「さあ、みんな、今日は洋服を畳んでみようね!」
職員の明るい声が、放課後等デイサービスの部屋に響き渡る。テーブルの上には、それぞれが持ち込んだ、脱ぎ捨てられたままの制服や私服が山積みになっている。
「えー、面倒くさい…」
と、ため息をつく子もいれば、
「僕、得意だよ!」
と、張り切って畳み始める子もいる。
職員は、丁寧に手順を説明しながら、一人ひとりのペースに合わせてサポートしていく。
「まずは、袖を内側に折って…、次に、襟を畳んで…、そして、半分に折って…」
最初は戸惑っていた子も、職員の手伝いを借りながら、だんだんと要領を得てくる。
「できたー!」
と、嬉しそうに完成した洋服を見せる子もいれば、
「ちょっと曲がっちゃったけど、まあいいか」
と、少しだけ自信なさげな表情の子もいる。
しかし、みんな、自分の手で洋服を畳むという、小さな達成感を味わっていた。
「今日は、みんな上手だったね!自分で畳むと、気持ちがいいでしょう?」
職員の言葉に、子どもたちは笑顔を見せる。
放課後等デイサービスでの生活支援は、日常生活における様々なスキルを身につけるための訓練の場である。洋服を畳むという、一見簡単な作業を通して、子どもたちは集中力や丁寧さ、そして達成感を学ぶことができる。
そして、それは、将来、自立した生活を送るための大切な一歩となる。
洋服をたたんでみよう♪
教室の毎日
25/04/15 20:42
