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[第4回]

独自の視点で世界を捉える画家Aki。未来に向けたメッセージ

28歳の青年、Aki。前回は知的障害を伴う彼の画家としての働き方について語ってもらった。若干23歳で武蔵野美術大学の教壇に立つほどの活躍をする彼は、未来についてどう考えているのだろうか。
真っすぐで澱みのない瞳が捉えている、その世界についてじっくりと話を聞いてみたい。

何よりも、楽しんで生きること

男手一つで育て上げた父・昭さんはこれまでを振り返り、こう語りました。

「親が亡くなったあとのためにお金を残さなくては、と心配する人も多いと思います。
ですが、そもそもどうしてお金が必要か、それを子どもに伝えるのを忘れがちなんですね。

普通の世界もそうだと思います。
稼がねばと思う一方で、なんのために働いているの?そういう問いかけを忘れがち。

人間、最後は一緒なんです。畳2畳あれば死ねる。Akiは体格がいいから畳3畳かな(笑)だから欲張る必要もないと思うんです。

でも生きて、暮らしていくにはその分お金がかかるんです。なぜお金が必要で、仕事が必要か、そこを教えなくてはいけない」
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取材中に描いてくださったチョココロネ、完成
また、こう続きます。

「お子さんにわかるように、子どもの目線に落として教える。
あの子たちは時間がかかるから、その時間がかかる分、ゆっくりその時間を作ってあげる。
 
Akiの場合は、実体験をもって経験しながら学んでいきました。急いで何かやらせようとするとマイナスしか起きないと感じています。

自分たちがどうやったら働きながら生きていくことを楽しんでいけるか。365日仕事だけど、楽しいからやっている。
それだけ、それが強い、そこができれば強い。今そう感じています」
(昭さん)

在るべきものが在るがままに

Akiさんの活動は絵を描いたり、絵本をつくったりするだけではありません。
大学生など、未来を担う人材への講演活動も行っています。

「よく、未来のことを言う。これからのこと。
今でもそうだけど、これ以上コンピュータ任せにならないように気をつけようと伝えていきたい。

ぼくは、自然が大好きで、自然との共存を伝えたい。今、人工物ばかりで自然がなくなっていると思う。
山とか川とか生き物が生きられる自然が少ない」
(Akiさん)
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にこやかに取材に応じてくださるAkiさん
在るべきものが在るがままに存在すること、
自然をみてそう語るAkiさんですが、ご自身の生き方にもそれは大きく影響しています。

前回、教えてくれたこの一言。

「それは無理、出来ないからお願いする」

等身大の自分自身を見つめ、受け止める。
「出来ないから頼る」のではなく、「役割を果たすために、出来ないことは頼る」そんな仕事人としての強さがありました。
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色鮮やかなAkiさんの作品
人々を魅了してやまない、画家Aki。
話すときの動作、目の奥の輝き、仕事人としてのポリシー、世界を捉える独特の視点。
その全てが画家Akiの強さであり、木下明幸という1人の青年の魅力である。

これから、一体何万人が魅了されていくのだろうか、キャンバスを目の前に迷いなく描く姿と、その独特の美しい色彩に。—
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