本日は🐧「タキシードポム」からお届け致します。
こんにちは。
「インドで好きな動物は何ですか?」
子どもたちが画面の向こうへ投げかけた、素朴な一言でした。
返ってきた答えは、「トラ」。
日本の子どもたちの多くは「インドといえばゾウ」というイメージを持っていました。絵本やアニメでそう描かれることが多いからでしょう。ところが実際には、インドの国獣(ナショナル・アニマル)はトラです。画面の向こうのインドの先生が「タイガー・イズ・オーサム(トラは最高)!」と誇らしげに紹介すると、子どもたちは「タイガー、タイガー!」と大盛り上がり。
これは私が取り組んでいるA&M(Adventure & Meets)というオンライン国際交流での、ある日のやり取りです。
■ 「知っているつもり」は、あっという間に作られる
同じ交流の中で、「好きな花は何ですか?」という質問への答えは「ロータス」——ハスでした。インドの国花として親しまれているとのこと。
「レンコンの花なんだよ」と伝えられた瞬間、子どもたちの表情が変わりました。給食やおうちで食べているレンコンと、遠い国インドの象徴が、頭の中でつながったのです。「見たことがある!」という声もあがりました。
この二つの発見が同じ回の中で起きたことで、私自身も改めて気づかされました。「知っているつもり」はいかに簡単に作られ、そしていかに簡単に更新されるか、ということを。
■ 支援の現場でも同じことが起きている
これは子どもの話だけではありません。
私たちが子どもと向き合うとき、私たちの中にも「この子はこういう子だ」「この行動にはこういう理由があるはずだ」という思い込みが、知らないうちに積み上がっています。
大人は過去の体験をベースに未来を予測します。その予測が「見立て」になり、やがて「枠」になっていく。
でも、子どもはその枠の外で動いています。
「インドといえばゾウ」という思い込みを壊したのは、教科書でも先生の説明でもありませんでした。「好きな動物は?」という素朴な問いへの、生きた対話の答えでした。
■ 正解を教える前に、まず聞いてみる
支援の現場で私が大切にしていることの一つは、「正解を伝える前に、まず問いかける」という順番です。
「どうしてそうしたの?」ではなく「今、どんな気持ちだった?」。「こうしなさい」ではなく「次はどうしてみようか?」。
この順番を変えるだけで、子どもの学び方は変わっていきます。それは、知識として「インドの国獣はトラです」と教え込むのではなく、「好きな動物は?」と問いかけることで子ども自身が発見した体験と、同じ原理です。
A&Mのオンライン交流では、音声がうまく届かなかった回もあります。それでも続けているのは、こうした小さな「更新の瞬間」が、教科書には代えがたい体験だと感じているからです。
思い込みは、誰の中にもあります。大人にも、子どもにも。
大切なのは、それを「更新できる環境」の中に子どもたちを置いてあげること。そして、私たち支援者自身も、自分の思い込みを問い続けることだと感じています。
あなたが関わっている子どもたちの「思い込み」は、どんなものでしょうか?そして、あなた自身の「思い込み」は、最後にいつ更新されましたか?
では、また。
こんにちは。
「インドで好きな動物は何ですか?」
子どもたちが画面の向こうへ投げかけた、素朴な一言でした。
返ってきた答えは、「トラ」。
日本の子どもたちの多くは「インドといえばゾウ」というイメージを持っていました。絵本やアニメでそう描かれることが多いからでしょう。ところが実際には、インドの国獣(ナショナル・アニマル)はトラです。画面の向こうのインドの先生が「タイガー・イズ・オーサム(トラは最高)!」と誇らしげに紹介すると、子どもたちは「タイガー、タイガー!」と大盛り上がり。
これは私が取り組んでいるA&M(Adventure & Meets)というオンライン国際交流での、ある日のやり取りです。
■ 「知っているつもり」は、あっという間に作られる
同じ交流の中で、「好きな花は何ですか?」という質問への答えは「ロータス」——ハスでした。インドの国花として親しまれているとのこと。
「レンコンの花なんだよ」と伝えられた瞬間、子どもたちの表情が変わりました。給食やおうちで食べているレンコンと、遠い国インドの象徴が、頭の中でつながったのです。「見たことがある!」という声もあがりました。
この二つの発見が同じ回の中で起きたことで、私自身も改めて気づかされました。「知っているつもり」はいかに簡単に作られ、そしていかに簡単に更新されるか、ということを。
■ 支援の現場でも同じことが起きている
これは子どもの話だけではありません。
私たちが子どもと向き合うとき、私たちの中にも「この子はこういう子だ」「この行動にはこういう理由があるはずだ」という思い込みが、知らないうちに積み上がっています。
大人は過去の体験をベースに未来を予測します。その予測が「見立て」になり、やがて「枠」になっていく。
でも、子どもはその枠の外で動いています。
「インドといえばゾウ」という思い込みを壊したのは、教科書でも先生の説明でもありませんでした。「好きな動物は?」という素朴な問いへの、生きた対話の答えでした。
■ 正解を教える前に、まず聞いてみる
支援の現場で私が大切にしていることの一つは、「正解を伝える前に、まず問いかける」という順番です。
「どうしてそうしたの?」ではなく「今、どんな気持ちだった?」。「こうしなさい」ではなく「次はどうしてみようか?」。
この順番を変えるだけで、子どもの学び方は変わっていきます。それは、知識として「インドの国獣はトラです」と教え込むのではなく、「好きな動物は?」と問いかけることで子ども自身が発見した体験と、同じ原理です。
A&Mのオンライン交流では、音声がうまく届かなかった回もあります。それでも続けているのは、こうした小さな「更新の瞬間」が、教科書には代えがたい体験だと感じているからです。
思い込みは、誰の中にもあります。大人にも、子どもにも。
大切なのは、それを「更新できる環境」の中に子どもたちを置いてあげること。そして、私たち支援者自身も、自分の思い込みを問い続けることだと感じています。
あなたが関わっている子どもたちの「思い込み」は、どんなものでしょうか?そして、あなた自身の「思い込み」は、最後にいつ更新されましたか?
では、また。