みなさんこんにちは。
名古屋市昭和区にある「フォレストキッズ八事教室」の代表の森です。
フォレストキッズ八事教室では、一人ひとりの子どもたちが自分らしく輝けるよう、「好き」「楽しい」「やってみたい」という気持ちを大切にしながら、日々の支援を行っています。
先日名古屋市にある障害児通所事業者が集まる、名古屋市障害児通所支援事業所連絡会に参加してきました。その際、特別講演として、発達支援の第一線でご活躍されている近藤直子先生のお話を伺うことができました。今回は、その講演についてみなさまにお伝えしたいと思います。
実は私自身、以前にもブログで書かせていただきましたが、保護者としても近藤先生には大変お世話になった経験があります。我が息子が保育園に通っていた頃、何度か面談の機会をいただき、発達に関する不安や悩みを相談させてもらいました。保護者の立場に寄り添って耳を傾けてくださる先生のおかげで、どれほど心が軽くなったか分かりません。
今回は、事業者という立場で先生のお話を聞かせていただきましたが、その温かなまなざしや、子ども中心の考え方には、改めて大きな学びと気づきをいただきました。
<「発達」とは何かを見つめ直す言葉>
講演の中で特に印象に残ったのは、次のような言葉です。
「できることが増えていくことが発達ではなく、発達とは、子どもが意味を感じたことに向かう主体性を持つこと。そして自分らしさを求めて自分で自分を変えていくこと。」
この言葉に、私は深く心を打たれました。私たちはつい、「できる・できない」で子どもの発達を測ってしまいがちですが、そうではない。子どもが「やりたい」「知りたい」と心を動かされた瞬間にこそ、本当の発達があるのだと改めて気づかされました。
さらに先生は、「こころが発達するから『できなくなる』こともある。でもそれは、やらないという選択をするこころが芽生えたととらえるべき」とお話されました。子どもが「今はやらない」と選ぶ自由、それもまた成長の証であるという視点に、支援者としても、親としても深い納得がありました。
<「あそび」からはじまる子どもの成長>
また、先生は「子どもが楽しいと思える『あそび』から、子どもは発達、成長していく」とお話されていました。
「あそび」の大切さを語るとき、私たち大人自身ががその「あそび」をどれだけ本気で楽しんでいるかが問われているということです。
子どもは、自分の「好き」や「楽しい」に夢中になれる時間を通して、自分らしさを広げていきます。だからこそ、その時間に寄り添う私たち支援者も、ただ見守るだけではなく、ともに笑い、ともに驚き、本気で遊ぶ姿勢を持つことが大切だと思うのです。
大好きな大人が心から楽しんでいる姿を通して、子どもは「このひとはぼく(わたし)のことわかってくれる」と感じ、信頼関係が育まれていきます。そしてその信頼こそが、子どもが新たなチャレンジへと向かう力を引き出し、発達へとつながっていく――今回の講義を受けて、そんな想いを改めて強くしました。
<支援者としての新たな視点>
今回の講義を通して、私自身が得た一番の気づきは、「子どもの困りごとやできないことばかりに目を向けるのではなく、子どもの“好き”や“得意”を10個以上すらすらと言える支援者でありたい」ということです。
そのためには、日々の関わりの中で「どんな瞬間に笑っているか」「どんな活動に夢中になっているか」「どんな言葉を使って自分を表現しているか」にアンテナを張り、小さなサインを見逃さずにキャッチする力が必要です。
この視点こそが、子どもたちの発達を導く土台になり、ひとりひとりの「らしさ」に寄り添った支援につながっていくのだと、強く感じています。
これからも、子どもたちの「今ここ」にある気持ちに寄り添い、「やりたい」「やってみたい」を応援できる教室であり続けたいと思います。そして、保護者の皆様と一緒に、子どもたちの育ちを喜び合える関係づくりを大切にしていきます。
最後に今回の講習会で一冊の本に出会いました。近藤直子先生が書かれた「子どものかわいさに出会う」という本です。この本を読み、私自身も保護者として多くの学びがありました。この本を事業所の保護者待機室に置かせていただきますので、ぜひお子様を待っていらっしゃる間に保護者の方にご一読いただければ幸いです。
フォレストキッズ八事教室では、見学会を随時受け付けております。お気軽にお問い合わせくださいませ。
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「発達」ってできることが増えること?
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25/06/07 08:38
