
みなさんこんにちは。
名古屋市昭和区にある児童発達支援事業所のフォレストキッズ八事教室の代表の森です。
やっとの思いで、と表現してよいのか迷いますが夏休みも終盤に差しかかりました。
発達に特性をもつお子さまを育てるご家庭にとっては、長い休みの間に「家族での思い出づくり」ができる一方で、普段以上に子どもと向き合う時間が増えることで、新たな気づきやお困りごともあったのではなかと思います。
我が家では双子ですが、兄は発達に特性があり、弟は定型発達です。
二人がそれぞれ違う生活スタイルで、初めての夏休みを過ごしました。
兄は放課後等デイサービスを中心に、いつも通りのリズムを大切にした生活。
一方で弟は、家で過ごしたり母親と外出を楽しんだりと、普段よりも家庭での時間が多くなりました。
結果的に、私も弟の方と向き合う時間が増え、これまで気づかなかった一面をたくさん発見する夏休みとなりました。
弟にとっての「大きなイベント」
そんな弟にとって、夏休みの終盤に大きなイベントが待ち構えていました。
それは、過剰歯を抜くための手術です。
半年ほど前に、上顎の前歯の奥に鼻の方に向かって生えている過剰歯が見つかりました。
通常、この年齢の子どもには全身麻酔でこのような過剰歯の抜歯手術を行うことが多いそうですが、事前のカンファレンスで医師から「点滴を用いた部分麻酔で挑戦できる」と判断されました。全身麻酔の場合は2泊3日の入院が必要で、その間は家族がつきっきりになります。兄に特性がある我が家にとって、その負担は決して小さくありません。そこで「もし暴れてしまったらすぐ中止する」という条件付きで、部分麻酔での日帰り手術に臨むことになったのです。
手術直前の様子
手術が近づくにつれ、弟は不安定になり、理由もなく涙を流したり、遊びにも集中できなかったりしていました。
当日の朝、息子の様子を見てみると足や頭がガクガク震えていて、正直「これは途中で断念するかもしれない」と思っていました。同時に、眠っている間に終わる全身麻酔を選んだ方がよかったのではと迷いも感じていました。
新しい発見
手術開始から30分ほど経った頃、先生が手術室から現れたとき、私は「やはり無理だったのか」と覚悟しました。ところが、先生の口から出た言葉は意外なものでした。
「とても上手にできましたよ。むしろ大人よりも落ち着いて、最後までしっかり頑張れました。いっぱい褒めてあげてください。」
不安と緊張でいっぱいだったはずの息子が、先生の指示に耳を傾け、我慢して最後までやり遂げた。その成長とポテンシャルに、私は心から驚きました。手術を終えた息子は、どこか自信を手に入れたように表情が変わり、一段と頼もしく見えました。そして、息子を上手に手術へと誘導していただいた先生にも感謝しています。
夏休みを通して見えたもの
この夏休み、兄とは違うかたちで弟の大きな成長を見ることができました。困難な場面を自分の力で乗り越え、精神的にも一歩たくましくなった姿を間近で感じられたのです。きょうだい児として、普段はどうしても「我慢」を強いられることが多い彼にとって、この経験は大きな自信につながったのではないかと思います。
みなさんの夏休みはいかがだったでしょうか。「あっという間だった」と感じた方もいれば、「やっと終わってほっとした」という方もいるかもしれません。我が家は、正直に言えば後者です。ただ、終盤に弟の成長を見届けられたことは、親として大きな喜びとなりました。
今回のブログでは、きょうだい児の弟の体験を中心に書かせていただきました。フォレストキッズ八事教室でも、子どもたちが「困難を乗り越えて成長する瞬間」を、日々たくさん見せてくれています。
当教室では、子ども一人ひとりが大好きな遊びを通して「できる喜び」を感じ、そこから少しずつ苦手を克服していけるよう、スモールステップでの支援を大切にしています。そのプロセスを保護者の方と二人三脚で伴走しながら、子どもの可能性を広げていくことを目指しています。
子どもたちの成長は、時に私たち大人が予想している以上の力を見せてくれます。今回の息子の経験のように、「あんなに不安がっていたのに、最後までやり遂げた」という場面は、誰にでも訪れるのだと改めて実感しました。私たちはその瞬間を逃さず支え、共に喜び合う存在でありたいと思っています。
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フォレストキッズ八事教室
📞 TEL:052-846-5672
〈受付時間〉
平日 10:00~18:00
土・祝日 9:00~17:00
名古屋市昭和区にある児童発達支援事業所のフォレストキッズ八事教室の代表の森です。
やっとの思いで、と表現してよいのか迷いますが夏休みも終盤に差しかかりました。
発達に特性をもつお子さまを育てるご家庭にとっては、長い休みの間に「家族での思い出づくり」ができる一方で、普段以上に子どもと向き合う時間が増えることで、新たな気づきやお困りごともあったのではなかと思います。
我が家では双子ですが、兄は発達に特性があり、弟は定型発達です。
二人がそれぞれ違う生活スタイルで、初めての夏休みを過ごしました。
兄は放課後等デイサービスを中心に、いつも通りのリズムを大切にした生活。
一方で弟は、家で過ごしたり母親と外出を楽しんだりと、普段よりも家庭での時間が多くなりました。
結果的に、私も弟の方と向き合う時間が増え、これまで気づかなかった一面をたくさん発見する夏休みとなりました。
弟にとっての「大きなイベント」
そんな弟にとって、夏休みの終盤に大きなイベントが待ち構えていました。
それは、過剰歯を抜くための手術です。
半年ほど前に、上顎の前歯の奥に鼻の方に向かって生えている過剰歯が見つかりました。
通常、この年齢の子どもには全身麻酔でこのような過剰歯の抜歯手術を行うことが多いそうですが、事前のカンファレンスで医師から「点滴を用いた部分麻酔で挑戦できる」と判断されました。全身麻酔の場合は2泊3日の入院が必要で、その間は家族がつきっきりになります。兄に特性がある我が家にとって、その負担は決して小さくありません。そこで「もし暴れてしまったらすぐ中止する」という条件付きで、部分麻酔での日帰り手術に臨むことになったのです。
手術直前の様子
手術が近づくにつれ、弟は不安定になり、理由もなく涙を流したり、遊びにも集中できなかったりしていました。
当日の朝、息子の様子を見てみると足や頭がガクガク震えていて、正直「これは途中で断念するかもしれない」と思っていました。同時に、眠っている間に終わる全身麻酔を選んだ方がよかったのではと迷いも感じていました。
新しい発見
手術開始から30分ほど経った頃、先生が手術室から現れたとき、私は「やはり無理だったのか」と覚悟しました。ところが、先生の口から出た言葉は意外なものでした。
「とても上手にできましたよ。むしろ大人よりも落ち着いて、最後までしっかり頑張れました。いっぱい褒めてあげてください。」
不安と緊張でいっぱいだったはずの息子が、先生の指示に耳を傾け、我慢して最後までやり遂げた。その成長とポテンシャルに、私は心から驚きました。手術を終えた息子は、どこか自信を手に入れたように表情が変わり、一段と頼もしく見えました。そして、息子を上手に手術へと誘導していただいた先生にも感謝しています。
夏休みを通して見えたもの
この夏休み、兄とは違うかたちで弟の大きな成長を見ることができました。困難な場面を自分の力で乗り越え、精神的にも一歩たくましくなった姿を間近で感じられたのです。きょうだい児として、普段はどうしても「我慢」を強いられることが多い彼にとって、この経験は大きな自信につながったのではないかと思います。
みなさんの夏休みはいかがだったでしょうか。「あっという間だった」と感じた方もいれば、「やっと終わってほっとした」という方もいるかもしれません。我が家は、正直に言えば後者です。ただ、終盤に弟の成長を見届けられたことは、親として大きな喜びとなりました。
今回のブログでは、きょうだい児の弟の体験を中心に書かせていただきました。フォレストキッズ八事教室でも、子どもたちが「困難を乗り越えて成長する瞬間」を、日々たくさん見せてくれています。
当教室では、子ども一人ひとりが大好きな遊びを通して「できる喜び」を感じ、そこから少しずつ苦手を克服していけるよう、スモールステップでの支援を大切にしています。そのプロセスを保護者の方と二人三脚で伴走しながら、子どもの可能性を広げていくことを目指しています。
子どもたちの成長は、時に私たち大人が予想している以上の力を見せてくれます。今回の息子の経験のように、「あんなに不安がっていたのに、最後までやり遂げた」という場面は、誰にでも訪れるのだと改めて実感しました。私たちはその瞬間を逃さず支え、共に喜び合う存在でありたいと思っています。
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