小学校入学に向けて何を準備する?就学時健康診断ってどんなことするの?検査内容・就学準備・就学先まとめ

2016/09/21 更新
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就学時健康診断は、来年度小学校へ就学する子どもを対象にした健康診断です。子どもが不安にならないためにも、事前にどんな検査があるのか把握し、子どもに説明しておけると良いですよ。このコラムでは、就学時健康診断の検査の目的や内容、診断後の流れなどをまとめて紹介します。

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発達障害のキホン
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目次 就学時健康診断とは? 就学時健康診断の目的とは? 就学時健康診断を受ける前に 就学時健康診断の内容 就学時健康診断と就学先 就学時健康診断後の流れは? 就学時健康診断を受けないことはできる? まとめ

就学時健康診断とは?

就学時健康診断とは、初等教育を受ける5ヶ月から6ヶ月前に行われる健康診断を指します。学校保健安全法により、次年度に初等教育を受ける予定である子どもにたいして、心身の健康を確認するために行われます

その時点の健康状態を確認するのはもちろん、母子手帳をもとに既往歴、予防接種歴、成育歴などを含め、総合的に子どもの健康状態を判断し、就学先選びや、就学までに体調を整えるなどの準備に役立てます。

就学時健康診断は、一般的に入学予定の小学校において集団でおこなわれるため、来年から同じ教室で学ぶ子どもたちと事前に出会うことのできる最初の機会でもあります。また、その小学校の高学年の児童がお手伝いをすることもあり、普段一緒に過ごさない年上の子どもと接することもでき、小学校進学に向けたよい刺激になるでしょう。

就学時健康診断の目的とは?

就学時健康診断には次のような目的があります。

1.児童とその保護者が、児童本人の健康状態について、関心を寄せ認識する
これまでの公的な乳幼児健診では、保護者と児童は一緒に健診を受けていましたが、就学時健康診断では、児童一人で健診を受けることが一般的です。児童本人も、自分の健康や成長に気を配る機会となります。

2.疾病や異常を発見し、必要な治療や支援につなげる
ほとんどの市区町村では、乳幼児健診は3歳で終わりです。3歳から就学時健康診断を受けるまでの期間で見逃されてしまった疾病や異常を発見し、適切な治療や生活習慣の改善などにより、入学時までに健康状態が回復するよう促します。

3. 健診結果を就学先判断材料のひとつとして活用する
初等教育は、通常学級、通級、特別支援学級、特別支援学校という選択肢があります。就学時健康診断を通して得られた子どもの様子や知能検査の結果は、就学先を決める際の判断材料になります。

就学時健康診断を受ける前に

就学前年度の10月上旬頃に、お住まいの市区町村から就学時健康診断通知書が、入学準備の書類などと一緒に送られてきます。

就学時健康診断は、私立、国立の小学校に通う予定である場合でも受けられます。また、既に特別支援学校や通級、支援学級への就学を検討している方でも同じく受けることができます。

また、お子さんが健診時に介助やサポートを必要とする場合は、事前に市区町村の教育委員会保健課に相談しておきましょう。

場所

基本的には、お住まいの学区の小学校で行われます。

予定が合わない場合などは、別日に行われる別の学区の健康診断を受けることができます。あらかじめ市区町村の教育委員会に連絡しましょう。体調不良などで当日欠席の場合は、受診会場である小学校に必ず連絡をしましょう。

時期

就学時健康診断は、文部科学省のガイドラインの定めにより、11月30日までに行われます。一般的には、10月上旬から、11月上旬にかけて行われることが多いです。

持ち物

市町村から送られてくる、就学健康診断のお知らせに必要な持ち物が書いてあります。一般的に、保護者用、児童用のスリッパ(上履き)、就学通知書(必要な場合)、母子手帳、健康調査票、その他必要な書類、筆記用具(保護者への説明会があるため)です。

服装

健康診断を受けやすい服装で健診に臨みましょう。内科健診では聴診器を使うので、上半身が脱げる服装にしましょう(ワンピースは避けましょう)。また、身長測定があるので髪の長い児童は、髪の毛を頭の上では結ばず、頭の下で結びましょう。

就学時健康診断の内容

一般的には、児童の健康診断は、保護者と別れて行われます。児童が健康診断を受けている間、保護者は別室で学校説明や、就学準備の説明を受けます。説明が終わった頃、児童の健診も終わるので、合流して帰宅します。

児童は一人で健康診断を受けます。普段経験しないようなことをしたり、器具が口や耳に入って不安に思ったり戸惑うこともあるかもしれません。事前にどんな検査がどんな目的で行われるか、お子さん説明しておくと、当日、比較的スムーズに健康診断を受けられるでしょう。

以下は、児童の流れについて詳しく説明していきます。お子さんへの説明にぜひ役立ててください。

受付

一般的に、ここで健康調査票を提出し、児童とは保護者は分かれます。この時、児童は、お手伝いの小学生とともに健康診断へ向かいます。

健康診断

眼の検査
眼科医が眼の疾病を調べます。

視力検査
視力検査に使う「C」型のランドルト環を使って視力を測ります。右左を口頭で伝えられない児童は黒い円の切れ目を指で指します。メガネやコンタクトの場合は、視力検査を省略する場合があります。

聴力検査
オージメーターという機械を使います。音が流れるヘッドフォンを耳にして音が流れたら流れた方のスイッチを押します。

耳鼻咽頭の検査
医師が、耳鼻咽頭の疾病の有無を確認します。鼻や耳、口に器具が入るので苦手なお子さんにはあらかじめ説明しておくとよいでしょう。

歯科
虫歯、歯周疾患の有無を確認します。

知的発達の検査

知的発達の検査では、一般的に精神発達、言語、情緒の側面から診断します。精神発達は、初めに、名前や性別、概念の意味を理解しているかを診ます。次におはじきや絵カードを使い指示に合わせた行動ができるか、指示が理解できているかなどを診ます。

言語は、音が正確に言葉になっているか、そして発音を確認します。

情緒は、上記の検査最中の児童の様子を観察します。

場合によっては、集団知能検査を行う場合があります。
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面接

面接は、市区町村によっては行われない場合があります。行われる場合は、2つのパターンがあります。

一つ目は、児童対先生(もしくは校長先生など)です。健康診断、知的発達の検査の後に、一人ずつ行われます。簡単な自己紹介や、出身幼稚園、保育園などを聞かれます。場合によってはここで知的発達検査をすることもあります。

もう一つは、児童と保護者対先生(もしくは校長先生)です。保護者も参加する場合は、その小学校に入る予定であるかなどの意思確認を行う場合があります。

アレルギー面談

就学時健康診断の時に、アレルギーのある児童向けに面談を行うことがあります。

あらかじめアレルギー面談を申し込む場合と、就学時健康診断の時にアレルギーを申告し後日面談を行う場合があります。就学時健康診断児に面談をする場合は以下のようなことを事前に準備しましょう。

1.アレルギーに関する問診票(市区町村や学校により異なります)
2.保護者からのアレルギーについてのお願い、対応方法

以下のことは主治医と相談、確認しておきましょう。
3.発作時の対応
4.内服薬・吸入薬・外用薬・エピペンの保存・使用・投与方法
5.アレルギーの対応(除去食・単品の除去・副食の除去・副食の一部取り除き・完全弁当持参)について

就学時健康診断と就学先

初等教育における就学先は、私立小学校と公立小学校があります。公立小学校の中に管轄別に、国立小学校、市立小学校、区立小学校、町立小学校、村立小学校があり、就学時健康診断は原則市区町村立小学校へ就学予定の児童が受診します。それ以外の私立小学校・国立小学校へ就学予定の方は、就学先に確認をしたほうがよいでしょう。

小学校の就学先としては、子どもの特性や必要な支援の内容によって通級、特別支援級、特別支援学校小学部、通常学級という選択肢があります。

通級: 通常学級に籍を置きながら、一部の時間のみ通って個別の取り出し指導を受けられる仕組みです。
特別支援学級: 特別支援学級のある学校の特別支援学級に籍を置いて少人数での個別の指導を受けます。通常学級の子どもと一緒に授業を受ける時間もあります。
特別支援学校: 盲学校や聾(ろう)学校、養護学校も含まれます。特別支援学校では、特別支援学校の教員免許を持っている先生が指導に当たり、少人数での個別の指導を受けます。
通常学級: 通級、特別支援学級、特別支援学校以外の小学校の学級です。

就学時健康診断では、すべての種類の学校に就学する予定の児童向けに行われますが、すでに通常学級や支援学級、特別支援学校へ就学を決めている人は受けない場合もあります。

通級や支援学級、支援学校には行くと決めていないが、子どもの発達が気になる場合、就学時健康診断の結果は、就学先を決める要素の一つとなります。
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就学時健康診断後の流れは?

小学校入学までの流れ

就学時健康診断の後、1月下旬に入学通知書が郵送されます。これにより、入学する小学校が決まります。学区を越境する場合などは別途手続きが必要です。

そして、1月~2月頃に学校説明会があります。学校によっては、就学時健康診断と同時に開催していることもあります。

就学相談

就学相談とは、障害が気になる児童が就学先について、教育委員会や就学相談員、学校の先生、医師、その他の専門家と話し合い、相談する機会です。

就学時健康診断を経て、障害が分かったり、もともと障害があったり、通常級以外の学校を検討している場合必ず相談をします。すでにどの就学先にするかを決めている方は、就学時健康診断の前に行う場合もあります。

就学相談は申し込みが必要で、お住まいの市区町村の教育委員会へお問い合わせください。以下は詳しい手順の一例です。
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就学時健康診断を受けないことはできる?

原則、就学時健康診断は、就学準備の一環として受ける必要があります(私立、国立に就学予定の方は、就学先に問い合わせましょう)。

すでに支援学校に行くと決まっている児童は、就学相談の一環で健康診断を行う場合があるため、受ける必要がないこともあります。また就学時健康診断は児童が一人で受けますが、一人ではパニックに陥ってしまう場合など一人で受けられない場合は、市区町村の教育委員会と健康診断を受診するかどうか相談するとよいでしょう。

まとめ

就学時健康診断は、児童の健康状態を確認する大切な機会です。また、児童が保護者の元を離れて一人で健康診断を受けることは小学校入学に向けての良い準備になるでしょう。幼稚園や保育園と違い、小学校は自分一人で登校しなくてはなりません。就学時健康診断を受ける際に、保護者の方と一緒に通学路を歩くことも、良い経験になるでしょう。

一方、今まで見落とされてきた、疾病や障害を発見する機会でもある就学時健康診断。その結果をもとに、お子さんの就学先について考える機会にもなります。
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