきや思いを、このブログで綴っていけたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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我が息子65「運動会に行かない選択」発達障害 親の気持ち
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