こんにちは、クオール上大岡教室です。
クオールでは、グループ療育として、SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)にも取り組んでいます。
6月のSSTは「協力」がテーマです。
今回はその中でも、協働作業で必要なスキルについて学んでもらいました。
活動としては、二人でペアになり、2本の棒を使っていろいろなものを落とさずゴールまで運んでもらいます。
学校などで、協力して大きなもの、重たいものを運んだり動かしたりする際を想定した活動でした。
具体的なターゲットスキルとしては
①相手の表情を確認する
②お互いに声を掛け合う(「いくよ」と言う、「せーの」と応える)
でした。
子どもたちには事前に、①と②のスキルを使ってうまくいくモデル、①か②のスキルを使わないことでうまくいかないモデルを見せました。
①は、相手の準備が整っているかを確認するために必要なスキルです。
②は、自分のタイミングだけでなく、相手のタイミングも必要なときに、お互いに声を掛け合うためのスキルです。
なぜスキルを使った方がよいのかを知ってもらった後、実際に子どもたちにボールや大型のクッションブロックなどを運んでもらいました。
1回目は実施者からの「相手の顔を見てね」「なんて声をかけたらいい?」などの促しが必要でしたが、3回目には促しがなくてもスキルを使う様子が見られるようになりました。
ゴールまで落とさず運べた際には「やったー」という反応も見ることができました。
SSTは「般化」が重要とされています。
トレーニング場面だけでなく、それ以外の日常の場面でスキルを使えるようになることが大切です。
ペアの相手を変えたり、運ぶものや方法を変えるなど、いろいろな変化をつけたり、スキルを使ってほしい場面と似た状況を作り出したりすることも効果的だと言われています。
今回の1回の活動で終わらず、継続的にいろいろなアプローチで取り組んでいきたいと思っています!
6月ののSST~協力・協働作業~
教室の毎日
25/06/18 14:11
