強迫性障害(強迫症)の方への対応方法

無理にやめさせようとしない

家庭内で強迫行為が繰り返されると、「何とかやめさせたい」と考えることも自然なことだと思います。しかし、強迫行為は本人もコントロールできなくて苦しい思いをしていますそ。そのため、無理にやめさせようとすると、逆効果となってしまう可能性も少なくありません。

強迫性障害(強迫症)は、薬物療法や認知行動療法など適切な治療により改善するものなので、強迫行為を無理に止めるようなことはせず、早めに医療機関などに相談しましょう。

医療機関の受診を勧める

強迫性障害(強迫症)の方は、「周りにどう思われているだろう」ということを気にすることも多く、家族や友人などに相談できない場合も少なくありません。またクセや強いこだわりと捉え、病気だと気付かないことがあります。

しかし、放っておくと症状がエスカレートしやすくなるので、繰り返しの確認行動などが生活に著しく支障を及ぼしている場合は、早めに専門医を受診することを促しましょう。本人が一人ではなかなか行きたがらない場合には、付き添いとして一緒に行く方法もあります。

まとめ

強迫性障害(強迫症)は自分でも止められない強迫観念と強迫行為により、日常生活や仕事に支障をきたす不安症の一種です。また、繰り返される強迫行為によって、本人だけでなく家族の生活にも影響が出る場合もあります。

強迫性障害(強迫症)は適切な治療を受けることで症状が改善していく疾患でもあります。不安を感じること自体は誰でもあるため、どこからが強迫性障害(強迫症)か判断は難しいと思います。もし、自身や家族などの生活に影響が出ていると感じたら、早めの受診を心がけるようにしましょう。

また、疲れを溜めないよう、適度な休憩をとるようにすることも大切です。ストレスとうまく付き合い、無理のない生活を送ることで、少しずつ症状をコントロールできるようになることを目指しましょう。
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