診断名を知らなかったからこそ…母だから出来ること

あれから7年。
息子は笑いには種類があることを理解しています。信頼できる人が冗談で自分をバカにして笑っても一緒に笑えるまでになりました。

「笑う理由を説明する」というやり方は、時間がかかりますが2つの大きな利点がありました。
ひとつは、自分が笑う理由なのでわたし自身が戸惑うことなく説明できたこと。
もうひとつは、子ども本人が、目で見て確認できたこと。

具体的かつ簡潔に説明する習慣は、その後の関わりでも大いに役立ちました。

例えば「カワイイ」の一言でも、「小さくてカワイイ」「カラフルでカワイイ」「目が大きくてカワイイ」など、理由はたくさんあり、場面によってちがいます。

実際に目で見て確認できる状況で伝えると、「カワイイ」には沢山の種類があって状況によってかわいいポイントが違うという理解に繋がっていきました。
他人が笑うとパニックになる息子が、笑顔ある生活を取り戻すまでの画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11021006118
専門機関では「曖昧なことは分からない」の一言で片付けられがち。

曖昧なことを理解させるという選択肢や方法はあまり教えてはもらえません。私たち親子は診断前だったからこそ、「理解できないものだから無理なんだ」と片付けずに、柔軟な対応や挑戦が出来たのだと思います。

診断がおりて色んな気持ちを乗り越えてきましたが、ふとこの診断前の出来事を振り返って、専門家や支援者ではない母親だから出来ることが、実はたくさんある事にきがつきました。

発達障害のあるなしは関係なく、育児ってお母さんの目線で子どもに合わせて出来ることを探すことなんですね。小さなことでいいから、一緒に探してみませんか?

お母さんだからこそ出来ること。子どもの笑顔のために。
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