現在、HERO ISは年長さんが2人、年中さんが2人、プレのお子様が1人通っております。
本日より、隔週に渡って現在のご利用者様のお悩みと通所してからの現在のお子様の状況をお話していきます。
本日は、以前ブログでご紹介したB君というお子様についてのその後のお話です。以前のブログを読まずともわかりやすいように、以前からの経過も含めてお話していきたいと思います。
当教室が開所した2月からご利用いただいているお子様のB君は、今年度、年長さんのお兄さんです。
その子はいつでも元気いっぱいで、だれとでも仲良くなれるムードメーカーのような存在です。
そんな彼は、通い始めた当初は座っていることが大の苦手で、少し目を離すとすぐに椅子から降り、走り出してしまうようなお子様でした。
大人ですと、疲れたら自分で休んで待つ事ができますが、多動などの衝動性や自閉症のような傾向を持つ子どもは、その調節が難しいです。
「広い空間を見ると走り出したくなる」
「活動への見通しが持てない」
など、走ってしまう理由にも様々なものがありますが、B君は「活動の見通しが持てない」ことが何よりの課題でした。
そこで、1日の予定をホワイトボードに大きく書き出し、一緒に予定を読むことで見通しを立てられるように支援しました。
お勉強でも、日々の様子から少しでも興味のありそうなものを用意し、少しでも出来たら一緒に喜んで気持ちを共有しました。
すると、あんなに走り回っていたのが次第に落ち着き、活動の始まりと終わりを一緒に座って挨拶できるようになりました。
また、予定の文字をひらがな表記にしていたこともあってか、一緒に読んでいるうちに文字への興味も出てきたようです。
1か月前までほとんど読めなかったのですが、ついに1人で予定表の文字をすべて読むことができるようになりました!
これには私たちもとても驚き、おうちの人にご報告したところ、家でも自主的に学習したり、絵本も一人で読むようになってきたとお話がありました。
その話を聞き、今まで絵本に興味がなかったのは、文字が読めないから。だけではなく、「わからないからつまらない」が大きかったのだろうとしみじみ感じました。
学習だけでなく、どんな活動の中でも「わからない」と「つまらない」は切っても切り離せない関係です。
それが繰り返し取り組んでいくことで「理解」し、そこからようやく「楽しい」に繋がります。
少しずつではありますが、子どもたちは確実に成長していきます。
これからも「理解」と「楽しい」がたくさん感じ取れるように、日々のお子様の様子を見ながら支援へと繋げていきたいと思います。
ご利用者様のお悩み①理解と楽しさ(児童発達支援 ゆうり先生)
教室の毎日
24/05/18 19:35