
みなさんこんにちは。
名古屋市昭和区にある児童発達支援事業所「フォレストキッズ八事教室」代表の森です。
当教室では、発達に特性のあるお子さま一人ひとりのペースや思いに寄り添いながら、「できた!」という成功体験を積み重ねる個別療育を大切にしています。
また私自身、重度の知的障害を伴う自閉症の息子を育てる父親でもあります。
日々の子育ての中で感じること、悩むこと、そして嬉しかったことを、同じ立場の皆さんと分かち合いたくて、こうしてブログを綴らせていただいています。
先日、病院での言語訓練中に、ある出来事がありました。
病院の受付を終えた時、ふと目にとまったたくさんの絵本が置かれた本棚がありました。
我が息子はその絵本が気になり、言語訓練が始まってからもずっと「えほん!えほん!」と口にしていました。
担当の先生が「絵本なら何冊かあるから出してみようか?」とやさしく言ってくださいましたが、私は迷いました。
もし出していただいた絵本が、我が息子の気に入るものでなかったら…
そのことで気持ちが高ぶってしまい、癇癪につながるかもしれない。そうなれば、せっかくの訓練が台無しになってしまう。
迷った末に、私は「今日は絵本じゃなくて頑張る日だよ」と静かに伝えました。
でも、もちろん簡単に納得できるはずもなく、「えほん!えほん!」と何度も大きな声で訴えかける我が息子。
私は周囲の視線が気になってしまい、「今日はもうやめて帰ろうか」と何度も心が揺らぎました。
けれど、そのとき思ったのです。
「今、ここでやめたら、せっかく″がんばる経験″を積もうとしているこの瞬間が無駄になってしまうかもしれない。」
そう思い直し、先生にもご理解をいただきながら、迷惑を承知で訓練を続けることを決めました。
するとどうでしょう。
大きな声を出しながらも、我が息子は最後まで言語訓練の課題に取り組むことができたのです。
もちろんスムーズではありません。でも、「やり遂げた」という事実は、私にとっても我が息子にとっても大きな一歩でした。
子どもががんばる姿に、親として「どうかこの環境を乗り越えてほしい」と願いを込めて見守る。
一方で、周囲に迷惑をかけていないか、冷たい目で見られていないか…と心がざわつく。
そんな葛藤を、私自身も何度も経験しています。
でも最近、あらためて思います。
発達に特性のある子どもたちが自分らしく生きていくためには、本人の努力だけではなく、周囲の理解と、そしてそれをつなぐ″親の忍耐″が必要なのだと。
もちろん、親だけで抱えるには限界があります。だからこそ、誰かと気持ちを共有できる場所が必要です。
フォレストキッズ八事教室では、こうした日々の葛藤や悩みを安心して話せる場として、保護者交流会を毎月1回開催しています。
「うちだけじゃないんだ」と思えるだけで、明日への力になることがあります。
支援のこと、家庭での工夫、心が軽くなるおしゃべり…どんな内容でも構いません。
どうぞお気軽にご参加いただきたい思っております。
わが子の成長を信じて、時にはすがるような思いで見守る親の気持ち。
その気持ちを大切に、私たちはこれからも保護者の皆さまの味方として寄り添っていきたいと思っています。
一人で抱え込まず、一緒に歩んでいけたらと思います。
ーーーーーーーーーー
フォレストキッズ八事教室
📞 TEL:052-846-5672
〈受付時間〉
平日 10:00~18:00
土・祝日 9:00~17:00
名古屋市昭和区にある児童発達支援事業所「フォレストキッズ八事教室」代表の森です。
当教室では、発達に特性のあるお子さま一人ひとりのペースや思いに寄り添いながら、「できた!」という成功体験を積み重ねる個別療育を大切にしています。
また私自身、重度の知的障害を伴う自閉症の息子を育てる父親でもあります。
日々の子育ての中で感じること、悩むこと、そして嬉しかったことを、同じ立場の皆さんと分かち合いたくて、こうしてブログを綴らせていただいています。
先日、病院での言語訓練中に、ある出来事がありました。
病院の受付を終えた時、ふと目にとまったたくさんの絵本が置かれた本棚がありました。
我が息子はその絵本が気になり、言語訓練が始まってからもずっと「えほん!えほん!」と口にしていました。
担当の先生が「絵本なら何冊かあるから出してみようか?」とやさしく言ってくださいましたが、私は迷いました。
もし出していただいた絵本が、我が息子の気に入るものでなかったら…
そのことで気持ちが高ぶってしまい、癇癪につながるかもしれない。そうなれば、せっかくの訓練が台無しになってしまう。
迷った末に、私は「今日は絵本じゃなくて頑張る日だよ」と静かに伝えました。
でも、もちろん簡単に納得できるはずもなく、「えほん!えほん!」と何度も大きな声で訴えかける我が息子。
私は周囲の視線が気になってしまい、「今日はもうやめて帰ろうか」と何度も心が揺らぎました。
けれど、そのとき思ったのです。
「今、ここでやめたら、せっかく″がんばる経験″を積もうとしているこの瞬間が無駄になってしまうかもしれない。」
そう思い直し、先生にもご理解をいただきながら、迷惑を承知で訓練を続けることを決めました。
するとどうでしょう。
大きな声を出しながらも、我が息子は最後まで言語訓練の課題に取り組むことができたのです。
もちろんスムーズではありません。でも、「やり遂げた」という事実は、私にとっても我が息子にとっても大きな一歩でした。
子どもががんばる姿に、親として「どうかこの環境を乗り越えてほしい」と願いを込めて見守る。
一方で、周囲に迷惑をかけていないか、冷たい目で見られていないか…と心がざわつく。
そんな葛藤を、私自身も何度も経験しています。
でも最近、あらためて思います。
発達に特性のある子どもたちが自分らしく生きていくためには、本人の努力だけではなく、周囲の理解と、そしてそれをつなぐ″親の忍耐″が必要なのだと。
もちろん、親だけで抱えるには限界があります。だからこそ、誰かと気持ちを共有できる場所が必要です。
フォレストキッズ八事教室では、こうした日々の葛藤や悩みを安心して話せる場として、保護者交流会を毎月1回開催しています。
「うちだけじゃないんだ」と思えるだけで、明日への力になることがあります。
支援のこと、家庭での工夫、心が軽くなるおしゃべり…どんな内容でも構いません。
どうぞお気軽にご参加いただきたい思っております。
わが子の成長を信じて、時にはすがるような思いで見守る親の気持ち。
その気持ちを大切に、私たちはこれからも保護者の皆さまの味方として寄り添っていきたいと思っています。
一人で抱え込まず、一緒に歩んでいけたらと思います。
ーーーーーーーーーー
フォレストキッズ八事教室
📞 TEL:052-846-5672
〈受付時間〉
平日 10:00~18:00
土・祝日 9:00~17:00