みなさんこんにちは。
名古屋市昭和区にある児童発達支援・放課後等デイサービス、フォレストキッズ八事教室の代表の森です。
フォレストキッズ八事教室では、言語聴覚士(ST)や作業療法士(OT)などの専門職が在籍し、一人ひとりのお子様に寄り添いながら、「できた!」という経験を積み重ね、自尊感情を育む療育を大切にしています。
今回は重度の知的障害を伴う、自閉症の特性を持つ我が息子との何気ない日常の中に、感情溢れる出来事がありましたので、みなさまにお伝えしたいと思います。
我が息子は、学校へ通うため、毎朝お母さんと手をつないで通学バスが停まるバス停まで歩いて行っています。
ある朝のことでした。
玄関でお母さんが我が息子に靴を履かせていました。
我が息子を座らせて準備をしていたとき、お母さんは何気なく玄関の扉を閉めました。
その瞬間でした。
扉の内側で、我が息子の手の指を挟んでしまったのです。
我が息子は大きな声で泣き叫びました。
慌てて扉を開け、すぐに指を確認しました。
幸い見た目には少し赤くなっている程度でしたが、我が息子は痛みをうまく言葉で伝えることができません。
どのくらい痛いのか、どこまで大丈夫なのか、それが分からないのです。
少し指を冷やし、直接車で学校まで送ることにしました。
学校の先生には、
「朝、指を挟んでしまって機嫌が悪いかもしれません。
見た目は大きな怪我ではなさそうですが、痛みの程度を言葉で伝えるのが難しいので、あとから状態が変わるかもしれません。
授業も痛みで受けられなくなるかもしれません。」
そう伝えて、学校へ送り出しました。
しかし、家に戻っても気持ちは落ち着きません。
「本当に大丈夫だっただろうか」
「もっとちゃんと確認すればよかったのではないか」
我が息子のことを考えると、心配でたまらなくなりました。
そして、思わず学校へ電話をかけました。
すると先生から、思いもよらない話を聞くことになりました。
指を気にしている様子はあったそうですが、我が息子がぽつりとこう言ったそうです。
「おくすり」
先生はその言葉を聞いて、軟膏のお薬を塗ってくれたそうです。
すると我が息子が先生に、
「なんこう、ぬる」
と言ったのだそうです。
先生はその意味が分からず、
「どういう意味でしょうか?」とお母さんに尋ねました。
その言葉を聞いたお母さんは、すぐに分かりました。
我が家では、お風呂上がりに肌荒れ防止のために体に軟膏を塗っています。
我が息子はそのことを覚えていて、
先生から薬を塗ってもらったことと、毎日お母さんから風呂上がりにお薬を塗ってもらっていることが重なったのだと思います。
「いつもお母さんが塗ってくれるお薬だ」
そう思ったのでしょう。
そしてさらに、先生からもう一つ教えてもらいました。
我が息子が先生に向かってこう言ったそうです。
「おくすり、ありがとう」
その話を聞いたとき、
お母さんの目から涙が溢れてきました。
指を挟んでしまった申し訳なさ。
その後どうなったかという心配。
そして、先生に感謝の気持ちを伝えることができたという喜び。
いろいろな感情が重なり、涙となって溢れたのです。
発達に特性のある子どもを育てていると、
毎日の生活の中で本当にたくさんの感情が生まれます。
心配になる日もあります。
自分を責めてしまう日もあります。
でもその一方で、
「こんなことができたんだ」
という、小さな奇跡のような瞬間にも出会います。
何気ない日常の中に、
喜びと葛藤がいつも同時に存在しています。
今回の出来事は、
我が息子にとっては小さな出来事だったかもしれません。
しかし私たち親にとっては、
我が息子が、自分の経験と記憶をつなげて言葉にしたこと、
そして「ありがとう」と伝えられたこと、
それはとても大きな出来事でした。
私達家族はこうした日常の出来事にいつも一喜一憂しています。
同じような思いを抱えている保護者の方も、きっと多いのではないでしょうか。
発達に特性を持つ子どもを育てていると、
日常の中で何度も心が揺さぶられます。
「大丈夫だろうか」と不安になる日もあれば、
思いがけない一言に胸がいっぱいになる日もあります。
その一つひとつの出来事が、
親としての私たちの心を大きく動かします。
同じような思いを抱えながら子育てをしている保護者の方と、この気持ちを少しでも分かち合えたら。
そんな思いで、この出来事を書かせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ーーーーーーーーーー
フォレストキッズ八事教室
📞 TEL:052-846-5672
〈受付時間〉
平日 10:00~18:00
土・祝日 9:00~17:00
名古屋市昭和区にある児童発達支援・放課後等デイサービス、フォレストキッズ八事教室の代表の森です。
フォレストキッズ八事教室では、言語聴覚士(ST)や作業療法士(OT)などの専門職が在籍し、一人ひとりのお子様に寄り添いながら、「できた!」という経験を積み重ね、自尊感情を育む療育を大切にしています。
今回は重度の知的障害を伴う、自閉症の特性を持つ我が息子との何気ない日常の中に、感情溢れる出来事がありましたので、みなさまにお伝えしたいと思います。
我が息子は、学校へ通うため、毎朝お母さんと手をつないで通学バスが停まるバス停まで歩いて行っています。
ある朝のことでした。
玄関でお母さんが我が息子に靴を履かせていました。
我が息子を座らせて準備をしていたとき、お母さんは何気なく玄関の扉を閉めました。
その瞬間でした。
扉の内側で、我が息子の手の指を挟んでしまったのです。
我が息子は大きな声で泣き叫びました。
慌てて扉を開け、すぐに指を確認しました。
幸い見た目には少し赤くなっている程度でしたが、我が息子は痛みをうまく言葉で伝えることができません。
どのくらい痛いのか、どこまで大丈夫なのか、それが分からないのです。
少し指を冷やし、直接車で学校まで送ることにしました。
学校の先生には、
「朝、指を挟んでしまって機嫌が悪いかもしれません。
見た目は大きな怪我ではなさそうですが、痛みの程度を言葉で伝えるのが難しいので、あとから状態が変わるかもしれません。
授業も痛みで受けられなくなるかもしれません。」
そう伝えて、学校へ送り出しました。
しかし、家に戻っても気持ちは落ち着きません。
「本当に大丈夫だっただろうか」
「もっとちゃんと確認すればよかったのではないか」
我が息子のことを考えると、心配でたまらなくなりました。
そして、思わず学校へ電話をかけました。
すると先生から、思いもよらない話を聞くことになりました。
指を気にしている様子はあったそうですが、我が息子がぽつりとこう言ったそうです。
「おくすり」
先生はその言葉を聞いて、軟膏のお薬を塗ってくれたそうです。
すると我が息子が先生に、
「なんこう、ぬる」
と言ったのだそうです。
先生はその意味が分からず、
「どういう意味でしょうか?」とお母さんに尋ねました。
その言葉を聞いたお母さんは、すぐに分かりました。
我が家では、お風呂上がりに肌荒れ防止のために体に軟膏を塗っています。
我が息子はそのことを覚えていて、
先生から薬を塗ってもらったことと、毎日お母さんから風呂上がりにお薬を塗ってもらっていることが重なったのだと思います。
「いつもお母さんが塗ってくれるお薬だ」
そう思ったのでしょう。
そしてさらに、先生からもう一つ教えてもらいました。
我が息子が先生に向かってこう言ったそうです。
「おくすり、ありがとう」
その話を聞いたとき、
お母さんの目から涙が溢れてきました。
指を挟んでしまった申し訳なさ。
その後どうなったかという心配。
そして、先生に感謝の気持ちを伝えることができたという喜び。
いろいろな感情が重なり、涙となって溢れたのです。
発達に特性のある子どもを育てていると、
毎日の生活の中で本当にたくさんの感情が生まれます。
心配になる日もあります。
自分を責めてしまう日もあります。
でもその一方で、
「こんなことができたんだ」
という、小さな奇跡のような瞬間にも出会います。
何気ない日常の中に、
喜びと葛藤がいつも同時に存在しています。
今回の出来事は、
我が息子にとっては小さな出来事だったかもしれません。
しかし私たち親にとっては、
我が息子が、自分の経験と記憶をつなげて言葉にしたこと、
そして「ありがとう」と伝えられたこと、
それはとても大きな出来事でした。
私達家族はこうした日常の出来事にいつも一喜一憂しています。
同じような思いを抱えている保護者の方も、きっと多いのではないでしょうか。
発達に特性を持つ子どもを育てていると、
日常の中で何度も心が揺さぶられます。
「大丈夫だろうか」と不安になる日もあれば、
思いがけない一言に胸がいっぱいになる日もあります。
その一つひとつの出来事が、
親としての私たちの心を大きく動かします。
同じような思いを抱えながら子育てをしている保護者の方と、この気持ちを少しでも分かち合えたら。
そんな思いで、この出来事を書かせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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