今日のテーマは『切り替えがなかなかできない子』についてです。
子どもたちとの関わりあいの中で、よく耳にする言葉があります。
「もっとやりたかったのに!」
やりたいことを強制終了させられてしまうときにこの言葉がよく出ます。
ブログのテーマである『気持ちの切り替え』です。
先日、切り替えが上手く出来ずに癇癪を起こした際の出来事を会話文にしてみました。
【子・・・子供 S・・・スタッフ】
自由時間中...
(チャイム音)
子「もぉ~!!絵描こうと思ったのに~!」
と自由時間ギリギリにお絵描きを始めようとした児童が声をあげた。
しばらくしても泣き止まず、スタッフに連れられ個別でお話をすることとなった。
S「どうしたんですか?」
子「ギャー!!ヒック絵をね゛ーワァ゛ーーー」
S「泣いていたのでは、お話できません。お話をするには泣くのをやめて、先生に教えてください。」
子「だーかーらァ゛ーギャー」
S「お話できないようなので、落ち着いたら教えてください」
と伝え少し離れる。
鳴き声が落ち着いた頃に、飲み物をもって再度話をする。
S「お話しできますか?」
子「うん」
S「なんで泣いてたの?」
子「あのね、絵をね、描きたかったの」
S「そうだったんだね。チャイムが鳴ったよね?」
子「うん」
S「チャイムが鳴ったら、どうしたらよかったんだっけ?」
子「でもぉ゛ー〇〇君たちがーはしってたからー」
S「〇〇君が走っていたせいで、絵を描けなかったの?」
子「うん」
S「絵を描き始めたのは、自由時間ギリギリだったよね?」
「それまで、楽しそうに他の遊びをしていたよね?」
子「うん」
S「〇〇君たちが走っていたから、絵を描く時間が無くなっちゃたのかな?」
子「違う」
S「違いますよね?人のせいにしないでください!」
子「はい」
S「活動の後も自由時間はあります。チャイムが鳴ったら切り替えをして、活動に参加します。次の自由時間に絵を描きましょう。出来ますか?」
子「うん」
S「では、みんなと活動に参加しましょう。」
子「でもぉ゛ーみんなに見られると恥ずかしいー」
S「泣いて、大きな声を出していると、みんなの注目を集め、恥ずかしいと思いますよ。」
子「でもー」
S「どうしますか?」
子「笑顔で元気に参加する!」
と自分の中で答えを出し良いタイミングであると考え、活動に参加しました。
今回の支援のポイントをまとめます。
①泣いても何も変わらないこと理解させる。
②理由を説明しない(会話)と相手は分からないことを理解させる。
③泣き止む時間を設け落ち着いて会話出来る環境を整えること。
今回の支援は数ある中の一つです。
お子様との関わりで少しでもお役に立てれば幸いです。
切り替え、癇癪【放課後等デイサービス だいき先生】
教室の毎日
24/05/04 10:37