摂食障害(拒食症・過食症)とは?症状や治療法、関連のある心の病気などを詳しく解説【精神科医監修】

ライター:医師・専門家監修|発達障害・支援のキホン
摂食障害(拒食症・過食症)とは?症状や治療法、関連のある心の病気などを詳しく解説【精神科医監修】のタイトル画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161001370

摂食障害とは心理的な問題を背景に起こる食行動の障害をいい、一般には拒食症、過食症などが知られています。単に食欲が増減するだけでなく、発達障害や精神疾患と併存したり、二次的に症状が現れたりすることが少なくありません。今回は摂食障害の原因や症状、関連のある心の病気や治療法を詳しくご紹介します。

監修者増田史のアイコン
監修: 増田史
精神科医、医学博士
滋賀医科大学 精神医学講座 助教
NPO法人ストップいじめナビ 特任研究員
精神疾患の偏見解消に向けた活動や、自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症の脳機能に関する研究を行なっている。
目次

摂食障害とは

摂食障害とは、食行動の異常やそれに伴う認知のゆがみと体重・体型への強いこだわりを主な症状とする障害です。症状はさまざまですが、主に拒食(神経性やせ症)、過食(神経性過食症)、特定不能の摂食障害の3つに分けられます。自尊心の低さなどが原因として考えられています。

●摂食障害の特徴
・体重や体型に関する認知(考え方)の歪み
・自分で食欲がコントロールできない
・極端なやせ願望や太ることに対する恐怖心
・見た目に現れるくらいの体重の変動
・代償行動(一度に大量の食べ物を食べてしまい、そのことを非常に後悔し、食べた分だけ体重が増えないように、下剤をたくさん使ったり、自分で吐き出したり、過剰な運動をしたりすること)

摂食障害は、身体面だけでなく、精神面にも影響を及ぼします。例えば極度な不安や気分の落ち込み、怒りっぽくなるなど心の動きの異変がありえます。精神疾患とも深く関わっていることが多くあり、抑うつや不安症状などが現れ、時には自傷行為や自殺に至ることもあります。

このようなさまざまな症状が一時的ではなく、繰り返し発症する可能性があることも摂食障害の大きな特徴です。

次から摂食障害の具体的な症状や治療法、サポートの方法を順に見ていきましょう。
参考: 摂食障害情報 ポータルサイト
https://www.edportal.jp/index.html
脳とこころのプライマリケア4子どもの発達と行動
日野原 重明 (監修), 宮岡 等 (監修), 飯田 順三 (編集)
シナジー; 第1版
Amazonで詳しく見る

摂食障害の分類

摂食障害は拒食症、過食症、特定不能の摂食障害の大きく3つに分けられます。それぞれを詳しくご説明します。

拒食症

一般的に知られる拒食症は、日本でも診断基準として用いられるアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)において、「神経性やせ症」や「神経性無食欲症」 と呼ばれます。

特徴としては極端なやせ願望と肥満恐怖があり、ダイエットや食欲不振などをきっかけに発症することが挙げられます。発症時期は10~19歳に最も多く、拒食症の90%が女性であると言われています。

神経性無食欲症は食べることを拒否する"制限型"と、一度は過食をした後の無理な嘔吐・下剤の大量使用によって、食べた分を排出し、低体重を維持する"むちゃ食い/排出型"に分けることができます。特に後者は、過食・自己嫌悪・無理な排出を繰り返してしまい、悪循環してしまいがちです。

過食症

過食症は、『DSM-5』で「神経性過食症」または「神経性大食症」と呼ばれます。

過食症の人は食べることをやめられず、人よりも明らかに多い量を摂取することが特徴です。これは食べることを自分でコントロールできないことから起こります。また摂食行動とは反対に嘔吐・利尿を行い、体重を減らすような代償行動も行います。むちゃ食いし、健忘を伴うケースも報告されています。

そのため、過食症は"過食と嘔吐を繰り返すパターン"と、"過食のみを繰り返すパターン"の2つのパターンに分けることができます。

過食症は20~29歳に多く、90%の患者が女性と考えられています。発症前にダイエットをしたことがあり、拒食症から移行するケースも多くあります。過食や体重の急激な増減、下痢や嘔吐などが症状として挙げられます。
出典:摂食障害|こころもメンテしよう(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/know/know_05.html
DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル
日本精神神経学会 (監修), 高橋 三郎 (翻訳), 大野 裕 (翻訳), 染矢 俊幸 (翻訳), 神庭 重信 (翻訳), 尾崎 紀夫 (翻訳), & 2 その他
医学書院
Amazonで詳しく見る

特定不能の摂食障害

特定不能の摂食障害という診断は、拒食症、過食症いずれの診断基準にも当てはまりませんが、摂食の障害のために何かしらの診断名をつける必要がある場合に使われます。

例えば女性で拒食症の診断基準にほぼ当てはまりますが、月経は問題なくあるという状態の場合、特定不能の摂食障害の診断になります。

摂食障害を引き起こす要因

摂食障害を引き起こす要因としては体型に関する周りの見方、風潮といった社会的要因と性格や考え方の癖、対人関係などから来るストレスといった心理的要因が関連していると考えられています。

社会的要因

「痩せていることが美しい」「痩せているほうが望ましい」という風潮があります。これにより、痩せていることは自己実現や成功の証として考えられがちです。テレビや雑誌、インターネットといったマスコミなどの影響は大きく、ダイエットの流行も摂食障害の要因として考えられています。

心理的要因

性格や考え方、ストレスは摂食障害に大きな影響を及ぼすといわれています。そのストレスを引き起こす要因として下記の5つが考えられます。

◇自尊心が低い
摂食障害になる人には自尊心が低い人が少なくありません。過去に太っていることを指摘された、痩せることで褒められたといった経験があることや、周囲の人から認めてもらいたいという気持ちが強い場合が多いです。また、ありのままの自分を肯定することが難しく、努力が結果として数字であらわれるダイエットにのめりこみがちです。

◇完璧主義
あらゆることに対して完璧であることを求め、自分に要求します。それは時に過度なストレスとなり、ダイエットのきっかけになることもあります。体型に対して不満がある場合は極限まで食事制限などをしてしまうことがあります。

◇八方美人
他人から良く思われたい、嫌われたくないと強く思う人は、自分の希望や気持ちを抑えてしまう傾向にあります。周囲の人の顔をうかがうことに気を遣い、知らないうちにストレスをため込んでしまうことがあります。

◇家族関係
保護者が過干渉あるいは支配的な場合、子どもは自分の気持ちを主張できないことがあります。そのとき、子どもは伝えたいことを伝えられず、ストレスを感じてしまうことがあります。

◇決めることが苦手
幼少期に過保護な生育環境におかれた場合、何も自分で決められなくなってしまうことがあります。自分は何をしたいのか分からず、心の中に葛藤を抱えることがあります。
拒食症と過食症の治し方 (健康ライブラリー イラスト版)
切池 信夫 (監修)
講談社
Amazonで詳しく見る
仕事ナビバナー

摂食障害と関連のあるこころの病気

摂食障害にはその他のこころの病気が併存しやすいと考えられています。その中でもうつ病や不安障害、強迫性障害、パーソナリティー障害が高い確率で併存するといわれています。それぞれのこころの病気に関してもっと知りたい方は、下の発達ナビコラムもご覧ください。

◇うつ病
うつ病とは軽症を含めると最も多い精神病で、繰り返し気分が落ち込んだり、意欲がなくなったりすることが特徴です。うつ病の症状は精神面だけではなく、身体面にも影響を及ぼし、その一つとして拒食や過食につながることがあります。
うつ病の症状や診断|中学生など子どものうつ病や発達障害との関わりについて解説のタイトル画像

うつ病の症状や診断|中学生など子どものうつ病や発達障害との関わりについて解説

◇不安障害
不安障害とは、状況や具体的なものに対して、過剰に不安、恐怖を感じ、それによりさまざまな影響が身体と精神に現れ、社会生活を送ることに支障が出てしまう疾患です。

不安障害と摂食障害が併存している場合、他者と一緒に飲食する場面において強い不安や恐怖を感じることもあるようです。
不安障害(不安症)とは?診断基準・種類・治療法・相談先・周囲の対応法まとめ【精神科医監修】のタイトル画像

不安障害(不安症)とは?診断基準・種類・治療法・相談先・周囲の対応法まとめ【精神科医監修】

◇強迫性障害
強迫性障害とは自分の意思に反して不安・不快な考えが浮かび、抑えようとしても抑えられない、もしくはそのような考えをなくそうと無意味な行為を何度も繰り返すことで日常生活に支障が出てしまう、こころの病気です。

強迫性障害と摂食障害が併存している場合、「食べてはいけない」という強い強迫観念を持つことが多くあります。
強迫性障害(強迫症)とは?症状や原因、治療法、相談先、周囲の対応も解説のタイトル画像

強迫性障害(強迫症)とは?症状や原因、治療法、相談先、周囲の対応も解説

◇パーソナリティ障害
パーソナリティ障害とはパーソナリティの著しい偏りにより社会生活を送る上で不適合や困難が生じる状態のことをいいます。奇妙で風変わりなタイプ、感情的で移り気なタイプ、不安で内向的なタイプの主に3つに分けられます。

特に、境界性パーソナリティ障害では、不安からの逃避・他者の興味を引きたい思いから摂食障害の症状が現れることがあります。
パーソナリティ障害とは?分類と症状、原因や具体的な治療法、周囲の接し方について徹底解説!のタイトル画像

パーソナリティ障害とは?分類と症状、原因や具体的な治療法、周囲の接し方について徹底解説!

摂食障害がもとで生じる精神疾患の多くは、体重や栄養状態の回復により改善します。しかし症状が特に強い場合や摂食障害が快方に向かっても改善しない場合は個別に薬物療法が必要になることがあります。

摂食障害を疑うサインは?

摂食障害には、急激な体型・体重の変化、食生活の変化、心理的・身体的な変化といったいくつかのサインがあります。発症に早く気づき適切な治療を施すと、回復が早くなると考えられています。次のようなサインを見逃さないようにしましょう。

急激な体型・体重の変化

◇拒食症
拒食症の場合は特に、体重が急激に減少します(嘔吐などの排出行為を伴わないと、目に見えて身体的な変化が見られない場合もあります)。本人が異常なほどに体重計に乗ったり、鏡で体型を気にしたりする場合は注意が必要です。

体重÷(身長×身長)で求めるBMI(Body Mass Index)という体格指標から肥満度合い・重症度を判断します。成人の場合、BMIが17kg/㎡を下回るようになると、軽度の拒食症にあたります。子どもや青年の場合は、年齢別のBMI%値に基づいて重症度が分けられます。
DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル
日本精神神経学会 (監修), 高橋 三郎 (翻訳), 大野 裕 (翻訳), 染矢 俊幸 (翻訳), 神庭 重信 (翻訳), 尾崎 紀夫 (翻訳), & 2 その他
医学書院
Amazonで詳しく見る
◇過食症
過食症の人では、体重は平均的な値を取っていることが多いです。そのため拒食症より体重や体型の変化が目で見てわかりにくい傾向があります。過食症の場合は、食事量や食欲を制御できない状態や、体重増加を防ぐための不適切な代償行為などがあれば要注意です。

食生活の変化

◇拒食症
拒食症の食生活の変化として、急激な食事量の減少や偏った食事内容があげられます。拒食症はダイエットが極端化して発症することが多いので、食事量を異常に減らしたり、食欲がなかったり、特定の飲食物しか食べなかったりする様子が見られることがあります。

◇過食症
過食症は拒食症とは反対に、明らかに多い食事量、食欲コントロールの不制御が食生活の変化として表れます。また、過食と不適切な代償行動(過度な運動、服薬、嘔吐など)が週に1回以上、3ヶ月間以上続いていると過食症の可能性があります。

極端な体重低下や嘔吐の繰り返しによる症状

拒食症と過食症のそれぞれで、次のような身体症状が表れることがあります。

・低血圧、低体温
・無月経
・便秘
・皮膚の乾燥
・歯が弱くなる、歯の表面が溶ける
・唾液腺の腫れ
・不整脈
・吐きダコ

吐きダコとは摂食障害のある人の身体的特徴の一つで、手の甲あたりの皮膚がただれている状態をいいます。これは口の中に手を入れて刺激し、前歯が手に当たることできます。周囲の人が摂食障害に気づく一つのサインとして考えてよいでしょう。
参考: 摂食障害|厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/know/know_05.html

心理的な変化

心理的な変化としては、拒食症・過食症ともに以下のような症状があげられます。
・ちょっとしたことでイライラする
・精神的に不安定になる
・体型の変化(特に太ること)に対して異常な恐怖・不安を感じる
・体型や体重に過度なこだわりを持つ
 など

摂食障害は心と密接な関係があるので、心理的にも非常に不安定になる人が多くいます。

摂食障害かも?と思ったら、まずは内科、子どもの場合は小児科に相談することをおすすめします。摂食障害の治療を担当する診療科は他にも、精神科や心療内科、児童精神科などがあるので、必要に応じて紹介してもらうとよいでしょう。

これらの診療科に受診すると、多くは患者自身と、患者が子どもの場合その親にも食行動や普段の生活、心身の諸症状を聞き取ります。会話をする中で目や歯、皮膚の状態を観察します。また体重測定も行いますが、摂食障害の傾向がある人は体重測定に関して敏感な人が多くいます。そのため、強制的に行わないような配慮をしながら行います。
出典:摂食障害|こころもメンテしよう(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/know/know_05.html

摂食障害の治療って?

摂食障害は再発することが多く、慢性化してしまう方が少なくありません。身体的・精神的な症状は人によりさまざまなので、一人ひとりにあった治療が求められます。状況に応じて、入院か通院を決定しますが、健康体重の20~30%を下回るような体重が著しく減少している場合は、入院することもあります。本人の意思を尊重し、医師と相談しながら治療方針を決定しましょう。

以下では、摂食障害に効果的な治療方法をご紹介します。

身体管理と栄養リハビリテーション

特に体重の減少が著しい場合は、食生活の指導や栄養補給を行い、最低限必要な体重を定め治療を行います。

治療が進むにつれて体重が増加し、不安を感じる方が少なくありません。治療とともに、拒食・過食、不適切な代償行為を行わないよう、注意が必要です。体重の増加に加えて、心理的な治療も併せて行う必要があります。
低体重のため命の危険がありやむを得ず入院した場合は、合併症が起きないよう慎重に食事量を調整しながら栄養補給を開始します。生命を維持するため、緊急的に点滴での栄養や、経鼻での栄養を併用する場合もあります。

入院にはいくつかの判断基準がありますので、ご紹介します。
・著明な、もしくは急激な体重減少が認められる
・外来治療努力にも関わらず体重増加がない、あるいは、むちゃ食い/嘔吐/下剤乱用が持続している
・重篤な身体合併症(低カリウム血症、心臓異常所見、糖尿病の合併)がある
・重篤な精神疾患の合併を伴っている(うつ病、強迫性障害、境界性人格障害、自傷行為など)※
・治療環境として問題のある家族環境あるいは心理社会的に不適切な環境である
(摂食障害 | 厚生労働省)
出典:https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_eat.html

心理社会学的療法

心理社会学的治療とは、食生活に対する理解を深め、摂食障害の原因となるものを取り除くことなどを目的とした治療です。体重が増加し始めると、この治療方法が開始されます。

認知行動療法

カウンセリングを通して規則的な食事の確立や、自分は太っているという思い込みなどの偏った考えに取り組みます。
認知行動療法(CBT)とは?メカニズムや形式、体験談まとめ【専門家監修】のタイトル画像

認知行動療法(CBT)とは?メカニズムや形式、体験談まとめ【専門家監修】

脳とこころのプライマリケア4子どもの発達と行動
日野原 重明 (監修), 宮岡 等 (監修), 飯田 順三 (編集)
シナジー; 第1版
Amazonで詳しく見る

薬物療法

薬物療法とは身体症状・合併症を治し、不安や抑うつなどの情動面の改善を図ることをいいます。これはあくまでも対症療法であり、いまの段階で摂食障害を根本的に治療する薬はありません。体重に対する考えのゆがみや摂食障害のもととなる、こころの問題に向き合うことが最も重要になります。

摂食障害の人をサポートするには?

摂食障害と付き合うには周囲の理解とサポートが欠かせません。摂食障害という病気を正しく理解し、あせらず長い目でゆっくり見守りましょう。

治療のための考え方

摂食障害の治療をしていく、また支えていくためには以下のような考え方を意識することが大切です。

・安心でき、十分に休養できる家庭環境をつくる
・ありのままを受け入れ、自己肯定感を高める
・否定するようなことはせず、話を聞き、共感していることを伝える
・言葉や行動で愛情を表現し、サポートしていることを伝える
・適切な距離を保ち、コミュニケーションをとる
・完璧主義や白黒思考など、本人の考え方の癖を本人も周囲も把握できるようにする
・日常生活の背景にあるストレスの解消法を幅広く探してみる など
参考: 摂食障害 | 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_eat.html
摂食障害の人は「治したい・治さなければならない」自分と「治せない・治したくない」自分の間で葛藤したり、少し治療に失敗すると全てうまくいかないというような考え方に陥ったりすることが多くあります。

また治療が進むにつれて、摂食障害の裏にあった、不安や憂うつ感、自尊心の低さ、ストレスなどが強く出てくることもあります。

公的なサポートの利用

摂食障害と精神疾患を併発している場合、精神疾患への公的サポートを受けられることがあります。精神疾患の診断がある場合、このようなサポートを利用するのも一つの手段です。

◇精神障害者保健福祉手帳

精神障害者保健福祉手帳は、なんらかの精神疾患があり長期にわたり日常生活又は社会生活への制約がある場合に取得できます。摂食障害はICD-10(※)の「生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群」に含まれるため、障害の程度によって取得が可能です。

精神障害者保健福祉手帳を取得していると、税金の控除や福祉サービスを受けたり公共料金の減免といった支援を受けることができます。

※ICD-10について:2019年5月、世界保健機関(WHO)の総会で、国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)が承認されました。日本国内ではこれから、日本語訳や審議、周知などを経て数年以内に施行される見込みです。
参考:ICD-11 | 世界保健機関(WHO)
https://icd.who.int/en/
精神障害者保健福祉手帳とは?判定基準やメリット、申請方法まとめのタイトル画像

精神障害者保健福祉手帳とは?判定基準やメリット、申請方法まとめ

参考: 自立支援医療|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/0000146932.pdf
参考: 精神障害者保健福祉手帳障害等級判定基準 | 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta4615&dataType=1&pageNo=1
◇自立支援医療(精神通院)

自立支援医療制度は、心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。

摂食障害の治療のため通院による精神医療を継続的に必要とする場合、その通院医療にかかる自立支援医療費が支給されます。通常の医療保険では3割の自己負担ですが、この制度を利用することで1割に軽減されます。また世帯の所得に応じて1か月の1割負担額の上限も定められており、それ以上の負担がかからないようにもなっています。

受給するには精神疾患があるという医師の診断を受け自立支援医療受給者証(精神通院)を申請・取得する必要があります。
障害者手帳がなくても受けられるサービスを一挙にご紹介のタイトル画像

障害者手帳がなくても受けられるサービスを一挙にご紹介

◇障害者総合支援法の支援

精神障害のある人は障害者総合支援法による支援の対象となります。摂食障害も以下に該当する場合、精神障害があると認定され、必要な障害福祉サービスを受けることができます。

・精神障害者保健福祉手帳を持っている
・精神障害を事由とする年金を受けている
・自立支援医療受給者証(精神通院)を持っている
・18 歳未満の場合で、保護者が特別児童扶養手当等を受給している

それぞれの支援の利用方法や対象になるかどうか、またどのような支援が受けられるか、詳しくはお住まいの市区町村の福祉担当窓口でご確認ください。
参考: 障害福祉サービスの内容|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/naiyou.html

自助グループの活用

摂食障害に関連したホームページや当事者の集まりである自助グループを、いくつかご紹介します。同じ悩みを持った人との交流は憩いの場となることもあるので、活用してみてはいかがでしょうか。
@メンタルヘルス 「摂食障害(拒食症・過食症)診断チェック」
https://atmentalhealth.jp/sessyoku/
摂食障害治療おすすめクリニック・病院  「摂食障害のセルフチェック」
http://www.sessyokusyougai-clinic.com/check/
つばめの会(摂食・嚥下に問題のある小児の親の会)
https://tsubamenokai.org/
医療法人菅野愛生会 摂食障害の相談室
http://kanno-hospital.jp/sesshoku/sesshoku.html
NABA(ナバ) 日本アノレキシア(拒食症)・ブリミア(過食症)協会
https://naba1987.web.fc2.com/index.html
未来蝶.net 「摂食障害回復助け合いサイト」
https://future-butterfly.net/
摂食障害自助グループ情報 Eating Disorders Group Information 「「摂食障害自助グループ情報」のページへようこそ!」
https://edginfo.exblog.jp/
OA オーバーイーターズ・アノニマス JAPAN
http://oajapan.capoo.jp/
EATファミリーサポートの会 「摂食障害の摂食障害の理解と治療のために」
http://www3.grips.ac.jp/~eatfamily/index.html

まとめ

摂食障害は不安やストレスなどに基づいて現れる食行動の障害です。他のこころの病気とも関連があることが多いことから、治療には長い時間が必要なこともあります。

摂食障害は、ただ食生活の不全から健康を損なうだけではなく、心もどんどん疲れていってしまいます。重症化すると自傷行為や自殺につながることもあります。単なるダイエットと楽観視せず、周囲の人は変わったことがあれば気にかけ、精神科などの専門機関に相談しましょう。

参考書籍

DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル
日本精神神経学会 (監修), 高橋 三郎 (翻訳), 大野 裕 (翻訳), 染矢 俊幸 (翻訳), 神庭 重信 (翻訳), 尾崎 紀夫 (翻訳), & 2 その他
医学書院
Amazonで詳しく見る
ICD-10精神科診断ガイドブック
中根允文 (監修), 山内俊雄 (監修), 岡崎祐士 (編集)
中山書店
Amazonで詳しく見る
拒食症と過食症の治し方 (健康ライブラリー イラスト版)
切池 信夫 (監修)
講談社
Amazonで詳しく見る
脳とこころのプライマリケア4子どもの発達と行動
日野原 重明 (監修), 宮岡 等 (監修), 飯田 順三 (編集)
シナジー; 第1版
Amazonで詳しく見る
焦らなくてもいい!拒食症・過食症の正しい治し方と知識
水島 広子
日東書院本社
Amazonで詳しく見る
精神障害者保健福祉手帳とは?判定基準やメリット、申請方法まとめのタイトル画像

精神障害者保健福祉手帳とは?判定基準やメリット、申請方法まとめ

精神障害の定義や種類、精神障害者保健福祉手帳・障害年金・生活保護・就労支援など、精神障害に関する支援について【専門家監修】のタイトル画像

精神障害の定義や種類、精神障害者保健福祉手帳・障害年金・生活保護・就労支援など、精神障害に関する支援について【専門家監修】

なぜリストカット(リスカ)をする?正しい理解と自傷行為のループから抜け出す方法など【松本俊彦氏監修】のタイトル画像

なぜリストカット(リスカ)をする?正しい理解と自傷行為のループから抜け出す方法など【松本俊彦氏監修】

子どもの癇癪(かんしゃく)とは?癇癪を起こす原因や発達障害との関連は?しんどいときの対応方法、相談先まとめ【専門家監修】のタイトル画像

子どもの癇癪(かんしゃく)とは?癇癪を起こす原因や発達障害との関連は?しんどいときの対応方法、相談先まとめ【専門家監修】

仕事ナビバナー


年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。