発達でお悩みのお子様は、突発的に大声を出してしまったり叫んでしまったりする傾向がございます。
その行動は【感情が爆発してしまった】時に多く見られます。
今回は、感情が爆発してしまう原因と対策について考えながらお話させて頂きます。
先に結論から申しますと、これは病気ではなくその子の特性なので、完全に治ることはありません。
しかし、関わり方を工夫することで、軽減することができます。
感情が爆発するということは、【感情のコントロールが苦手】ということです。
HEROISの子どもたちの様子から、どのような場面で感情の爆発が起きるのかを2つご紹介します。
o 興奮して気持ちが抑えられなくなってしまった
o イライラして、ストレスを感じたとき
これらは「注意をひ引きたい!」「見て欲しい!」という気持ちがコントロールできない場合や、それは関係なく「やりたい!」という気持ちが抑えられないだけの場合もあります。
また、予定外のことが起きてしまったり、身体が疲れてしまったりするのもイライラやストレスに感じ、感情爆発のトリガーになることもあります。
いずれにしても、このような状況下ではまともに会話をすることができません。
そうなってしまう前にこちらから手を打っていかなければなりません。
ではどのように対応するのか、私の考えを一部ご紹介します。
o クールダウンの方法
o ルールを決める
o 褒めるタイミング
あらかじめクールダウンする時の場所や対応を決めておきます。
静かな部屋・落ち着く場所に行き、落ち着かせる方法を話し合っておくことで、パニック状態時にスムーズにクールダウンが行えます。
また、事前予防としてルールを決めておきます。
ルールを決めるうえで大切なのは、守ることができる内容にすることです。相手は子供ですので、難しいルールはかえってパニックに陥ります。また、口頭では理解しづらいお子様もいるため、紙に書いて伝えると効果的です。
そして、何か小さなことでも我慢出来たり、達成できた時にその場で褒めることが大切です。
時間が経ってから褒めてしまうと、何故褒められたのか理解できないこともあります。
その場で大げさに褒めてあげてください。
大好きな親御様から褒められると恥ずかしながらもとても嬉しい気持ちになります。
発達障害を持つ子どもが感情を爆発させるのは、その子の特性であり、病気ではありません。完全に治ることはないものの、適切なサポートによって感情の爆発を軽減することは可能です。
興奮やイライラを感じた時の対応策を実践し、子どもが安心して過ごせる環境を整えることが重要です。私たちは子どもの感情を理解し、適切な対応を心がけています。
お子様がより良い日常生活を送れるようこれからもサポートしてまいります。
感情のコントロール【放デイ佐々木】
教室の毎日
24/06/08 15:34