「起業するために、一番大切なことを一つ教えてください。」
ワークショップのあと、一人の中学生がフローリストさんに聞きました。大人でも少し考えてしまうような質問。
私たちは、子どもたちには小さい頃から、できるだけたくさんの人に出会ってほしいと思っています。
有名だから、肩書きがあるから、ということではありません。
仕事でも、子育てでも、好きなことでも、
自分が大切にしていることに情熱を持って、本気で向き合っている人。
そんな人たちの言葉や生き方に触れてほしいのです。SECでは8月のオープニングイベントとして毎週、さまざまな分野で活動されている方をゲストとしてお招きしています。
今回来てくださったのは
decora worksのデザイナー|土出みき さん
私自身も大好きなフローリストさんです。
みきさんはファッションスタイリストから花の世界へ入り、現在は大阪を拠点に、撮影、ブライダル、商業施設、百貨店、アパレルショップなどの装花・ディスプレイを中心に幅広く活動されています。
さらに、学校やアフタースクールで花の魅力を伝える「花育」、専門学校・大学での講師活動、花農家さんや福祉事業所と連携したサステナブルな活動にも取り組まれています。
一つの「好き」や「得意」が仕事になり、教育や福祉にもつながっていく。
そんな仕事のつくり方や生き方も、子どもたちに感じてもらえたらと思いました。今回のワークショップでは、植物を使った押し花の作品をつくりました。
もちろん、作品を完成させることも目的の一つです。
でも、それ以上に大切にしていたのは、
「その道を歩いてきた人に、直接出会うこと」
同じ空間で話をし、その人の考え方や仕事への向き合い方に触れる。
そこから得られるものも、大切な学びだと思っています。
ワークショップのあとに始まった対話
作品づくりが終わると、一人の中学生がみきさんに質問を始めました。
「僕はいつも相手のことを優先して、自分の気持ちは置いておいて、人に譲ってしまいます。でも、成功するためには、譲ってばかりではダメな気がするんです。」
そこから対話が続きました。
人に優しくすること。
相手を思いやること。
それは、とても大切なことです。
でも、「自分を犠牲にすること」と「人を思いやること」は違う。
自分の気持ちを押し殺して我慢するのではなく、まずは自分の気持ちも大切にする。
そのうえで相手を思いやる。
自分と相手、どちらか一方を選ぶ必要はない。
そんな話をしてくれました。
その後も彼は、みきさんと二人で話を続けていました。
すると突然、彼の表情が変わりました。
横から見ていた私にも分かるほど、ずっと背負っていた何かが、肩から下りたような表情でした。
「あ、そういうことか。」
「なるほど。そういうことですね。」
その時の目が、とてもキラキラしていました。
何か一つ、彼の中で腑に落ちたのだと思います。
そして最後に
「一つだけ、最後に質問してもいいですか?」
「起業するために、一番大切なことを一つ教えてください。」
子どもたちは時々、大人の方がドキッとするような質問をします。
誰に出会うか。それも教育だと思う。
私自身、これまで世界のいろいろな場所を旅し、たくさんの人に出会ってきました。
今の自分をつくっているものの中には、旅先でもらった言葉や、人との対話がたくさんあります。
これまで旅先で出会った人たちからもらった言葉や考え方が、今の私の価値観の土台になっています。
何気ない一言が考え方を変え、その後の人生の選択に影響することもあります。
それを経験してきたからこそ、子どもたちにも、できるだけ多くの人や生き方に出会ってほしいと思っています。
「そんな仕事があるんだ。」
「こんな生き方もできるんだ。」
「この人、かっこいいな。」
「自分もやってみたい。」
その時すぐに何かが変わらなくてもいい。
小さな種のように、その子の中に残っていればいい。
「世の中には、こんなにたくさんの生き方がある。」
ということを見てほしい。
学校や教科書の中だけでは出会えない人たちと出会い、
「大人になるって、なんか面白そう。」
そう思ってくれたら嬉しいです。
その日の帰り、彼は自転車に乗りながら、笑顔で一言。
「いやぁ、SECって最高ですね!」
そう言って帰っていきました。
この日、彼が持って帰ったのは、完成した押し花の作品だけではなく
一人の人と出会い、自分の問いを言葉にし、対話を通して何かが腑に落ちた。
そんな出会いの積み重ねが、いつかその子の未来の選択肢を広げてくれるのだと思います。
子どもの頃、誰に出会うか。それも、教育の一つだといます。
ワークショップのあと、一人の中学生がフローリストさんに聞きました。大人でも少し考えてしまうような質問。
私たちは、子どもたちには小さい頃から、できるだけたくさんの人に出会ってほしいと思っています。
有名だから、肩書きがあるから、ということではありません。
仕事でも、子育てでも、好きなことでも、
自分が大切にしていることに情熱を持って、本気で向き合っている人。
そんな人たちの言葉や生き方に触れてほしいのです。SECでは8月のオープニングイベントとして毎週、さまざまな分野で活動されている方をゲストとしてお招きしています。
今回来てくださったのは
decora worksのデザイナー|土出みき さん
私自身も大好きなフローリストさんです。
みきさんはファッションスタイリストから花の世界へ入り、現在は大阪を拠点に、撮影、ブライダル、商業施設、百貨店、アパレルショップなどの装花・ディスプレイを中心に幅広く活動されています。
さらに、学校やアフタースクールで花の魅力を伝える「花育」、専門学校・大学での講師活動、花農家さんや福祉事業所と連携したサステナブルな活動にも取り組まれています。
一つの「好き」や「得意」が仕事になり、教育や福祉にもつながっていく。
そんな仕事のつくり方や生き方も、子どもたちに感じてもらえたらと思いました。今回のワークショップでは、植物を使った押し花の作品をつくりました。
もちろん、作品を完成させることも目的の一つです。
でも、それ以上に大切にしていたのは、
「その道を歩いてきた人に、直接出会うこと」
同じ空間で話をし、その人の考え方や仕事への向き合い方に触れる。
そこから得られるものも、大切な学びだと思っています。
ワークショップのあとに始まった対話
作品づくりが終わると、一人の中学生がみきさんに質問を始めました。
「僕はいつも相手のことを優先して、自分の気持ちは置いておいて、人に譲ってしまいます。でも、成功するためには、譲ってばかりではダメな気がするんです。」
そこから対話が続きました。
人に優しくすること。
相手を思いやること。
それは、とても大切なことです。
でも、「自分を犠牲にすること」と「人を思いやること」は違う。
自分の気持ちを押し殺して我慢するのではなく、まずは自分の気持ちも大切にする。
そのうえで相手を思いやる。
自分と相手、どちらか一方を選ぶ必要はない。
そんな話をしてくれました。
その後も彼は、みきさんと二人で話を続けていました。
すると突然、彼の表情が変わりました。
横から見ていた私にも分かるほど、ずっと背負っていた何かが、肩から下りたような表情でした。
「あ、そういうことか。」
「なるほど。そういうことですね。」
その時の目が、とてもキラキラしていました。
何か一つ、彼の中で腑に落ちたのだと思います。
そして最後に
「一つだけ、最後に質問してもいいですか?」
「起業するために、一番大切なことを一つ教えてください。」
子どもたちは時々、大人の方がドキッとするような質問をします。
誰に出会うか。それも教育だと思う。
私自身、これまで世界のいろいろな場所を旅し、たくさんの人に出会ってきました。
今の自分をつくっているものの中には、旅先でもらった言葉や、人との対話がたくさんあります。
これまで旅先で出会った人たちからもらった言葉や考え方が、今の私の価値観の土台になっています。
何気ない一言が考え方を変え、その後の人生の選択に影響することもあります。
それを経験してきたからこそ、子どもたちにも、できるだけ多くの人や生き方に出会ってほしいと思っています。
「そんな仕事があるんだ。」
「こんな生き方もできるんだ。」
「この人、かっこいいな。」
「自分もやってみたい。」
その時すぐに何かが変わらなくてもいい。
小さな種のように、その子の中に残っていればいい。
「世の中には、こんなにたくさんの生き方がある。」
ということを見てほしい。
学校や教科書の中だけでは出会えない人たちと出会い、
「大人になるって、なんか面白そう。」
そう思ってくれたら嬉しいです。
その日の帰り、彼は自転車に乗りながら、笑顔で一言。
「いやぁ、SECって最高ですね!」
そう言って帰っていきました。
この日、彼が持って帰ったのは、完成した押し花の作品だけではなく
一人の人と出会い、自分の問いを言葉にし、対話を通して何かが腑に落ちた。
そんな出会いの積み重ねが、いつかその子の未来の選択肢を広げてくれるのだと思います。
子どもの頃、誰に出会うか。それも、教育の一つだといます。