みなさんこんにちは。
名古屋市昭和区にある児童発達支援事業所「フォレストキッズ八事教室」代表の森です。
当教室では、発達に特性のあるお子さま一人ひとりの気持ちに寄り添いながら、「できた!」という体験を積み重ねられるよう、個別支援を中心とした療育を行っています。
また、保護者の皆さまの悩みや思いを分かち合うための保護者交流会も毎月開催しております。
さて、今回は私自身の家族の出来事を少しだけ綴らせていただきたいと思います。
気づけば、もう夏休み。
4月に双子の息子たちがそろって小学校に入学し、それぞれの道を歩み始めてから、あっという間に季節がめぐりました。
兄は、知的障害を伴う自閉症という特性があるため、特別支援学校へ。
弟は地域の小学校の通常学級に進学しました。
入学式の日、妻と私はそれぞれ別の学校に出向き、緊張と期待が入り混じった子どもたちの晴れ姿を見届けました。
あの日のことが、まだつい先日のことのように思い出されます。
入学当初は、「この新しい環境に馴染めるのか」「毎日通うことができるのか」そんな不安でいっぱいでした。
とくに兄にとっては、学校という新しい世界そのものが挑戦でした。給食は一切口にできず、教室の雰囲気や音にも敏感で、少しでも刺激が強いと不安定になってしまうこともありました。
でも、それでも少しずつ…本当に少しずつですが、前に進んできました。
今では学校生活の中で、兄にとっての「お気に入り」ができました。
特に楽しみにしていたのが、プールの授業です。
水の中では心が落ち着くのか、笑顔をたくさん見せてくれるようになりました。
ほとんど欠席することなく学校に通い続けることができたことは、それだけでも大きな成長です。
彼がどれだけ頑張ってきたか、親として本当に誇らしく、思いきり褒めてあげたい気持ちです。
一方で、弟もまた、毎日たくさんのことに向き合っていました。
兄とは違い、発達に特別な診断はありませんが、学習のペースや理解に不安を感じる場面もありました。
特に双子ということもあり、どうしても比べられがちな関係の中で、彼自身が「自分らしさ」を見失わないよう、私たち親もサポートの方法を試行錯誤しています。
この夏休み、兄弟の生活の場は異なります。
兄は放課後等デイサービスで日中の支援を受けながら過ごし、弟は自宅で過ごす日々が中心です。
私たちは弟の学習面に少しでも自信を持たせてあげたいという思いから、一緒に宿題をしたり、ゲーム感覚で勉強に取り組んだりと、できる限り一緒に過ごす時間を作ろうと思っています。
兄弟でまったく異なる過ごし方ではありますが、それぞれの「夏の体験」が充実したものになるように、親として、見守っていきたいと思います。
発達障害のある子どもを育てる親として、日々の暮らしには多くの困難や迷いがあります。
一方で、特性のある子どもが一歩一歩成長していく姿には、大きな希望と力をもらうこともあります。きょうだい児との関係もまた、親にとって深く向き合う大切なテーマです。
フォレストキッズ八事教室では、発達に特性のあるお子さまの支援だけでなく、ご家族の皆様が安心して過ごすことができるよう、ご家族に寄り添う支援を大切にしています。
特にきょうだい児の思いに寄り添うことは、支援の中でも重要な視点の一つだと私たちは考えています。
これから本格的な夏がやってきますが、みなさんもどうか体調に気をつけながら、親子で楽しい思い出をたくさん作っていただければと思います。その一助になれるようスタッフ一同サポートさせていただきます。
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フォレストキッズ八事教室
📞 TEL:052-846-5672
〈受付時間〉
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我が息子71「それぞれの夏休み」発達障害 親の気持ち
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