療育はひとつに絞るべき?3つの場所に通った私が「子どもにあった環境選び」について思うこと

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私と娘は、2歳から療育センター、民間期間、幼稚園と、3つの場所に通っていました。ひとつの場所で療育を受けたほうがいい、と言う人もいますが、私と娘は、3つの場所からたくさんの学びを得ることができたのです。

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人にはそれぞれ個性があり、学びの時期や場所は一様ではありません。

私がそう思えるようになった背景には、私と娘が通った3つの場所の存在がありました。

就学前に通った、3つの学びの場

療育センター

現在5歳の娘は、1歳6ヶ月検診の時点で意味のある発語がないなどの発達に遅れがありました。
保健所から療育センターを紹介していただき、2歳0ヶ月から週一回の親子療育に通い始めました。


療育センターでは、充実した4時間のプログラム構成で療育が行われていました。

プログラムは、生活に身近な身辺自立動作の練習や、五感を刺激する活動を多く取り入れながらも、人との関わりが自然に生まれるように工夫されています。子どもの発達を無理なく促せるようしっかりと考えられた構成になっており、先生方も子どもの特性を踏まえて、根気よく丁寧に接してくれます。

また、療育センターには医師をはじめ心理士や理学療法士などの専門職の方々も在籍していました。
こうした環境の中に入れば安心できると思っていました。

ところが・・・

なんと、最初の1年間、娘はほとんど療育に参加できずに終わりました。

毎週休まず参加はしていましたが、泣き暴れがひどく4時間ずっと私がおんぶして過ごすこともありました。担任の先生や心理士の先生にアドバイスを受けながら、座る場所や順番を変えるなど様々な工夫をしましたが改善されることはありませんでした。

私自身、発達障害や療育について今よりも知識がなく、娘のことも理解できていなかったので、療育に参加することがとても辛かったです。

民間の療育機関

もう少し娘に合った療育の場はないものかと模索していたところ、インターネットで民間の療育機関があることを知りました。
ちょうど私の住む地域に新しく療育施設が開所する事を知り、2歳8ヶ月から利用することにしました。

通い始めのうちは、最初の療育センター同様泣き暴れは激しく、見ていて辛かったです。

「やっぱり難しいかな・・・」そう思って利用して2ヶ月が過ぎた頃・・・

先生が言う「すわって」「入れて」など簡単な指示を聞いて娘なりに取り組む姿をみるようになったのです。
それまで、人の指示に従うことは一切なかったので驚きました。

また、意味のある発語もほぼなかったのですが、はんこを押しながら「ぺったん」と言うように。

激しい泣き暴れも続いていましたが、はじめの一歩が踏み出せてとても嬉しかったのを今でも鮮明に覚えています。

幼稚園

娘が通っていた幼稚園は特別支援教育に力を入れている園ではなかったので、正直、多くのことは望んでいませんでした。定型発達の子たちがいる園で過ごす中で、娘が何かを感じてくれれば良いな、くらいに思っていました。

園の活動には参加しないことが多かったようですが、たまに園の前を通りかかると、娘と補助の先生が園庭で遊んでいる姿を見ることができました。

娘は幼稚園に通い始めて、確実にできることが増えました。
・言葉はニガテだけど、挨拶をする。
・靴を脱いで靴箱に入れる。
・牛乳以外の飲み物を飲む。
・先生に手伝ってもらいながら工作に取り組む。
・生活発表会に出る。
・・・などなど。
その他にも「あれっ、できるんだ!」と思うことがあり、幼稚園教諭は幼児教育のプロだということを思い知りました。

また、
大好きな先生ができたり、公園でクラスメイトが声をかけてくれたり、実際には、私たちが思っていた以上に実りのある園生活でした。

色々な選択肢を経験してみて

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娘は合計3つの場所に通っていたことになります。

在園中、とあるスタッフさんには、
「複数の場所に通うと子どもが混乱するので避けた方が良い」とアドバイスを受けたことがあります。

しかし、私の思いとしては、
1つの場所だけに頼り切ることよりも、色々な刺激を得る機会を用意したい。
そう思っていました。

・専門スタッフもおり、週3回と療育内容が充実している療育センター
・色々な事ができ、「はじめの一歩を踏み出せた」と感じた民間の療育機関
・定型発達の子どもから様々な刺激をもらえる幼稚園

すべての場所に、娘にとってのメリットを感じていたのです。

娘のことを考え、私がとった方針は・・・

私と娘にとっては、3つの場所とも少しずつできることが増えていく場所です。
笑顔がたくさん見られるようになった場所です。

ただ、娘にとって幼稚園は能力的にハードルが高いと感じていました。
年長になると子どもたちも一段と成長し、就学を見据えた活動も増えていくからです。

一方、療育センターでは、場所にも人にも慣れた様子。
活動に参加できる場面が増え、友達意識も芽生えてきていました。

もともと療育センターのスタッフからは、「シンプルな生活パターンと少人数での丁寧な関わり」を勧められていたので、幼稚園は年中で退園することにしました。

現在は、療育センターに週5日通い、民間の療育機関は週末を利用して無理のないペースで継続しています。

健やかな成長を願って

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療育センターに通い始めた頃は、私自身、心の余裕がなく「今」しか見ることができませんでした。
「今少しでもできるようにならなければ。」
「なんとか、みんなに追いつきたい。」

そんな思いで、療育に臨んでいたように思います。

しかしながら療育に通っても思うように成果が上がらず落ち込み、娘の泣き暴れる姿を見て悲しみ、日々の生活でも娘に振り回されて精神的にも肉体的にも疲れていました…。
現在でもそれほど余裕はありませんが、一年、二年、三年・・・と積み重ねていく中でようやく、自分自身の心の余裕の保ち方や考え方などが分かるようになってきました。

三年前に泣き暴れていた、その教室。
娘は今、その場所で先生やクラスメイトと笑い合っています。


娘はこの3年間で様々ななことを学んでできるようになりました。
私自身も、「そのとき」が来るまであきらめず根気強く丁寧に導いていくことの大切さを学びました。

成長は皆、同じではない。
一般的には2歳でできていることも、娘は5歳になってはじめてできることがある。
持って生まれた成長の速度やスタイルがほんの少しずつ理解できるようになってきました。


子どもの学びの時期や場所は一様ではありません。
特に発達に偏りや遅れのある子の場合、自身が”環境に合わせにいく”ことが苦手な面があります。なので、その子に合わせて環境をカスタマイズしていくことも大切だと実感しています。

その子の個性と成長に合った学びの場や遊びの場を用意していくことが、健やかな成長につながっていくのではないかと思います。
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