今回のお話は、当教室に寄せられた、発語のお悩み相談についてのご紹介です。
相談があったのは、2歳5ヶ月のA君です。
現在、保育園に通園しているそうですが、発語に不安がありご相談のため来所されました。
半年前に市の発達相談では「様子を見ましょう」と言われたとのことでした。
パパ、ママ、アイアイ(バイバイ)、ジュー(ジュース)の発語の他に、指差しやお母様の手を引き、「あった」「いた」「きた」「あっちー」と発語表出は増えているものの、物の名前を教えても発語が不明瞭であることに不安を抱いておられました。
こういった発語表出のお悩みは、珍しくありません。
今回のお悩みのご相談内容に合わせて、ご自宅等で取り組める言語練習について下記の3つのことについてお話させていただきました。
①不明瞭であったり言い間違いがあっても指摘せず、「そうだね、~あったね」と正解を耳に聞かせてあげる
②まだ言葉の音を分解したりくっつけたりすることが難しく、塊で捉える状態のため、「り・ん・ご」と1音ずつ区切らず「りんご」と教える
③たくさんの言葉かけをしても、全部を吸収するのはまだ難しいため、興味のあるものや遊びを通して、言葉を添えたりお子さんの気持ちを代弁するような声掛けをする
以上の3点をお伝えしました。
発語以外にも、自宅では親御さんの声掛けに応じて行動できるが、保育園の集団の中では先生からの口頭指示通りに行動ができない。というお悩みもございました。
環境の違いによって聞こえ方に違いは出るものなので、保育園側に個別に声掛けなどの対応をお願いすること。そして、聴力にも問題がある可能性があるので、様子を見てその結果次第では耳鼻科の受診も視野に入れておいてほしいことも加えてお話いたしました。
A君は初めての場所で慣れないこともあり、教室で過ごしていた時間内では発語表出は見られませんでした。
ですが、初めてあったスタッフと知育玩具や好きな乗り物の磁石で遊ぶことができ、相談後には手を振り、バイバイとタッチをして帰宅されました。
今回、市の発達相談で「様子を見ましょう」とのことでしたが、「様子を見る」と言うけれど、いつまで様子を見ればいいの?と、親御様はたいそう不安を感じられたことと思います。
当事業所は、医療機関ではないため、発達や言葉に関しての診断はできません。ですが、医療機関とは違う角度でお子様のお悩みやご家庭で取り組める練習など、できる限りお答えしたいと思っております。
今回のご相談のように、言葉の発達でお悩みがございましたら、相談だけでも結構ですのでお問い合わせください。
発語のお悩みについて(児童発達支援 みか先生)
教室の毎日
24/10/17 11:02