こんにちは🌞
横浜市青葉区にある児童発達支援、フォレストキッズこどもの国教室の木山です🌳🌋
4月もあと少しですね😳
新年度を迎えてバタバタしているご家庭も多いのではないでしょうか。
そこで、本日は新年度を迎えて多くなるお悩みとして挙げられる「集団行動」についてのお話しをしようと思います。
園で集団に参加できないのことが不安でどうすれば良いかわからないという方の参考になれば幸いです。
発達特性のある子が「集団に入れない」のはなぜ?
ASDやADHDの傾向があるお子さまが、集団活動になかなか参加できない…。
そんなとき、「どうしてできないの?」「みんなはできてるのに…」と不安や焦りを感じることもあるかもしれません。
でも実は、それには主に2つの理由があると考えられます。(まだ解明されていないことが多いため、個人的見解になります。)
① 脳の発達がまだ追いついていないから
集団行動に必要な「がまんする力」や「状況に応じて行動を切り替える力」は、前頭前野という脳の部分が担っています。
発達特性のあるお子さまは、ここの発達がゆっくりな傾向があります。
つまり、できないのではなく、“今はまだ難しい”のです。
無理にやらせようとすると、
* 「またできなかった…」
* 「怒られた…」
* 「ぼくってダメなんだ…」
といった失敗体験になり、自己肯定感が下がってしまうことがあります。
たとえば、小学1年生に「ホームラン打って!」と言っても、筋力が追いついてなければ難しいですよね。
でも、「ヒットが打てたね!」「守備が上手だったよ!」とできたことを認めていくと、やる気は育ち、将来はホームランバッターになるかもしれません。
同じように、今のお子さまの状態に合った関わり方をすることが、将来の可能性を大きく広げるカギになります。
② 集団に入らない方が「楽・安心」だから
もう一つの理由は、集団に入らない方がその子にとってメリットがあるから。
たとえば…
* 予定がわからないと不安になる(予測困難性)
* 自分のやり方にこだわりがある
* 衝動的に動いてしまう
このような特性があると、集団行動よりも“自分のペース”で過ごす方が安心できるのです。
そんなときに無理に参加を促しても、うまくいかないことが多く、やはり自己肯定感が下がってしまいます。
では、どう関わればよいのでしょうか?
ポイントは、「少しでもできたら認める・褒める」こと。
小さな成功体験を積み重ねることで、
* 「みんなとやったら楽しかった」
* 「先生にほめられてうれしかった」
という経験が生まれます。
この積み重ねが、“自分のやり方”より“今やるべきこと”を選ぶ力につながっていきます。
自分のやり方よりも、今やるべきことをした方が褒められたり達成感を感じたりと嬉しかった経験は認知変容を促し集団でやるべき行動を選ぶ動機になります。
(これは、幼稚園や保育園のリソースでは難しいことが多いため個別療育などが望ましいです。)
集団療育には慎重さも必要です
よく「じゃあ、集団療育に入れてみよう!」と思われる方もいますが、ここには注意が必要です。
そもそも集団が苦手なお子さまにとって、整備されていない集団環境は失敗体験になりやすいのです。
集団療育を選ぶ際には、
* マンツーマンのサポートがあるか?
* 配慮のある環境か?
* 事業所の療育目的や方針はどうか?
など、事前にしっかり確認してあげてください。
発達特性のある子どもたちは、「できない」ではなく「今はできない」だけ。
安心できる環境と適切な関わりで、少しずつでも確実に、できることが増えていきます。
焦らず、その子のペースで。
一緒に寄り添いながら見守っていきましょう🌱
将来の可能性を潰さないで‼️特性ある子の集団行動
教室の毎日
25/04/21 17:56
