本日の話題は親御様からご了承を得ての個人内容や支援内容となります。
ご了承ください。
当教室には、2歳1ヶ月の男の子がいます。
A君は1歳5ヶ月でASDの診断を受けました。
一般的には早い年齢での診断です。
親御様からお問い合わせを受け、見学にお越しいただいた初日は、自分の名前の理解や発語もなく、目を合わせることができませんでした。
また、食事も決まった離乳食のみをペースト状にしたもの。もしくは2種類の瓶入りのゼリー。この3種類しか食べたことがありません。
人との接触も苦手で、お母さま以外からは食事を摂ることもできない。という状態でした。
ご利用が始まることで一番初めにぶつかる壁は「母子分離」です。
初めの2日間はお母様と離れるとわかるや否や大泣きしてしまいました。
安心できる環境から離れるということは大人でも不安や恐怖を感じるものです。
ですが、ご利用が始まって3日目のことです。
今までの大泣きが嘘のようになくなりました。
ここからのA君の成長は目覚ましいものでした。
いままでお母さまからしか食べられなかったゼリーを職員の手から食べ完食し、今まで見向きもしなかった絵本を読み始めました。
名前を呼ばれると反応して振り向くようになりました。
これには親御様もたいそう驚かれ、何か特別なことをしてるのかと聞かれましたが、そこまでのことはしていません。
到着してからの身支度。絵本や遊び。食事や教室にいる職員との交流・・。
その全ての刺激が、今まで閉鎖的だった彼の世界に新たな刺激として受け入れられ、急激に成長し始めたのです。
毎日のように成長していく我が子の姿に、親御様から何度も感謝のお言葉をいただきました。ですが、この成長は親御様の勇気があってこその成果です。
A君の親御様は、これまで何度も試行錯誤を繰り返す中で悩み、自分の世界に閉じこもってしまっていたこともあったかと思います。
そこから勇気を出して一歩踏み出し、手を伸ばしてくれたからこそ、私たちが関わることができました。
通所が始まって1ヶ月半ほど経ちましたが、今では食事をするときは自ら椅子に座れるようになりました。
これには私たちも、日々の刺激がここまで大きな成長につながるのかと驚くのと同時に、とてもやりがいを感じました。
改めて子どもの可能性は無限大なのだと思います。
どんな小さな刺激でも、積み重なれば大きな刺激になり、そこから子どもたちは自分の力で枝を伸ばすように成長していきます。
その足掛かりとなれるように、これからもお子様のそばで支援させていただきたいと思います。
刺激を受けるということ 【児童発達支援 岩田】
教室の毎日
24/03/19 11:52