「勉強は好きですか?」
HEROISに通う数名の子どもたちに聞きました。
すると
「好き」5票
「嫌い」3票
「普通」2票
という回答が出ました。
好きと回答した子供は、学習のつまずきがなく理解して取り組むことができています。
一方、嫌いと回答した子供は数字やひらがなの認識が難しく、学習面ですまずきが見られる子供でした。
中には、2・3か月前まで「嫌い」だったのが「好き」に変わった子もいました。
しかし私は、発達障害の有無に関わらず、これから「嫌い」になっていく子どもが多くなることを予想しています。
なぜなら、学習内容がどんどん難しくなるからです。
学校では基礎を理解していないと、今後つまずき始めます。
そしてテストという視覚的評価により勉強が【嫌い】になってしまう子どもたちが増えることが懸念されます。
テストという視覚的評価により自分の理解不足が明確になり自己肯定感が低下し、ますます学習意欲を失ってしまうのです。
では、学習に困難をきたしている子供たちはどうでしょうか。
読み書き・数字理解・記憶・集中力、様々な面でつまずきがみられます。
これらのハンディを持つ子どもが、普通級の授業についていけるのでしょうか。
教員の指導力により差があるかとは思いますが、私はそうは思えません。
普通級の授業は、子供が前回の授業内容を理解している前提で毎日新しい課題に取り組んでいきます。
そして授業後、児童たちを帰した後は職員室で今日の出来事を話したりしています。
「今日はみんな難しそうにしてたなぁー・・・」
「いやぁー、○○さんは全く理解してなかったですね」
「でも明日にはこのページまで進めないとな・・・」
そうしてどんどん次の課題に進んでいくのです。
学期末は時間に追われ、さらにペースアップしたりもします。
そんな中、子どもたちは授業に必死に食らいついています。
そして学習に困難をきたしている子どもたちは空気のような存在となってしまっているのです。
私は様々子供の宿題を見てきました。
しかし算数の宿題において、ひとりで黙々と取り組める子はほとんどいません。
宿題が出ている子はよく「先生、わかんない。」という言葉を口にしています。
宿題の多くは、その日に学校で習ったことが出題されます。
なぜ【わからない】のか、もうおわかりでしょう。
LDや発達障害をもち、学習に困難をきたしている子供たちに対してHEROISは、子供たちに【ひらがなの認識・数字の理解】の定着を最優先にしています。
学習を始め、プログラムでひらがなや数字の理解を深める活動を展開しています。
少しずつではありますが、理解できるようになってきたお子様もいます。
しかし理解できるようになったからと言って、急なステップアップはしません。
何事もスモールステップです。
反復練習を行い、成功体験を積み重ねることで自己肯定感を育みます。
このような取り組みを通じて、子どもたちが学習に対して前向きな姿勢を持ち続けることができるよう努めています。
学習の困難さを感じる子どもたちが希望を持ち、将来への自信を持たせることがHEROISの目標です。
ぜひご家庭でも、基礎定着に繋がる「ひらがな・数字のドリル」を取り組み、お子様の成長を共にしていきましょう。
基礎の定着をし、「できた!」の小さな達成感が子供たちの学習意欲に繋がります。
できた時の【褒める】も決して忘れないでください。
これからも引き続き、スモールステップにて支援をして参ります。
現在、放課後等デイサービスの空き状況はございません。
又、令和7年度の募集もしない予定です。
LDを伴う子供の学習へのつまずき 【放デイ 佐々木先生】
教室の毎日
24/06/11 15:03