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発音に対するお悩み 児童発達支援(ゆうり先生)

教室の毎日
本日は「発音」についてのお話です。

今までは児童発達支援のご利用者様に焦点を当てたお話をしてきました。
ですが、今回は小学生のご利用者様のお母様から寄せられたお悩みについてご紹介させていただきます。

お悩みのお子様は小学1年生の女の子です。
お母様から、発音の不明瞭さが気になるとのことで、ご相談がありました。

当事業所には、言語聴覚士の職員が在籍しております。
専門性のある視点からの分析が必要と感じたため、お母様にご提案し、言語聴覚士の職員によるアセスメントを行いました。

以下、当事業所の言語聴覚士による所見となります。


※プライバシー保護のためお名前は伏せさせていただきます。

A様の構音について

口唇、舌、軟口蓋(のどちんこ)の発声発語器官の運動制限や筋力の低下はなく、発声時の舌の位置や息漏れにより舌を使う音のサ行・タ行・ラ行の発語が不明瞭になることがあります。また、単語の始めの音や語中で明瞭さにかけることがあります。

 家庭において、音の不明瞭さなど過度に指摘はせず、本や国語の教科書などゆっくりはっきりを意識して音読をしたり、歌唱したりすることで意識づけになり練習になると思われます。
 
 また、発語訓練として、発話時の舌の位置(サ行は上の前歯の裏に舌先をつける、タ行は上の前歯の裏~歯ぐきに舌先をつける、ラ行は舌先を上あごにつける)や息の吐き方の練習(発声時に前に息を出す)、音の確認をしながら短い単語から短文の練習をしていくことで明瞭さが上がると思われます。



以上が言語聴覚士による見解でした。


言語に関するお話は当事業所だけでなく、そのほかの事業所に通うご利用者様にも大変多く見られるお悩みです。

この所見をもとに、「どうして音の不明瞭さが出てくるのか」だけでなく、音の不明瞭さを本人に指摘しない。ゆっくり、はっきりを意識して音読をする等をはじめとしたご家庭での発語訓練を詳しく親御様にお伝えしました。

日々、事態が変化していくご利用者様のお悩みには、このように迅速かつ専門的な視点からの分析が今後の支援においてとても重要な足掛かりとなってきます。

今回の場合、お悩みの相談を受けてすぐに言語聴覚士の職員が対応することができたため、親御様も相談ができたことに対して安心感を得られたようでした。

当事業所は、ご利用者様だけでなく、親御様のサポートにも日々力を入れております。

ご家庭でのサポートなしに、私たちの支援は成り立ちません。日々のご家庭での努力と私たちの支援を連携していくことで、ご利用者様の成長に繋がります。


もし今、子育てでお悩みの親御様がいらっしゃいましたら、一度、相談だけでも構いません。

「誰かに話を聞いてほしい」

「今後どうしていけばよいのかわからない」


こういった内容でも構いません。1人で悩まず、お聞かせください。
専門性を活かした支援を提供してまいります。

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