本日は「個別療育」と「集団療育」についてお話いたします。
療育には大きく分けて2種類の療育の形がございます。
1つ目は「個別療育」です。
名前の通り、支援者とご利用者様が一対一で学習や運動などの療育を行う形となります。
2つ目は「集団療育」です。
こちらは、事業所によって異なりますが、その多くは10人前後の小集団の中で、お友達や支援者と一緒に活動をする形となります。
事業所に通うにあたって、親御様からこんな相談をされることがあります。
「集団と個別、どちらに通わせた方がよろしいでしょうか?」
この問いに対する答えは、お子様の実態にもよりますのではっきりとは申せませんが、「集団の中で過ごせるようになってほしい」というお悩みがあるのであれば、「小集団による療育」の中で少しずつ練習していくことを個人的にお勧めいたします。
当教室に通うお子様にも言えることなのですが、皆、一対一の個別対応だとしっかり落ち着いて、口頭指示もある程度入ることができます。
「落ち着いてお話が聞けるなら良いんじゃないの?」
と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、これは「個別対応」だからこその結果です。
これが2人、3人と増えていくと様子が変わっていきます。
個別で対応したときは座れたのに、人数が増えると座れなくなる。
話した内容がほとんど頭に入っていかない。
こういった1人1人の課題が見えてきます。お悩みの解決の糸口を探るには、「課題」という情報が必要です。
もちろん個別対応の中で必要なものもございます。
当教室でも、集団の中で感情が高ぶってしまったり、まだ自分の気持ちを上手に伝えられないお子様には、集団から離れた場所で落ち着けるように環境を整え、気持ちを聞き出しながら一緒に考える時間を作ります。
そうしていくことで、少しずつ人との距離感や、関わり方、集団の中での過ごし方を学んでいきます。
集団の中で学ぶもの。また個別の対応の中で学ぶもの。どちらも大切です。ですが、集団の中でしか得られない「同年代のお子様との関り」は成長の中でとても大切な要素となってきます。
当教室では基本、小集団の中での活動となります。ですが、お子様のコンディションに合わせて適宜個別対応も取らせていただいております。
事業所選びでお悩みの親御様がいらっしゃいましたら、ぜひ、当教室にお問い合わせくださいませ。
個別と集団の違い(児童発達支援ゆうり先生)
教室の毎日
24/04/30 17:52