良いこだわりと悪いこだわり
自閉症のお子様には【強いこだわり】を持つ傾向があり、そのこだわりは人によって異なります。
こだわりにどのように対応すべきか悩む方も多いはずです。
今回のブログでは、伸ばすべき【良いこだわり】と、避けるべき【悪いこだわり】についてお話しします。
まず、自閉症特有の強いこだわりは無くなることはありません。
これは生涯にわたって付き添っていかなければならないものです。
その中で私は、良いこだわりをどんどん伸ばしてほしいと考えています。
例えば、起きる・寝る時間を厳格に守るなどは良いこだわりと言えます。
そして、伸ばすべきこだわりが【特異的才能】です。
特異的才能とは、特定の分野において非常に深い知識や高い能力を持つことです。
突出した才能は記憶、計算、絶対音感など多岐にわたります。
このことをサヴァン症候群と呼びます。
例えば、シンガーソングライターの米津玄師さんは自閉症を持ちながらも、その特異的才能を活かして音楽の分野で大きな成功を収めています。
特異的才能を伸ばすことで、将来の職業や趣味として活かされる可能性も高まります。お子様の良いこだわりは積極的に伸ばしてあげてください。
一方、悪いこだわりとは自身にとっても周囲にとっても害のある行動です。
ここで最も大切なのは【予防】をすることです。
こだわる対象や場面に遭遇させない、見通しを伝えるなどの対策が必要です。
例えば、ルールを徹底することです。お買い物に行く際に毎回お菓子をねだるというこだわりがあった場合、「家族全員でお買い物に行った時だけ、好きなお菓子を一つ選ぶことができる」などのルールを設けます。
それでも癇癪やパニック状態になってしまった場合は、静かに見守ってください。クールダウンの時間を設け、少し時間を空けて落ち着いてから話し合いを行います。
私たちができることは、良いこだわりを伸ばし、悪いこだわりを適切に管理することで、お子様が安心して成長できる環境を整えることです。親や保護者の理解とサポートが、お子様の未来をより明るいものにするための鍵となります。これからも一緒に、お子様の成長を見守り、サポートしていきましょう。
良いこだわりと悪いこだわり【放デイ佐々木】
教室の毎日
24/06/27 18:40