本日の話題は「運筆」についてのお話です。
HERO ISでは、毎日「お勉強の時間」を設けています。
運筆や数の学習、指先を使う微細運動など・・。内容は様々です。
その中でも、必ず取り組んでいる内容は「運筆」です。
「運筆」とは、文字を書いたり、絵を描く時の指使いや、筆の使い方を身につける取り組みのことを指します。
この「運筆」だけでも、様々な取り組みがあり、年齢や実態に合わせた取り組みが必要となります。
HERO ISで取り組んでいる運筆の内容は、年齢だけでなく実態に合わせた内容を提供しています。
1つ、例を挙げてお話していきます。
当事業所に通っているお子様にB君という、今年年長さんになったお兄さんがいます。
B君は、お勉強が大好きで、お勉強の時間になるといの一番に席に座って待っているようなお子様です。
今ではこんなにもお勉強が大好きなB君ですが、HERO ISに通い始めた当初は、そこまでお勉強が好きではありませんでした。
何より、周りにあるすべてのものが気になってしまったり、運筆のなぞり書きも手首で鉛筆を支えることができず、まっすぐ線を引くことができない事もあり、「座って何かをする」ということ自体が苦手でした。
そこで、お勉強の時は友達との間に職員が入って壁になったり、なぞり書きの内容を鉛筆からクレヨンにして、まずはしっかり点から点へ線を引くという練習から取り組むことにしました。
B君は、「鉛筆がいい!」と初めは言っていましたが、クレヨンで鉛筆持ちを練習し、日々繰り返し運筆練習に取り組むうちに、文字に対する興味を持ち始め、おうちでも「お勉強がすき!」と親御様に自分から話すようになっていきました。
そしてクレヨンでの運筆の成果が出たようで、久しぶりに鉛筆で名前のなぞり書きをしてみると、初めの頃とは見違えるほど上手に自分の名前を書くことができるまで成長しました。
本人も手ごたえを感じたようで、書き終えると
「せんせい、見て!!」
と満面の笑みで見せてくれました。できたことへの喜びを共有してくれたことに、私たちも非常にうれしく感じた瞬間でした。
B君の話は数ある話のうちの一例ですが、運筆の練習は、字への興味や認識を深めるだけでなく、自己表現へを高めることにも繋がる取り組みです。
その日のお子様のコンディションや、これまでのお勉強の記録を通して、お子様1人1人に合わせた取り組みを提供させていただきます。
学習の取り組み 児童発達支援(ゆうり先生)
教室の毎日
24/04/05 18:15