強迫性障害(強迫症)の治療方法
強迫性障害(強迫症)は、治療により症状の改善が見込まれる疾患です。主な治療法としては、薬物治療と認知行動療法の2つがあります。この2つを併用すると、より効果的であるとされています。強迫性障害(強迫症)は発症の仕方や症状が人によって異なるため、本人の状態や併存するほかの疾患を考慮に入れたうえで、治療方針を相談しましょう。
薬物療法
薬物療法とは投薬することにより治療する方法です。一般的には「SSRI」という脳内のセロトニンに効果のある薬が使われます。一定期間継続して服薬することで、強迫行為をしたくなる衝動が薄れ、気分に余裕が生まれるといった効果が期待できます。
認知行動療法
認知行動療法とは、物事の受け取り方や考え方を見つめなおし、気持ちを楽にする精神療法です。そのなかでも、強迫行為を引き起こす不安な状況に慣れる訓練をする「曝露反応妨害法(ばくろはんのうぼうがいほう)」という方法がよく取られています。不安が現れても、時間が経てば慣れるし、不安感が下がっていくことを少しずつ体感していく治療です。
認知行動療法を希望する場合は、主治医に相談しましょう。
認知行動療法を希望する場合は、主治医に相談しましょう。
強迫性障害(強迫症)の診断でチェックするポイント
強迫性障害(強迫症)は専門の医療機関で診断を受けることができます。不安というものは誰もが感じるものなので、強迫性障害(強迫症)と診断されるにはいくつかチェックするポイントが定められています。
具体的には以下の項目をチェックします。
・強迫観念か強迫行為、またはその両方が存在している
・強迫観念や強迫行為によって時間が浪費されている
・強迫観念や強迫行為によって心身に機能障害が生じている
・上記がほかの精神疾患や薬物などの影響ではない など
このような項目をチェックし、最終的には医師の判断で強迫性障害(強迫症)の診断を行います。
具体的には以下の項目をチェックします。
・強迫観念か強迫行為、またはその両方が存在している
・強迫観念や強迫行為によって時間が浪費されている
・強迫観念や強迫行為によって心身に機能障害が生じている
・上記がほかの精神疾患や薬物などの影響ではない など
このような項目をチェックし、最終的には医師の判断で強迫性障害(強迫症)の診断を行います。
強迫性障害(強迫症)に関する相談先
ここでは、自身や周りの人が強迫性障害(強迫症)かもしれないと感じた時の相談先を紹介します。
保健所/保健センター/精神保健福祉センター
保健所、保健センターは身近な地域に設置されていて、住民の保健衛生に関する業務を行っています。精神保健福祉センターは、都道府県に設置されていて主に精神に関する健康についての業務を担っています。
いずれも医師や保健師などの専門家がいて、強迫性障害(強迫症)などの精神の不調について、受診すべきかといったことも含めて相談することができます。
いずれも医師や保健師などの専門家がいて、強迫性障害(強迫症)などの精神の不調について、受診すべきかといったことも含めて相談することができます。
精神科/心療内科
強迫性障害(強迫症)の診察や治療先は、精神科や心療内科です。事前に強迫性障害(強迫症)の相談が可能か確認したうえで予約するようにしましょう。ほかにも、精神神経科、メンタルクリニックといった名称になっている場合もあります。
強迫性障害(強迫症)患者の会
ほかの強迫性障害(強迫症)の患者さんとの交流を通して、普段は話さないような悩みに共感し合ったり、治療法や症状への対処法に関する知識を共有を行うのもよいかもしれません。
強迫性障害(強迫症)に特化した自助グループやコミュニティがありますので、ご紹介します。
■OCDの会
強迫性障害(強迫症)で悩む患者と家族のサポートグループです。
■OCDサポート 強迫症/強迫性障害(強迫症)の案内板
強迫性障害(強迫症)の症状をかかえる人や家族が、ほかの患者さんや家族と交流し、情報交換をしています。
■強迫友の会OBRI(オブリ)
強迫性障害(強迫症)という個性を持った子どもたちと家族のための自助グループです。情報交換や啓発活動を行っています。
強迫性障害(強迫症)に特化した自助グループやコミュニティがありますので、ご紹介します。
■OCDの会
強迫性障害(強迫症)で悩む患者と家族のサポートグループです。
■OCDサポート 強迫症/強迫性障害(強迫症)の案内板
強迫性障害(強迫症)の症状をかかえる人や家族が、ほかの患者さんや家族と交流し、情報交換をしています。
■強迫友の会OBRI(オブリ)
強迫性障害(強迫症)という個性を持った子どもたちと家族のための自助グループです。情報交換や啓発活動を行っています。