わが子が通う保育所に迎えに行ったときのこと。
わが子の上履き片方を持って走り回っている友だちを目にした。
友だちはからかい半分で笑いながら走っている。
わが子は「やめてよ~」と気の抜けた声で相手に言っているので上履きを持っている子には全く伝わっていないがその顔は必死で追いかけていた。
するとその子は持ってきたよとばかりに笑顔で上履きを私の目の前に置いた。
親である私が言うのもなんだがわが子はとても優しい性格である。優しくすることはいいことなのだが、何かと自分を抑えて人を優先してくれるので時々心配になる。「本当にやりたいことは人に譲らなくていい」とさえ伝えているくらいだ。
優しいがゆえに自分が作ったブロックを取られわが者顔で遊ばれてしまったり何かとからかわれてしまっているように思う。
私であればこのからかいは、いじめの発端になるものと感じているのですぐに芽を摘む。からかっている子には相手が嫌がっているからやめようね、からかわれた子は嫌だよって勇気を出して相手の目を見ていってみようと双方に伝える。
日頃からそのような関わりをしている私は、わが子の上履きを持って私の目の前に来た友だちに「わが子が嫌がっているよ、上履き返してあげてね」と反射的に出てしまった。わが子にも「嫌だよとはっきり伝えてないわが子が悪い」とわが子だからこその言葉で言ってしまった。その場にいた先生は私の声で状況に気づいたようだった。
からかっている子に対しては親としては何も思わない。
世の中にはいろいろな人がいていろいろなことをする。
何かアクシデントが生じたときにどのように立ち回るのかを身につけてほしい。ただ生きるのではなく、生き抜く力を身につけてほしいと感じている。
わが子の場合は人にしっかり自分の気持ちを伝える、わが子がもじもじしていて相手に伝わっていないことが課題であるのでそこを友だちとの関わりで身につけてほしいと感じている。できないのであれば相手と距離を取ることも伝えている。
私は自分にとって嫌だなと感じる子も自分が成長するうえでは大切であるのでわが子をからかっている子に対しては本当に何とも思わなかった。
でも嫌だよといっている人を目の前にして放っておくことは私にはできなかった。自分が育てているお子さんではなかったけれど、思わず声に出してしまった。今回はたまたまわが子であったけれど他のお子さんであっても私は同じことをしていたと思う。困っている人を放ってはおけない。
園の先生からしたら自分の子がからかわれて黙っておけなかったのだろうとか指導面でも口を出して面倒な親だなと端的に感じられただろう。
困っている子が安心して過ごせるようになれば私は誰に何を言われてもいいと思うとともに母とプロとの狭間でゆらぎ、声に出してしまった自身を反省した。
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2024年2月オープン
児童発達支援・放課後等デイサービス
アンフィニ
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アンフィ二では1週間を通しての活動になります
工作や運動、学習などを活動に取り入れています。
教師による「オーダーメイドの療育」
日々変化する利用者様のコンディションを見極め、「個性をのばす」「個性を活かす」活動を行って参ります。
就学に向けて自分でできることをひとつひとつ増やして参りませんか。
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「母と支援者との狭間で」児発・放デイ アンフィニ代表
教室の毎日
24/12/03 06:58
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