【大人のアスペルガー症候群】 仕事での困りごと・対処法まとめ

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「今まで本人も周りも気が付かなかったけれど、大人になってからアスペルガー症候群ということが分かった」という方も少なくありません。人間関係やコミュニケーションを苦手と感じていたり、仕事でもミスを繰り返してしまうなど、大人になってからの困りごとと対処法、向いている仕事などをまとめました。

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発達障害のキホン
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監修: 井上 雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
応用行動分析学
自閉症支援士エキスパート
LITALICO研究所 客員研究員
目次 アスペルガー症候群(AS)とは? アスペルガー症候群(AS)で働いている大人はどのくらいいる? 大人のアスペルガー症候群、いつ診断された?きっかけは? アスペルガー症候群の人が向いている仕事は?向いていない仕事とは? アスペルガー症候群の人の仕事の探し方 大人のアスペルガー症候群、会社への報告は? アスペルガー症候群の仕事での困りごと・よくあるミスと対処法 アスペルガー症候群だから仕事ができないわけではない

アスペルガー症候群(AS)とは?

アスペルガー症候群(AS)とは、「コミュニケーションの問題」「対人関係の問題」「限定された物事へのこだわり・興味」の3つの症状がみられ、知的障害や言葉の発達の遅れがない発達障害です。

アスペルガー症候群は、2013年に発行されたアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神障害のための診断と統計のマニュアル』第5版 テキスト改訂版)においては「自閉症スペクトラム障害(ASD)」の中にまとめられています。そのため、今後この診断がつくことは少なくなることが予想されます。

ですが、現状では世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)による診断を行う医療機関もあること、すでにICD-10や、DSM-5の前版の『DSM-Ⅳ-TR』(『精神障害のための診断と統計のマニュアル』第4版 テキスト改訂版)でアスペルガー症候群の診断を受けた人もおられることから、本記事ではアスペルガー症候群という用語を用い、説明していきます。

アスペルガー症候群(AS)で働いている大人はどのくらいいる?

アスペルガー症候群は現代になってようやく少しずつ認知度が広まってきました。知的な遅れがないことから障害と認知されづらい側面もあり、今までは障害だと気が付かれずに、本人が生きづらい思いをしたり、周りも理解に苦しんだりすることも少なくありませんでした。

しかし、実はアスペルガー症候群は決して珍しいものではなく、約4000人に1人の割合で発症すると言われています。本人や家族の自覚のあるなしなども含め、広い意味で考えるとその数はもっと多いと考えられます。

そもそもアスペルガー症候群の大人が日本に何人いるか、正確な数を出すのはなかなか難しいですが、就職して働いている人も少なくないと考えられます。

自身にあった就職先に就労している人も多くいますし、障害者手帳取得者で、障害者雇用に関する公的支援を活用して仕事に就労している人もいます。働き方はそれぞれですが、自分の障害を認知しているかどうかでも就労状況は変わってきます。
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大人のアスペルガー症候群、いつ診断された?きっかけは?

アスペルガー症候群と診断された人は、いつどのように診断をうけるのでしょうか?

アスペルガー症候群と幼少期から診断を受けている者です。私は、アスペルガーに対して理解力のある親の元に生まれ、小さい頃からアスペルガーとの診断を受け、小学校の頃から支援教室に通っていました。…中略…中学1年生の途中から支援学級の先生から初めて私がアスペルガーであることを教えられました。しかし、私は悲しみや悔しみなどの感情は全く起きず、今まで何故自分が人とのコミュニケーションが上手くいかなかったかの一つの要因を知ることが出来てむしろホッとしました。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10152507880
幼いころにアスペルガー症候群と診断される場合、周りの空気が読めなかったりすることや、併発している多動症などを不安に思い、親が診断に連れて行くことが多いようです。学校で人間関係のトラブルを起こしがちなことから「うちの子はもしかしたら他の子と何かが違うのかも」と思い、専門機関に相談したことがきっかけになるケースもよくあります。

子どもの発達障害が発覚したけれど、本人には伝えないという選択をされる保護者も多くおられます。上の方の場合、中学1年生のときに障害であるということを支援学級の人から教えられたそうです。

また、アスペルガー症候群の診断を受けている人の中には、大人になってから障害が発覚した人もいます。

ADDが主でアスペルガーを併発の中年女性です。
幼い頃より生きづらさを抱え、社会に出てから困りごとを抱えていない時は無い状態で長年を生きています。

私は鬱症状が酷くなってからの受診・検査・治療でした。
私自身は本当にわからないのです。
どうしてこんなに毎日努力しているのに、努力が足りないなんて、、、と。
適応障害による鬱症状が出なければ受診しなかったかもしれません。
鬱の克服法を調べているうちに、鬱は発達障害の二次障害ではないかと気づき受診した次第です。
一般人の適応障害なのか?それとも発達障害なのか?は専門機関できちんとした検査を受ければ判明します。
それ基づいて診察と心理療法を受けました。

出典:http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2015/1126/741268.htm
大人になると社会で求められる責任や役割が大きくなり、仕事や生活をする上での困りごとも増えるでしょう。仕事上のトラブルや人間関係に悩んだり、うつ病や不安障害などの二次障害がきっかけで心療内科や精神科を受診し、大人になり社会に出てから診断を受けるケースも多いです。他者との違いを感じ、自身や周りのすすめで専門機関をあたる人が多くいます。

私は30代でアスペルガーと診断されましたが、相貌失認です。
相貌失認で悩んでいる発達障害者は非常に多いです。
私は実際これが原因で解雇されていますしね。

また意識的な訓練の結果、向上する部分もあります。
私は診断後、あえてコールセンターで数年間働きました。相当苦労しましたが、おかげさまで聞き取り能力はかなり向上したと思います。

出典:http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2016/0205/750055.htm

つい最近、アスペルガーと診断された成人です。
ショックというより、苦痛から解放された気分でしたね。

小さい頃は虐められてました。
「自分は何もしてないのに、虐められるの?」とずっと悩んでました。
アスペルガー症候群特性上のKYぶり、異常な行動や言動が原因でした。
診断後は謎か解けて、気分は晴れやかです。
就職活動にも積極的になったし、プライベートでも明るく振る舞える様になりました。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1384562053
診断を受けることですぐに問題が解決するわけではありません。不安やショックを感じ、仕事を続けてよいのか悩む人もいるでしょう。ですが、それまで「どうしてうまくいかないのか」と悩み、不安だったことが診断を受けることで気持ちが楽になり、専門機関の支援を受けることで、対処もできるようになるケースも多くあります。

仕事上においてもいろいろと工夫を凝らすことによって、障害の特性を緩和させ、生きやすさを向上することができます。自分だけで悩みを抱えこんでしまうのではなく、周りともよく相談し、サポートを受けながら対処法を考えていきましょう。

アスペルガー症候群の人が向いている仕事は?向いていない仕事とは?

アスペルガー症候群の人は、その特性が仕事の向き不向きに大きく反映されやすいですが、個々にあった職業を選ぶことで離職を抑えられたり、働きやすい環境を手に入れることが可能です。アスペルガー症候群の特性から、一般的に向いている・向いていないと考えられる仕事について、以下に述べていきます。

アスペルガー症候群の人が得意と言われている仕事

・集中してできるもの
・目に見えるものを取り扱う
・イレギュラー対応が少ない
・規則性、法則性が高い
・人間関係が複雑でない環境

上記5つはアスペルガー症候群の人が働きやすいスキル・環境です。同症候群の人は、自分の関心に応じた知識を掘り下げ、専門性を高めていくことが得意です。興味のあるものはとことん突き詰める特性があるので、そういった分野ではかなりの集中力を発揮します。向いている仕事の例として下記に5つ紹介します。あくまで一例なので、アスペルガー症候群の人すべてに当てはまるわけではありません。個々にあった仕事、興味を持てる仕事を選ぶことが大切です。

■研究職(統計学者、物理学者など)
■コンピュータープログラマー、SE(システムエンジニア)
■ゲーム、ウェブ、自動車、工業関連の興味関心の高い領域での職業
■デザイナーなどの独創性を生かして働ける職業
■法律などを扱う専門事務職

アスペルガー症候群の人が苦手と言われている仕事

・人間関係が複雑に絡む(マネジメント、クレーム処理など)
・複数のタスクを抱える
・イレギュラー対応が必要になる
・先を予測して行動する
・相手の表情や心情を読む

上記はアスペルガー症候群の人が苦手なことです。このようなスキルが強く必要とされる職場では働きにくかったり、辛い思いをしたりして離職してしまう可能性もあるでしょう。複雑な人間関係や高い対人スキルが比較的多く求められるような職場環境は、適さない傾向があると言えます。下記はその職業の一例です。

■ショップ店員(レジ係やサービスカウンター業務など)
■ウェイトレス、飲食などの接客業
■相手のニーズをくみ取り、それに合わせて提案を行うサービス業
■クレーム対応が要求される職種

ここで紹介した職業は、あくまでもアスペルガー症候群の特性に基づいた向き不向き程度の参考事例です。本人が興味を持っていたり、打ち込める職業であれば問題ない場合もあります。大切なのは本人が楽しんで打ち込める仕事がどうか、というところです。

アスペルガー症候群の人の仕事の探し方

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