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WISC-Vの解釈(心理部 あきら先生)

教室の毎日
先日から当事業所でWISC-Vの実施を始めました。

WISC-Vは現在出ているWISCの最新バージョンで、なんと昨年発売されたばかりです。

現時点ではWISC-IVを行っている病院や事業所の方が多いですが、おそらくそういった病院や事業所も徐々にWISC-Vに移行していくのではないかと思われます。

そのため今回はWISC-Vの解釈について簡単に触れていこうと思います。


WISC-Vは全検査IQというその人個人の総合的なIQ(FSIQ)の数値が出る他、能力別に5つの主要指数というものが存在します。

本来であればすべてお話したいところですが、複雑な話を分かりやすく説明していきたいと思いますので、主要指数のうちの「視空間指数」と「流動性推理指数」についてお話ししようと思います。

まずなぜこの2つの指標をまずお話しするのかというと、この二つはご存じの方がいらっしゃるかはわかりませんが、WISC-Vになって初めて登場した指数なのです。

それでは「視空間指数(VSI)」についてですが、これは目で見た情報を問題解決に活用する力となっています。

例えば、パズルや地図、グラフの読み取りや、図形の展開図を考える能力です。

この詩空間指数が弱い場合は、黒板の文字をノートに写せなかったり、例で挙げたような図形問題やグラフの読み取りの苦手さが表れる可能性があります。

逆に視空間指数が強く何か学習や運動面で困りごとがある場合は、視覚的な手がかり(絵カードや映像等)を用いると上達しやすいと思われます。

もう一つの「流動性推理指数(FRI)」は、提示された情報からルールを直感的に理解しそのルールをもとに課題を解決したり、応用問題などの新奇な課題に対する柔軟な対応能力を示します。

つまりはひらめき力があるかと、ひらめいたことを実行できるかどうかです。

流動性推理指標が低い場合、算数・数学や理科系の応用問題の苦手さや、新しい環境への適応が苦手になる可能性があると思われます。

そういった場合はパターン化されたものを教えてあげたり、暗黙のルールも明確に教えてあげることが有効でしょう。

逆にこの流動性推理指数が高い場合、直感的な推理力にたけていると言うことなので、問題解決に向けた計画を立てることや柔軟にトラブルに対処する力があると考えられます。

以上のように説明をしてきましたが、言うまでもなく能力の高低によって何が出来るのか、どういった支援が有効なのかは個人差が強く現れます。

他の能力指標との兼ね合いや検査中の様子の影響もありますので、実際に支援計画を立てる際など検査の結果をもとに支援をする際には、検査結果を教えてもらった際に直接検査担当者に尋ねるのが良いと思われます。

今回はWISC-Vで新たに追加された指標「視空間指標(視覚情報の操作)」と「流動性推理指数(ルール・法則の理解やひらめき力)」についてお話ししました。

当施設では現在知能検査や発達検査を実施しておりますので、受けてみたい・興味がある・質問がしたい等ございましたらお気軽にお問い合わせください。


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