以前問題行動についてお話ししたと思います。
今回は、問題行動の中でも性的な問題行動についてお話ししたいと思います。
幼児、児童期の性的な問題行動と言えば、
トイレや脱衣所に入る前から服を脱いでしまう、手持無沙汰であったり不安な時に性器を触ってしまう等があります。
そういった行動の裏にはどんな原因があるのか考えていきましょう。
最後にまとめて解決策をいくつか記載しておきますので良ければ目を通してみてください。
まず、不安な時に性器を触ってしまうのは幼い男の子によく見られる行動です。
柔らかさや温かさなど性器を触ることで得られる感覚で、不安な気持ちから逃れようとしていると考えられています。
こういった際は無理に触ることを止めると余計に不安になってしまいます。
また手持無沙汰の際に性器を触ってしまう場合は、自己刺激行動と言って暇な時間を耐えるために自分に刺激を与えているようです。
そしてトイレに行く前や脱衣所の前で服を脱いでしまう場合ですが、
「脱ぐ」という気持ちが強く出るあまりトイレや脱衣所に入る前に、衝動的に脱ぎ始めてしまうことがあるようです。
さらに羞恥心を理解することが難しい場合も服を先先に脱いでしまう要因の一つです。
それではここから解決策についてお話ししたいと思います。
不安な時性器を触ってしまう場合ですが、
無理にやめさせるだけだと不安な気持ちを解消することができずに別の問題行動に移行してしまう場合があります。
手持無沙汰の際も同様に別の問題行動に移してしまって結局いたちごっこになってしまうことになるため、性器を触る以外の代替行動を用意してあげるとよいと思われます。
例えば、スクイーズやプッシュポップなどの感覚遊びができるようなおもちゃを使わせてあげるなどがあります。
あるいは性器を触ることをやめられたらお子さんの要求を何かのんであげることもよいでしょう。
衝動的に服を脱いでしまう場合は、繰り返してドアを閉めてから服を脱ぐことを教えていくことが重要です。
また、いずれの場合もお子さんにわかるように性教育を行うことも必要です。
お子さんの発達に合わせて「人前で触ってはいけないよ」「みんなが見ているところで服を脱ぐのは恥ずかしいよ」など、その都度声掛けをするとよいと思われます。
今回は性的な問題行動について取り上げました。
こういった問題はかなりデリケートな問題なので、そのお子さんに合わせた支援がとても重要です。
あまり脅迫的に「ダメ!」と言いすぎると、お子さんの自尊心に影響が出てしまう場合もありますので、気になる事があればご相談ください。
性的な問題行動(心理部あきら先生)
教室の毎日
24/05/17 16:29