発達障害の診断に行くとき親は子どもの「不安」にどう向き合う?
ライター:ヨーコ
子どもに発達障害の疑いがあるとき、病院で知能検査を受けることになります。小さな子どもでも検査の負担は重いものですが、思春期を迎えた子どもたちは「検査を受ける」ということについて不安な気持ちでいっぱいなのです。
思春期の子どもが「病院に行こう」と言われたときの気持ち
子どもに発達障害の疑いを感じたとき。知能検査を受けるために、私たち親は「一緒に病院へ行こう」とわが子に切り出さなければなりません。
思春期の子どもは「病院に行こう」と言われたとき、どのように感じるのでしょうか。
そう言われて断る子どもは、もしかしたら少ないかもしれません。
「私はおかしいのかもしれない」「どうして友達と仲良くできないのだろう?」「断るのは親に申し訳ない…」など、子どももいろいろ考えているのでしょう。
何も口にはしないかもしれませんが、病院に行く子どもの心の中は、大人が考えている以上に複雑です。
実際に、私の子どもが抱えていた2つの不安をお話します。
思春期の子どもは「病院に行こう」と言われたとき、どのように感じるのでしょうか。
そう言われて断る子どもは、もしかしたら少ないかもしれません。
「私はおかしいのかもしれない」「どうして友達と仲良くできないのだろう?」「断るのは親に申し訳ない…」など、子どももいろいろ考えているのでしょう。
何も口にはしないかもしれませんが、病院に行く子どもの心の中は、大人が考えている以上に複雑です。
実際に、私の子どもが抱えていた2つの不安をお話します。
「他の子と違う」ことを自覚しているからこその不安
子どもは大人が思っている以上に、自分たちが「他の子とは何かが違う」ことに気づいています。
今は何でもインターネットで調べることができます。娘は、「今の自分はどういう状態なんだろう」「他にも私のように悩んでいる子はいるのだろうか」と、日々検索していたようです。
そのため娘は、「知能検査を受ける意図」も、だいたい理解していました。
ですが、その大切さや意義、検査で分かることが今後の生活や人生にどのように生かせるのか等は、分かっていなかったようです。
本来の知能検査は、ありのままの自分の得意・不得意を診断するものだと私は考えています。その結果をもとに、どうやって得意なところを伸ばし、不得意なところをカバーしていくかを周りの大人とともに考えるのです。
娘ははネットの情報で、知能検査は「テスト」とイメージしていた様子で、知能検査の意義を理解しないまま、「できなかったらダメなんだ」「分からなかったらどうしよう」と不安に思ってしまったのです。
今は何でもインターネットで調べることができます。娘は、「今の自分はどういう状態なんだろう」「他にも私のように悩んでいる子はいるのだろうか」と、日々検索していたようです。
そのため娘は、「知能検査を受ける意図」も、だいたい理解していました。
ですが、その大切さや意義、検査で分かることが今後の生活や人生にどのように生かせるのか等は、分かっていなかったようです。
本来の知能検査は、ありのままの自分の得意・不得意を診断するものだと私は考えています。その結果をもとに、どうやって得意なところを伸ばし、不得意なところをカバーしていくかを周りの大人とともに考えるのです。
娘ははネットの情報で、知能検査は「テスト」とイメージしていた様子で、知能検査の意義を理解しないまま、「できなかったらダメなんだ」「分からなかったらどうしよう」と不安に思ってしまったのです。
「障害だったらどうしよう」という怖さ
たとえ大人でも、自分は発達障害なのかどうかについて病院で診断を求めたとき、いざその結果を見たらショックを受けるでしょう。
それが思春期の子どもとなれば、なおさらショックは大きいはずです。
子どもは発達障害についての知識もまだ断片的です。
例えば、アスペルガー症候群は、正しい知識や情報が浸透しないまま、「アスペ」という言葉がひとり歩きしています。
この言葉はネットスラングにもなっていて、空気を読めない人や要領の悪い人に対しての蔑称になってしまっています。
私の子どもは、そんなふうに世の中で軽蔑されているアスペルガー症候群であると自分が診断されてしまったら、自分はこの先もずっと周りの家族や友達とうまく関われないんだと思い込んでしまったようです。
私はぜひ、子どもたちに正しい発達障害の知識を持ってほしいと思い、ブログでメッセージを発信しています。
それが思春期の子どもとなれば、なおさらショックは大きいはずです。
子どもは発達障害についての知識もまだ断片的です。
例えば、アスペルガー症候群は、正しい知識や情報が浸透しないまま、「アスペ」という言葉がひとり歩きしています。
この言葉はネットスラングにもなっていて、空気を読めない人や要領の悪い人に対しての蔑称になってしまっています。
私の子どもは、そんなふうに世の中で軽蔑されているアスペルガー症候群であると自分が診断されてしまったら、自分はこの先もずっと周りの家族や友達とうまく関われないんだと思い込んでしまったようです。
私はぜひ、子どもたちに正しい発達障害の知識を持ってほしいと思い、ブログでメッセージを発信しています。
あなたは何も悪くない。
あなたの親も何も悪くない。
これは脳の個性なのです。
ただ今の社会で生きていくのには、しんどい個性を持っているというだけ。
あなたの価値は何も変わりません。
友達と比べて劣っているわけじゃありません。
あなたの個性なだけです。
子どもの不安をやわらげるために、周りの大人ができる2つのこと
1.病院に行くことの意味やメリットをきちんと伝える
子どもは正しい知識を得られないまま、誰にも相談できずに悩み苦しんでいます。大人がしっかりと情報を提供することで、子どもの不安を少しでも和らげることが必要です。
私は病院に行って知能検査を受けることのメリットは、自分の特性を知ることができることだと思っています。
検査を受けることで、自分は視覚・聴覚どちらから情報を受け取る方がわかりやすいのか、短期的な記憶はできるのか、空気を読むことが苦手なのかといった自分の取り扱い説明書を手に入れることができると私は考えています。
それを自分の中でしっかり納得して、自分を知ること。これからどういう生き方をするのか、生活ではどんな工夫をすればいいのかを考える手がかりとすることが、一番の有効利用法だと思います。
子どもたちが知能検査を「テスト」だと思ってしまうことは、年齢的にも当たり前のことです。
そのため、テストを受ける不安は大人がくみ取ってあげなくてはいけないと思います。
私は病院に行って知能検査を受けることのメリットは、自分の特性を知ることができることだと思っています。
検査を受けることで、自分は視覚・聴覚どちらから情報を受け取る方がわかりやすいのか、短期的な記憶はできるのか、空気を読むことが苦手なのかといった自分の取り扱い説明書を手に入れることができると私は考えています。
それを自分の中でしっかり納得して、自分を知ること。これからどういう生き方をするのか、生活ではどんな工夫をすればいいのかを考える手がかりとすることが、一番の有効利用法だと思います。
子どもたちが知能検査を「テスト」だと思ってしまうことは、年齢的にも当たり前のことです。
そのため、テストを受ける不安は大人がくみ取ってあげなくてはいけないと思います。
2.子どもに負担にならないタイミングで検査結果を伝える
知能検査の結果がいきなり子どもに伝わることはないと思います。どうやって伝えるか、またいつ伝えるか悩んでいる保護者の方が多いのではないでしょうか。
私の娘は、小学4年生のときにアスペルガー症候群と診断されました。でも、いろいろな人に相談した結果、まだ娘には伝えないことにしています。ただでさえ自尊感情が低くなっている娘に、アスペルガー症候群であることを伝えれば、娘はさらに自信をなくしてしまうと判断したからです。様子を見ながらタイミングを計り、主治医から告知してもらう計画を立てています。
主治医の先生など周りの人に相談しながら、誰がいつ告知するかの計画を慎重に進めていくことをおすすめします。
私の娘は、小学4年生のときにアスペルガー症候群と診断されました。でも、いろいろな人に相談した結果、まだ娘には伝えないことにしています。ただでさえ自尊感情が低くなっている娘に、アスペルガー症候群であることを伝えれば、娘はさらに自信をなくしてしまうと判断したからです。様子を見ながらタイミングを計り、主治医から告知してもらう計画を立てています。
主治医の先生など周りの人に相談しながら、誰がいつ告知するかの計画を慎重に進めていくことをおすすめします。
子どもの気持ちに寄り添うために
思春期は自分を作り上げていくための時期であり、子どもたちの心はより複雑で、傷つきやすくなっています。
まだ正しい知識を身につけていない子どもが少しでも不安なく病院に行くためには、周りの大人たちのサポートが不可欠です。
子どもは何も言わないかもしれませんが、本当の心の中は分からないことだらけ、不安でいっぱいです。子どもの気持ちをできるだけ理解して、寄り添いながら一緒に歩いていきましょう。
まだ正しい知識を身につけていない子どもが少しでも不安なく病院に行くためには、周りの大人たちのサポートが不可欠です。
子どもは何も言わないかもしれませんが、本当の心の中は分からないことだらけ、不安でいっぱいです。子どもの気持ちをできるだけ理解して、寄り添いながら一緒に歩いていきましょう。
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