特別支援学校とは?教育環境から入学への流れまで【専門家監修】
障害のある子どもが就学する選択肢のひとつとして、特別支援学校があります。
ただ、なんとなく知っていても特別支援学校ではどんな教育を受けられるの? 通級や特別支援学級との違いやそれぞれのメリット・デメリットは? 入り方は? など疑問がある方も多いかもしれません。
今回は特別支援学校の対象や具体的な教育内容、通級などとの違い、就学相談から入学までの流れをまとめました。実際に就学先を決めるまでの体験談もありますので、参考にしてみてください。
特別支援学校とは
基本的には幼稚園、小学校、中学校又は高等学校と同等の教育を行っていますが、それに加えて障害のある児童・生徒の自立を促すために必要な教育を受けることができるのが大きな特徴です。
学校教育法第72条では、特別支援学校の目的は以下のように定められています。
視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者又は病弱者(身体虚弱者を含む。)に対して、幼稚園、小学校、中学校又は高等学校に準ずる教育を施すとともに、障害による学習上又は生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識技能を授けること
「養護学校」「ろう学校」「盲学校」と特別支援学校の違いは?
こうした経緯もあり、学校名に「養護学校」「ろう学校」「盲学校」という名称が含まれている学校もまだ多くありますが、これらは現在すべて特別支援学校に含まれます。
この法改正は、特別支援学校が複数の障害がある子どもの教育ニーズに応えること、近隣の小・中学校に在籍する子どもの指導・支援にも積極的に関わるセンター的機能を担うことを目的としてなされました。
また、2021年の文部科学省の調査によると、特別支援学校の数は全国で1,160校、在籍している幼児・児童・生徒の数は146,285人で、その数は増加傾向にあります。
特別支援学校の対象は? 発達障害のある子どもは特別支援学校に入学できるの?
特別支援学校の対象
まず、特別支援学校の対象となる障害は次の通りです。
・視覚障害
・聴覚障害
・知的障害
・肢体不自由
・病弱
さらに、これらの障害の程度もそれぞれ基準が定められています。
ただ、この基準だけで決まるのではなく、就学相談を通して最終的に就学先を決めていきます。そのため、対象の障害に記載がない発達障害のある子どもが特別支援学校に入学できる場合もありますので、合わせて紹介します(平成25年9月から「認定特別支援学校就学者」として就学手続きがそれ以前と異なっています)。
両眼の視力がおおむね0.3未満の人、または視力以外の視機能障害が高度の人のうち、拡大鏡などの使用によっても通常の文字、図形などの視覚による認識が不可能または著しく困難な程度の人
◆聴覚障害
両耳の聴力レベルがおおむね60デシベル以上の人のうち、補聴器などの使用によっても通常の話声を解することが不可能、または著しく困難な程度の人
◆知的障害
①知的発達の遅滞があり、他人との意思疎通が困難で日常生活を営むのに頻繁に援助を必要とする程度の人
②知的発達の遅滞の程度が、①に掲げる程度に達しない人のうち、社会生活への適応が著しく困難な人
◆肢体不自由
①肢体不自由の状態が、補装具の使用によっても歩行、筆記などの日常生活における基本的な動作が不可能または困難な程度の人
②肢体不自由の状態が、①に掲げる程度に達しない人のうち、常時の医的観察指導を必要とする程度の人
◆病弱
①慢性の呼吸器疾患、腎臓疾患及び神経疾患、悪性新生物そのほかの疾患の状態が、継続して医療または生活規制を必要とする程度の人
②身体虚弱の状態が、継続して生活規制を必要とする程度の人
発達障害のある子どもは特別支援学校に入学できるの?
就学相談とは、自治体の教育委員会が中心となって、障害の程度や保護者や本人の希望、専門家の意見などをもとに就学先を決めるプロセスのことです。発達障害のある子どもも、この就学相談において適当と認められた場合に特別支援学校に入学することができます。実際に、特別支援学校の半数近くに発達障害のある子どもが通っているというデータもあります。
秋田大学によるアンケート調査によると、回答のあった313校の特別支援学校のうち45.0%である141校に発達障害のある子どもが在籍していました。同研究によると、特別支援学校における発達障害のある子どもへの支援として、個別の対応による丁寧な対応や、ソーシャル・スキル・トレーニングを活用した支援などが行われています。
一方で、特別支援学校での発達障害のある子どもに対する教育については、子どもの障害の特性に合わせた教育内容の編成の必要性や、教員の人員不足などが課題となっています。
鳥取県などの一部地域では、特別支援学校(知的障害)で発達障害のある子どもを対象とした通級による指導を行っています。
特別支援学校に入るには・相談方法
小学校に入学するまで
■年中期~4月ごろ:情報収集
お住まいの市区町村の教育委員会に問い合わせたり、ホームページを参照したりして、地域にある特別支援学校や、小学校の特別支援学級の有無などについて情報を集めましょう。
また、教育委員会では説明会を開催しており、特別支援学校ではどのような支援が行われているのかや、就学相談の流れ、入学手続きの方法などがアナウンスされます。
■4~9月ごろ:就学相談
就学相談を受けるには、お住まいの教育委員会へ申し込みを行います。そして、就学相談では、専門の就学相談員と保護者との面談(複数回のこともあります)を通して子どもにとって最適な就学先を決めます。
子どもの状態を把握するための検査が行われたり、相談員が在籍園・在籍校に赴いたりしてその子の普段の様子を確認することがあります。
障害の状態、障害に基づく教育的ニーズ、保護者・専門家の意見、学校や地域の状況などを考慮して、就学指導委員会が子どもにとって良いと思われる就学先の提案を行います。
この決定に保護者の方が同意をすれば就学先が決定します。もし同意できない場合はその旨を教育委員会に申し立て、再度就学相談を受けることもできます。最終的には保護者の方の意向が尊重されます。
就学相談では、子どもの状態を正確にしっかりと伝えることが大切です。医療機関で受けた診断書や療育手帳などがあれば持参することをおすすめします。
また地域によっては5~6月頃に学校公開や説明会を実施していることもあります。学校公開に実際に足を運んで、それぞれの学校の様子を見ておくことも、就学先を考えるうえでは重要です。
就学時健康診断とは、小学校に入学する前に行われる健康診断のことであり、身体検査に加えて知的発達の検査などがあります(ここで行われる知的発達の検査は、数分で行われる簡便なもののため知能指数などは算定されません)。
中学校・高校等への進学
小学校から特別支援学校や特別支援学級で教育を受けていた子どもが、特別支援学校の中学部に進学する場合、同じ学区域内であれば、小学校と中学校の先生、特別支援教育コーディネーターを通して教育内容が引き継がれます(特別支援教育コーディネーターとは、保護者からの相談の対応や福祉機関などの関係機関との連携・調査を行う教職員のことです)。
子ども自身が不安なく充実した学校生活を送れるように、本人の意思も尊重しながらよく話し合うことが大切です。進路に迷ったときは、スクールカウンセラーや学校の先生、特別支援教育コーディネーターやかかりつけの医師に相談してみましょう。
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特別支援学校はどんなところ?
クラス編成
特別支援学校の教員は、通常の教員免許に加えて特別支援学校の教員免許を持っています。さまざまな障害について基礎的な理解があり、また特定の障害について専門性を持った教員が子どもの指導にあたります。
交流及び共同学習
たとえば、小学校と特別支援学校の間での交流会が行われたり、特別支援学校の児童生徒が小学校の音楽・図画工作の授業や給食、昼休みや遠足などの学校行事に参加したりするなどの取り組みが行われています。
また、地域社会の人たちとの間では、文化祭などの学校行事に地域の人たちを招いたり、地域での行事やボランティア活動に特別支援学校の子どもたちが参加したりするなど、地域や学校ごとにさまざまな工夫がされています。
訪問教育
医療的ケア
医療的ケアは看護師などが行うことが原則ではありますが、保護者の同意や医療関係者による適切な管理など、一定の条件が満たされていれば、特別支援学校において教員がたんの吸引、経管栄養(胃ろう・腸ろう)、自己導尿の補助を実施することができるようになりました。
これによって、医療的ケアの必要性から特別支援学校に通うことができなかった子どもも、特別支援学校への通学が可能になりました。
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特別支援学校ではどんな教育を受けられるの?
子ども一人ひとりに合わせた教育
■「個別の指導計画」と「個別の教育支援計画」の立案・実行
「個別の指導計画」とは、障害のある子どもに指導を行うためのきめ細かい計画です。子どもの一人ひとりの教育的ニーズに対応して、指導目標や指導内容・方法を盛り込んであります。単元や学期、学年等ごとに作成され、それに基づいた指導が行われます。特に、後述する「自立活動」の指導は、この計画に基づいた内容になっています。
「個別の教育支援計画」とは、他機関との連携を図るための計画をいいます。乳幼児期から学校卒業後までの一貫した長期的な計画である点が「個別の指導計画」との違いです。学校が中心となって作成しますが、教育・福祉・医療・労働などの関係機関と連携し、保護者の意見を聴くことなども求められています。
個別の教育支援計画とは?【専門家監修】
自立活動とは、障害による学習上または生活上の困難を改善・克服するための指導を行うための時間です。「個別の指導計画」に基づいて子ども一人ひとりにあった指導目標が設定され、その目標を達成するような指導が行われます。
たとえば、身体の動きに困難のある子どもに対してはそれを改善するための指導が、コミュニケーションに不安のある子どもに対してはそれを支援するための指導が自立活動の時間に行われます。具体的な内容は子ども一人ひとりに合わせたものになっています。
特別支援学校では、小学校、中学校、高等学校と同じ教科書のほか、子どもの障害の状態に合わせて作成された教科書などが使われています。
文部科学省が作成している教科書には、視覚障害のある子ども用の点字教科書、聴覚障害のある子ども用の言語指導や音楽の教科書、知的障害者用の国語、算数、音楽の教科書があります。
また、これらの教科書以外でも、必要であればほかの教科書で学習することができます。たとえば、知的障害のある子どもが、下学年の教科書を使って学習することも可能です。
障害・年齢に合わせた教育
■視覚障害
小・中学部では、小・中学校と同じ教科などを視覚障害に配慮しながら指導がされます。目が見えない子どもたちへは、よく触って物の形や大きさなどを理解したり、音やにおいなども手がかりとして周りの様子を予測したり確かめたりする学習や、点字の読み書きなどの学習をします。また、白杖を使って歩く力やコンピュータなどで情報を得る力を身に付けるための学習も行っています。
弱視の子どもたちには、ものの見える状態や程度に合わせて対象を拡大したり、白黒反転したりした教材を用意して学習します。
高等部では、普通科での教育に加えて、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、理学療法士などの国家資格の取得を目指した職業教育を行っています。
■聴覚障害
小・中学部では、小・中学校に準じた教科学習を行うと共に、書き言葉の習得や抽象的な言葉の理解を目指します。さらに、発達段階に応じて指文字や手話を活用するなど、自立活動の指導にも力が注がれています。
高等部では、普通科のほかに産業工芸や機械、印刷、被服、情報デザインなどの多様な職業学科が設置されています。最近では、聴覚障害者・視覚障害者の方を対象とした国立大学である筑波技術大学などへの進学を目指す生徒や、理容師、歯科技工士、調理師などの資格を取得して職業の自立を達成する生徒もいます。
■知的障害
一人ひとりの言語面、運動面、知識面などの発達の状態や社会性などを十分把握した上で、生活に役立つ内容を実際の体験を重視しながら、少人数の集団での学習を行います。
小学部では、基本的な生活習慣や日常生活に必要な言葉の指導などが行われます。中学部ではそれらを発展させ、集団生活や円滑な対人関係、職業生活についての基礎的な事柄の指導などが行われています。
高等部においては、家庭生活、職業生活、社会生活に必要な知識、技能、態度などについての学習が中心になります。それに加えて、木工、農園芸、食品加工、清掃などの作業学習を実施し、特に職業教育の充実が図られています。
一部の特別支援学校では高等部専攻科を設けている学校もあります。、障害福祉サービスの「自立訓練」事業で「福祉型専攻科」に代表される継続して学ぶ場への進路も広がっています。
■肢体不自由
子ども一人ひとりの障害の状態や、発達段階を十分に把握したうえで、小学校、中学校、高等学校に準じた学習を行っています。それに加えて自立活動に力を入れており、身体の動きの改善を図ることやコミュニケーションの力を育てる指導などを行っています。
また、病院で機能訓練を行う子どもやたんの吸引などの医療的ケアを必要とする子どもが多いことから、医療との連携を大切にした教育が進められています。
高等部では、進路指導が重視されています。企業や社会福祉施設と連携し、卒業後の生活を具体的に体験できるような実習が積極的に取り入れられています。最近は福祉施設への入所が多くなっていますが、企業に就職したり大学に進学したりする生徒もいます。
■病弱
小学校、中学校、高等学校とほぼ同じ教科学習が行われます。また、必要に応じて入院前の学校の教科書を使用して指導しています。また、自立活動の時間では、身体面の健康維持だけでなく、病気への不安感や自信の喪失などに対するメンタル面での健康維持のための学習を行っています。
治療などで学習に空白がある場合は、グループ学習や個別指導による授業が行われます。病気との関係で長時間の学習が困難な子どもについては、学習時間を短くするなどして柔軟に学習できるような配慮がされています。
就職に向けた就労移行支援サービスも
就労移行支援事業所に通うことで、ビジネスマナーやコミュニケーショントレーニングといった働くための基礎知識や能力を身に着ける職業訓練、職場探しや就職活動の支援など、就職まで一貫してサポートが受けられます。また、就職した後も定着支援といって、長く働き続けるために定期面談や職場との連絡調整などの支援を受けることができる点も特徴です。
就労移行支援事業所を探す際には、複数の事業所を掲載した検索サイトなども参考にすることができます。
特別支援学校と「特別支援学級」「通級」との違い、それぞれのメリット・デメリット
障害のある子どもの教育環境には、通常学級・通級・特別支援学級・特別支援学校などがあります。それぞれの対象となる障害の程度に明確な基準はありませんが、一般的に通級・特別支援学級・特別支援学校の順に障害への支援量は大きくなります。そのため、障害が軽度の場合は通級、より専門性の高い支援が必要な場合、特別支援学級や特別支援学校を検討する場合が多いといえます。
それぞれの環境ごとに違いやメリット・デメリットがありますので、情報を集めたうえでその子にとって適している環境を選んでいくようにしましょう。
通級
子どもが在籍する学校に通級指導教室がない場合は、通級指導教室があるほかの学校に通って通級指導を受ける場合もあります。
通級のメリットとしては、
・通常の学級の授業も受けることができる
・通常の学級の生徒ともコミュニケーションを取る機会が多い
・苦手な部分のサポートを受けることができる
などがあります。
通級のデメリットとしては、
・在籍している学校に通級がない場合がある
・通常の学級との行き来が子どもの負担となることがある
・保護者にとっても送迎の負担がかかる場合がある
・学級数や受け入れ可能人数などに地域差が大きい
などがあります。
特別支援学級
特別支援学級に通う場合は、特別支援学級が設置されている学校に籍を置きます。
基本的に特別支援学級で授業を受けますが、体育や図画工作、給食の時間は通常学級の子どもたちと過ごすこともあります。担任は特別支援学級の先生が受け持ちます。
特別支援学級のメリットとしては、
・給食の時間や昼休みなどは通常学級での子どもとのコミュニケーションの機会がある
・発達の程度に準じたカリキュラムで指導を受けられる
・学校と相談しながら通常学級との行き来ができるようにもなる
などがあります。
特別支援学級のデメリットとしては、
・特別支援学級が設置されていない学校もある
・学級数や受け入れ可能人数などに地域差が大きい
・通常の学級との行き来が負担となることがある
などがあります。
特別支援学校
また、通級・特別支援学級は通常の教員免許のみでも受け持つことができますが、特別支援学校の教員は通常の教員免許に加え、特別支援学校の教員免許を取得しています。
特別支援学校のメリットとしては、
・個々人の障害の程度に合わせたカリキュラムで、専門性を持った先生からきめ細かい指導が受けられる
・高等部では職業教育が受けられる
などがあります。
特別支援学校のデメリットとしては、
・通常学級の子ども、同世代の子どもと触れあう機会が少ない
・転学・転校は可能だが手続きが必要
・障害の程度によっては入学できない可能性がある
などがあります。
なお、特別支援学校高等部の3年次を修了することで大学受験資格を得ることができます。
わが子の進学先はどうする?【体験談】
実際に就学先を選ぶには、子どもの状態をはじめとしてさまざまなことを考慮しながら考えていく必要があります。ここでは、実際に就学先を決めるまでの体験談を掲載します。参考にしてみてください。
進学先はどうする? 「客観的な意見」を求めて母が向かった先は
カタバミさんの息子のまちゃくんは療育手帳の等級は軽度でしたが、「中度よりの軽度」と言われていたこともあり、進学先を決めかねていました。そのため客観的な意見を聞きたいと思い、年長に上がるタイミングで療育園に通いだしました。そこで、ベテランの先生から園での様子も踏まえて「特別支援学級を視野に入れてもいいのでは」とアドバイスをもらいました。
その後は特別支援学校と特別支援学級両方の見学に行き、最終的に特別支援学級を選択したとのことです。
自閉症息子、特別支援学校と特別支援学級どちらが合ってる?障害者手帳の等級は軽度だけど…「客観的な意見」を求めて母が向かった先は
自閉症息子の小学校選び「学校見学は夫婦で」が重要だったワケ
べっこうあめアマミさんは学校見学には「どちらも納得したうえで就学先を決めたい」という思いから、夫婦で参加することを大事にしました。見学したあとはそれぞれ感じたことを話し合い、時に「この教室に息子がいることにミスマッチ感はないか」といったシビアな話題にもなったそうです。
その結果、べっこうあめアマミさん夫婦はわが子の発達の様子を客観的に見つめることや、将来に向けた共通認識を持つことができるようになったとのことです。
自閉症息子の小学校選び「学校見学は夫婦で」が重要だったワケ
わが家の選択と中学を見据えた今
特別支援学級と通級の見学や、先輩ママの講演会などに積極的に参加し、そして年長に上がるタイミングで学区の小学校の校長先生にも相談に行きました。その小学校では、特別支援学級の授業に参加させてもらうなどをした結果、あきっちさんは息子さんがスムーズに参加できた特別支援学級を選びました。
入学後は通常の学級の子どもとの交流も行いながら学校生活を送り、11歳になってからは中学を見据え、特別支援学級にするか通級にするか検討しているとのことです。
自閉症息子は特別支援学級、通級指導教室どっちがいい?「動くなら早い方がいい!」年中から小学校を月1訪問。わが家の選択と中学を見据えた今【読者体験談】
就職率?高卒資格?障害があるわが子の進路選択で迷うとき
「特別支援学校高等部卒業だと、就職に不利になる」と耳にしたことがありました。しかし、漠然と普通科高校や商業高校のほうがよいのではと考えるよりも、わが子の状態や将来のことも見据えて進学先を選ぶことが大事だと考えています。
実際に立石さんの場合は、高等部卒業後に就労移行支援事業所を希望したところ、先生が事業所まで出向いて情報収集をしてきてくれたとのこと。そのうえで、「実習希望を出した方がいいのでは」と提案もしてくれるなど、さまざまなサポートをしてもらえたそうです。
特別支援学校では教育だけでなく、障害の状態などに合わせて卒業後の就労についても支援を受けることができるメリットも踏まえて就学先を選択していくことが大切と立石さんは語っています。
就職率?高卒資格?障害があるわが子の進路選択で迷うとき――自閉症の息子も親もサポートしてくれた特別支援学校高等部時代を振り返って
まとめ
大切なのは、子ども自身が不安なく、のびのびと学校生活を送ることです。子どもの性格や障害・発達の度合いにもよりますが、特別支援学校のメリット・デメリットを把握したうえでひとつの選択肢として考えることは、十分価値のあることでしょう。
学校によっては見学会や説明会を行っているところもあります。また、文化祭などのイベントに行くことでも雰囲気や様子をつかむことができます。
特別支援学校についてのQ&Aには以下のようなコメントも寄せられていました。
うちは中学から支援学校でお世話になりました。学校見学会には何度も行きましたし、文化祭にも行きました。夫と見学会に参加した時、うちの息子と似たようなタイプのお子さんがいて、その子がニコニコ顔で作業をしているのを見ました。そのまま息子が重なり、息子が笑顔でいる姿がすぐに想像できました。カンでしかないですが、そのカンを信じて、我が子の入学を決めました。今でもそのことは良かった、と思います。中高6年間で伸ばしていただきました。
特別支援学校か、地域の学校か、ではなく「我が子が笑顔でいられる場所はどこか」で考えてみてください。
通級や特別支援学級、発達特性がある子どもへの「特別支援は小1の4月からがいい」理由――精神科医・本田秀夫先生
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