みなさんこんにちは。
名古屋市昭和区にある児童発達支援・放課後等デイサービス、フォレストキッズ八事教室の代表の森です。
フォレストキッズ八事教室では、個別療育を中心に、言語聴覚士(ST)や作業療法士(OT)などの専門職が在籍し、一人ひとりのお子様に寄り添いながら、「できた!」という経験を積み重ね、自己肯定感を育む取り組みを大切にしています。
今日は、重度の知的障害を伴う自閉症の特性をもつ双子の兄が、最近起こしたお困り行動の中で、心の成長を感じた出来事があったので紹介させていただきます。
以前のブログでも少し触れたことがありますが、自閉症の兄はお母さんへのこだわりがとても強い子です。
寝るときは、必ずお母さんと二人きり。
それが我が家の長年のルールのようになっています。
そのため、双子の弟はいつも私と一緒に寝ています。
小学校に入ってからも、弟の寝かしつけはいつも私の担当です。
そんなある日のことでした。
弟がぽつりと、
「今日はお母さんと一緒に寝たい」
と言いました。
たまにはそういう日があってもいいだろう。
そう思い、お母さんは弟を寝かしつけるために寝室へ行きました。
一方、自閉症の兄は睡眠障害があるため、あえて寝る時間を遅く調整しています。
そのため、その日は私と居間で過ごしていました。
しかし…。
しばらくして、兄の様子が変わりました。
「お母さんがいない」
そう気づいた瞬間、兄は癇癪を起こしました。
「お母さんを取られた」
そんな気持ちだったのかもしれません。
気持ちを切り替えられるように、
絵本を一緒に読んだり
最近ハマっている太鼓のおもちゃで遊ばせたり、なんとか気を逸らそうとしました。
けれど、ふと思い出してはまた癇癪。
落ち着いたと思ったら、また思い出して癇癪。
そんなことを繰り返しながら、時間が過ぎていきました。
そして、弟が眠りにつき、
お母さんが居間に戻ってきました。
兄はお母さんの姿を見ると、
ほっと安心したような顔をして、
そのままお母さんと一緒に眠りにつきました。
ここまでは、我が家ではよくある出来事です。
しかし、驚いたのは次の日の夜でした。
弟が寝る準備を始めると、
兄はすぐにお母さんに抱きつきました。
そして、お母さんが弟の方へ行かないようにしっかりと捕まえていたのです。
まるで、
「昨日みたいに、お母さんが弟と寝ちゃうかもしれない」
そんなことを予測しているかのようでした。
重度の知的障害を伴う自閉症のある兄ですが、昨日の出来事から
「また起こるかもしれない未来」
をイメージし、それを防ぐために自分なりに行動していたように見えました。
私はその様子を見て、
「ああ、成長しているな」
と感じました。
自閉症の子どもたちは、「先の出来事を想像すること」が苦手だと言われることがあります。
しかし、日々の経験を積み重ねる中で、出来事のつながりを少しずつ理解し、「また同じことが起こるかもしれない」と予測できるようになっていくことがあります。
発達の分野では、こうした力は「経験から未来を予測する力」や「実行機能」と呼ばれる認知の働きとも関係していると言われています。
昨日の出来事を覚えていて、その経験から次に起こるかもしれないことを想像し、自分なりに行動する。
今回の出来事を見て、我が息子の中にもそんな力が少しずつ育ってきているのかもしれない、と感じました。
もちろん、強いこだわりからくる困った行動でもあります。
でも、その行動の中をよく見てみると、「想像できるようになってきたこと」や「自ら考えて実行できるようになってきたこと」が隠れていることもあるのだと、改めて感じました。
発達に特性のある子どもたちの成長は、とてもゆっくりで、時には気づきにくいものです。
けれど日々の生活の中には、こうした小さな変化や成長のかけらが、そっと隠れていることがあります。
きっと、同じように子育てをされている保護者の皆さまの中にも、
「困った行動だけれど、よく見てみたら成長のサインだった」
そんなご経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子どもたちの行動の奥にある小さな成長を見つけながら、これからも一緒に子どもたちの歩みを見守っていけたら嬉しく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ーーーーーーーーーー
フォレストキッズ八事教室
📞 TEL:052-846-5672
〈受付時間〉
平日 10:00~18:00
土・祝日 9:00~17:00
名古屋市昭和区にある児童発達支援・放課後等デイサービス、フォレストキッズ八事教室の代表の森です。
フォレストキッズ八事教室では、個別療育を中心に、言語聴覚士(ST)や作業療法士(OT)などの専門職が在籍し、一人ひとりのお子様に寄り添いながら、「できた!」という経験を積み重ね、自己肯定感を育む取り組みを大切にしています。
今日は、重度の知的障害を伴う自閉症の特性をもつ双子の兄が、最近起こしたお困り行動の中で、心の成長を感じた出来事があったので紹介させていただきます。
以前のブログでも少し触れたことがありますが、自閉症の兄はお母さんへのこだわりがとても強い子です。
寝るときは、必ずお母さんと二人きり。
それが我が家の長年のルールのようになっています。
そのため、双子の弟はいつも私と一緒に寝ています。
小学校に入ってからも、弟の寝かしつけはいつも私の担当です。
そんなある日のことでした。
弟がぽつりと、
「今日はお母さんと一緒に寝たい」
と言いました。
たまにはそういう日があってもいいだろう。
そう思い、お母さんは弟を寝かしつけるために寝室へ行きました。
一方、自閉症の兄は睡眠障害があるため、あえて寝る時間を遅く調整しています。
そのため、その日は私と居間で過ごしていました。
しかし…。
しばらくして、兄の様子が変わりました。
「お母さんがいない」
そう気づいた瞬間、兄は癇癪を起こしました。
「お母さんを取られた」
そんな気持ちだったのかもしれません。
気持ちを切り替えられるように、
絵本を一緒に読んだり
最近ハマっている太鼓のおもちゃで遊ばせたり、なんとか気を逸らそうとしました。
けれど、ふと思い出してはまた癇癪。
落ち着いたと思ったら、また思い出して癇癪。
そんなことを繰り返しながら、時間が過ぎていきました。
そして、弟が眠りにつき、
お母さんが居間に戻ってきました。
兄はお母さんの姿を見ると、
ほっと安心したような顔をして、
そのままお母さんと一緒に眠りにつきました。
ここまでは、我が家ではよくある出来事です。
しかし、驚いたのは次の日の夜でした。
弟が寝る準備を始めると、
兄はすぐにお母さんに抱きつきました。
そして、お母さんが弟の方へ行かないようにしっかりと捕まえていたのです。
まるで、
「昨日みたいに、お母さんが弟と寝ちゃうかもしれない」
そんなことを予測しているかのようでした。
重度の知的障害を伴う自閉症のある兄ですが、昨日の出来事から
「また起こるかもしれない未来」
をイメージし、それを防ぐために自分なりに行動していたように見えました。
私はその様子を見て、
「ああ、成長しているな」
と感じました。
自閉症の子どもたちは、「先の出来事を想像すること」が苦手だと言われることがあります。
しかし、日々の経験を積み重ねる中で、出来事のつながりを少しずつ理解し、「また同じことが起こるかもしれない」と予測できるようになっていくことがあります。
発達の分野では、こうした力は「経験から未来を予測する力」や「実行機能」と呼ばれる認知の働きとも関係していると言われています。
昨日の出来事を覚えていて、その経験から次に起こるかもしれないことを想像し、自分なりに行動する。
今回の出来事を見て、我が息子の中にもそんな力が少しずつ育ってきているのかもしれない、と感じました。
もちろん、強いこだわりからくる困った行動でもあります。
でも、その行動の中をよく見てみると、「想像できるようになってきたこと」や「自ら考えて実行できるようになってきたこと」が隠れていることもあるのだと、改めて感じました。
発達に特性のある子どもたちの成長は、とてもゆっくりで、時には気づきにくいものです。
けれど日々の生活の中には、こうした小さな変化や成長のかけらが、そっと隠れていることがあります。
きっと、同じように子育てをされている保護者の皆さまの中にも、
「困った行動だけれど、よく見てみたら成長のサインだった」
そんなご経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子どもたちの行動の奥にある小さな成長を見つけながら、これからも一緒に子どもたちの歩みを見守っていけたら嬉しく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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