ADHD息子の母は喜怒哀楽ゼロの「能面女子」だった!?不満をため込み、ついに…

ライター:かなしろにゃんこ。
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普段ADHDがある息子の話を描いていますが、私自身も小さいときは物忘れや衝動性など発達障害の特徴のようなものがいくつかありました。…「ありました」と過去形なのは、現在は生活の工夫をして改善していったからなのですが、思春期は反社会的な思想なども持ってグレていたのです。グレる原因はため込んだ不満でした。

今回はスピンオフ「ADHD息子の母、自分の子ども時代を語る」です!

こんにちは。かなしろにゃんこです。いつも発達ナビで注意欠如と衝動性のADHDと広汎性発達障害が少しある息子リュウ太のコラムを描いています。

私自身、発達障害の診断は受けていませんが、自己診断は「グレーゾーン」です。息子リュウ太とバトルを繰り広げている私ですが、ADHDの症状、実は心当たりありありなのです。注意欠如は生活の工夫をして改善されてきましたが衝動性や極端なものの考え方はあまり変わっていません…てへへ。

これまで息子の話でマンガを求められることばかりだったため自分のことを描く機会がありませんでした。

でもグレーの人も発言できる発達ナビという場でコラムも書かせていただけるようになって「よし!自分のことを描こう!」と思ったのです。
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発達障害におけるグレーゾーンとは?特徴や注意すべきポイントなどを紹介します!【専門家監修】

幼稚園~小学生まで感情をむき出しにする人が恐かった。

幼少期は臆病で、特に感情をむき出しにする人いると怖くて逃げていた
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私は臆病者で積極的にみんなの輪に入れない子で、小学校高学年までは未知の経験の度にすぐに情緒不安定になってしまうような性格でした。

話したことがない人に話しかけられると「えーなんで私のこと知らないのに声かけてくるのーーー?コワーイ」と、しばらくフリーズしてしまいます。

お互いに自己紹介をした後に友だちになるものだと思っていたので、子どもでも自然にいつの間にか仲良くなる!なんてことはできませんでした。この辺が変な考え方です(笑)。

臆病な理由は、プンプン怒る人や口調がキツイ人が側にいるだけで恐くて恐くてたまらなくなるためでした。怒りを身近に感じると、その場から離れなければ!と家に帰りたくなっていたのです。

怒る人は暴力をふるってくる気がして恐怖でした。当時、プンプンよく怒る私の息子のようなタイプが側にいたら一目散に逃げていたでしょう。

怒るという感情を軽蔑して封印!

「人にやられて嫌なことは自分もしない」という母の教えを曲解し、嫌なことを嫌といえない性格になっていった
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35年前はプロレスが流行っていてクラスにプロレス技で暴力を振るういじめっ子の男子がゾロゾロいました。

休み時間の教室は暴力が横行しているバイオレンスな空間です。いじめっ子の暴力を阻止しようとすれば目をつけられエルボー(肘で背中を打つ技)で思い切り痛めつけられてしまいます。

なるべく目立たないように反抗的な目をしないで生きていくしかありません、毎日びくびくして脅えていました。

次第に怒りや暴力をあらわにする人を心から軽蔑するようになっていったのですが、私は他者から危害を加えられても怒りの感情よりも恐怖が大きかったので、人に対して腹を立てたりしたことがありませんでした。

「怒り」というものがどんな感情なのか実は理解していなかったのです。

「怒りを表す人はキライ」から、「感情をむきだしにする姿はみっともない」という考えに変わっていったのです。
嫌なことを嫌と言えない性格が災いし、小学校時代は自分の気持ちが分からないストレスで、夕方になると片頭痛が起きていた
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喜怒哀楽が激しくADHDがある息子の特徴と真逆の私は、グレーの無表情女子。外から見たら単に「平和主義」の子にみえたかもしれません。しかし実際は不注意が多く親や教師に怒られることが多かったので、内面は悲しみの感情が常に渦巻いていました。

その悲しみを葬り去るために「自分は人には怒らないようにするんだ!」と心に誓っていたのです。なぜなら相手の怒った顔や残念に感じている姿を見たくなかったのです。

頼まれ事はなんでも断らず引き受けたりするのも、そんな理由です。根っから臆病なのに、常に無理をして頑張っちゃってテンパっていました。自己肯定感を自分で上げないと潰される気がしていたのです。しっかりものを演じていたのです。

ムリしていると次第に自分の感情が今どんななのか分からなくなっていきます、表情も無表情になっていたようで、4年生の頃は友だちから「何考えてるのか分からない。今楽しんでいるのか、悲しいのか分かりにくいから困る」と言われていました。

自分でも分からないから答えようがありません、嬉しいのか?辛いのか?判断できないのです。そんな小学校生活ではストレスを抱えていても誰にも言えないし我慢するしかありません。

高学年になると夕方に偏頭痛が起こりました。しかし、自分にムリをしていた結果だとは気がついていませんでした。だんだんと自分の心に閉じ込めていた感情のエネルギーが反社会性へと動きだしていきます。私の感情を解放してくれたのは、「ワルい友人」の存在でした。

~続く~
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