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療育教材の目的紹介「プットイン課題」

教室の毎日
こんにちは🌞横浜市青葉区にある児童発達支援、フォレストキッズこどもの国教室の木山です🌳🌋

今回はフォレストキッズこどもの国教室で使用している教材についてご説明します‼️色々な場面で活用されているプットイン課題ですが、どのような効果や目的があるかご存知ですか❓支援者の課題の行い方次第では、単なるプットイン課題としてではなく、さまざまな効果があることをお話させていただきます☺️

プットイン課題にはボール、ストロー、モール、タグなどが用いられていますね🧐そんなプットイン課題が、今後ただの「入れる」課題ではなく少しでも成長の一助となるような活動にしていくためのお話をさせていただきます。

早速ですが、目的としては以下のようなものが挙げられます。

①目と手の協応動作を促す

②集中力ややりきる力、自己肯定感を高める

③動のエネルギーから静のエネルギーに切り替わる

④自己抑制能力の向上

⑤WMの向上

⑥言語能力の向上

これらの目的を順番にご説明していきます。

①目と手の協応動作を促す

一番オーソドックスなプットイン課題の目的としては、対象物を持ち、入れる場所を目で見て確認し、さらにはその場所に手を動かして「入れる」という目と手の協応動作を促すことが挙げられます。

②集中力ややりきる力、自己肯定感を高める

プットイン課題では、すぐに終わる、かつ終わりが分かりやすい短時間課題としても用いられます。そのため、終わるまで集中力を持続しやすいことから最後まで集中する経験や最後までやり切ったという実感を得ることができます。また、そこから「できた」「褒められた」というフィードバックをすぐに貰えるため、自己肯定感が高まったり、課題に対して意欲的になったりすることが考えれます。終わった際に、スケジュールカードを一緒にお片付けする、褒めるという行動を行うとより効果的です。

③動のエネルギーから静のエネルギーに切り替わる

多動や衝動性の強いお子様の場合、なかなか療育など集中して取り組むことができないケースがありますが、手先に集中して行う動作を最初に入れることで、動のエネルギーから静のエネルギーに切り替わりそのままの集中力で机上課題に移行しやすくなります。

④自己抑制能力の向上

例えばボールプットインの課題では、無職のボールを入れて欲しい色を指定して入れてもらうことで、自己抑制能力の向上を目指します。自分のこだわりや衝動性を我慢して他者の指示通りに動く経験は、前頭前野(特に自己抑制や実行機能を司る領域)の発達において重要な役割を果たす可能性があります。

⑤WMの向上

④の自己抑制能力の向上と同じ要領で、支持された色に入れる行動を行うことは、指定された色を一時的に保持し、処理する練習になるためワーキングメモリを鍛える練習にもなります。

⑥言語能力の向上

お子様の欲しい色を「〇〇色ちょうだい」だよと促すことで、適切な言語での要求の仕方や発語を促します。

レベルアップのステップとして、

1.何色が欲しい?→青を指差す

2.これは何色?→「青!」

3.どっちが欲しい?→「青ちょうだい!」

4.何が欲しい?→「青いボールちょうだい!」

のように徐々に言葉を増やしていくことが可能です。

特に言葉の初期のトレーニングとして欲しい色の指差しや言語サインを促すことは非常に重要です。これにより三項関係の確立共同注意の獲得やコミュニケーション意欲の向上から発語を促します。

「ちょうだい」が言えるようになると今度は「色」などの身近にある名詞から次の言葉を獲得していくケースが多いため、語彙を拡大していくきっかけにもなります。

このように、「プットイン課題」はただ”入れる”だけでなく指導員の関わり方によっては、自己肯定感や自己抑制能力、WM、さらには言語能力の向上を高めることができる課題になります。他の課題も同様に一般的に使われているおもちゃや課題、ゲームなどは目的を意識するだけでお子様が得られる学びが全く変わってくるため、お子様のためにも少しでも目的を持って行いましょう。
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