本日のテーマは「予定表」についてのお話です。
HERO ISでは、1日の予定をホワイトボードに番号順で書き、自分で確認できるようにしております。
なぜ、可視化しているのかと疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これも「支援」の手立ての1つなのです。
「落ち着きがない」「人の話が聞けない」「言われたことを理解できない」
こういった悩みを抱えているお子様の特徴の1つに、「見通しが立てられない」というものがございます。
「見通し」とは、どんなものなのか。
いくつか例を挙げてお話しさせていただきます。
普段、仕事をしていく中でも、作業などの「順番」はあるかと思います。
こなしている仕事を終わらせるには、何の資料が必要で、どんな順番で、何をすればよいのか。また、いつまでにすればよいのか。
作りたい料理を完成させるには、どんな材料を、予算はいくらで、どこで買い、どんな手順で作り、何時までに終わらせなければいけないのか。
このように、詳細なところまで自分で予定を立てることを、「見通しを立てる」と言います。
私たち大人は、このような作業を常時無意識に行っていますが、小さなお子様たちはそうもいきません。
何かしなきゃいけないことはわかっている。
何か言われたこともわかっている。
でも、「何をどうすればよいのかがわからない」
この、「わからない」ということが不安に繋がることで、不必要にソワソワしてしまったり、言われたことと全く違う行動をとってしまうケースが多いのです。
教室の中で集団生活をしていく中で、不安を感じてしまっては、お子様たちの本来の力を発揮できません。
なので、HERO ISでは、必ず朝の会で1日の予定をみんなで確認する時間を設けています。
最近は、予定を確認することが定着してきたようで、教室に到着するとすぐにホワイトボードのところに行って予定を確認していたり、「次何するんだっけ・・・」と不安そうにしているお友達がいると「次は4番だから、〇〇だよ!」と優しく教えてくれる様子が見られるようになりました。
知らない間に子どもたち同士で関わり合い、成長しているのだな。と嬉しく感じた瞬間でした。
また、予定を確認していく中で、必ずひらがななどの文字にも触れられるようにしております。まずは「目」で文字を見て「声」で読みかたを確認する。
この繰り返しで、少しずつでもひらがなが定着できるようにしていければと思っております。
もちろん、文字だけで難しい場合もあるかと思いますので、絵カードなども準備していく予定です。
お子様の実態に合わせた支援で、無理なく、楽しんで取り組めるように今後も支援させていただきたいと思います。
もし何かお悩みの親御様がいらっしゃいましたら、いつでも当事業所にご相談ください。
1日の予定 【児童発達支援 ゆうり先生】
教室の毎日
24/03/29 20:55