就学相談の選択肢となる学校、学級ごとの特徴
小学校の就学先には以下の4つがあります。まずはそれぞれの概要や特徴を詳しくご説明します。比較しながらお子さんに合う学びの場はどこか、検討してみましょう。
1.通常学級
通常学級は、定型発達の子どもたちと一緒に教育を受けていく学級です。通常学級でも合理的配慮を求めることはできます。
2.通級(通級指導教室)
通級とは、通級指導教室とも呼ばれ、通常の学級に在籍しながらその子に合った個別の指導を受けられる学級です。主に各教科の学習や給食は通常学級で受け、通級の時間だけ移動して指導を受けます。
※東京都など一部の地域では、発達障害のある児童・生徒が在籍校で通級と同様の指導を受けることができるよう、公立小・中学校に「特別支援教室」というような名称で少人数のクラスが設置されています。
※東京都など一部の地域では、発達障害のある児童・生徒が在籍校で通級と同様の指導を受けることができるよう、公立小・中学校に「特別支援教室」というような名称で少人数のクラスが設置されています。
■通級(通級指導教室)の就学基準
通級(通級指導教室)では障害種別ごとに、言語障害(言語症)、自閉スペクトラム症・情緒障害、弱視、難聴、肢体不自由者、病弱者及び身体虚弱と6つの学級があります。市区町村によってはすべて設置されていない場合もあります。
通級(通級指導教室)では障害種別ごとに、言語障害(言語症)、自閉スペクトラム症・情緒障害、弱視、難聴、肢体不自由者、病弱者及び身体虚弱と6つの学級があります。市区町村によってはすべて設置されていない場合もあります。
通級の支援対象となる障害の程度は、通常の学級での学習におおむね参加でき、一部特別な指導を必要とする程度とされています。さらに、詳しい就学基準は以下のリンクを参考にしてください。
■通級(通級指導教室)の特徴
通級(通級指導教室)へ通う場合は、通常学級に在籍しているので通常学級で学校生活の多くを過ごします。
その一方で、一部の学習科目や社会生活面で生じている困難に応じて、通級での個別支援を受けます。通常学級に在籍しながらより手厚い支援の教育がうけられるため、比較的障害や困難の程度が軽かったり、算数だけが苦手なLD・SLD(限局性学習症)のある場合など、特定のことだけに困難がある場合に、有効な学級選択と言えるでしょう。
通級(通級指導教室)へ通う場合は、通常学級に在籍しているので通常学級で学校生活の多くを過ごします。
その一方で、一部の学習科目や社会生活面で生じている困難に応じて、通級での個別支援を受けます。通常学級に在籍しながらより手厚い支援の教育がうけられるため、比較的障害や困難の程度が軽かったり、算数だけが苦手なLD・SLD(限局性学習症)のある場合など、特定のことだけに困難がある場合に、有効な学級選択と言えるでしょう。
2.特別支援学級
特別支援学級とは、障害のある子ども一人ひとりに応じた教育を行うため、小・中学校に設置された障害種別ごとに編成された少人数の学級をいいます。
■特別支援学級の就学基準
特別支援学級は障害種別ごとに、知的障害(知的発達症)、肢体不自由、病弱・身体虚弱、弱視、難聴、言語障害(言語症)、自閉スペクトラム症(ASD)・情緒障害の7つの学級があります。特別支援学級の対象となる障害の程度は以下のリンクをご確認ください。
この基準に該当しない場合でも在籍を検討することができますし、該当する場合でも通常学級、通級へ在籍を検討することはできます。
特別支援学級は障害種別ごとに、知的障害(知的発達症)、肢体不自由、病弱・身体虚弱、弱視、難聴、言語障害(言語症)、自閉スペクトラム症(ASD)・情緒障害の7つの学級があります。特別支援学級の対象となる障害の程度は以下のリンクをご確認ください。
この基準に該当しない場合でも在籍を検討することができますし、該当する場合でも通常学級、通級へ在籍を検討することはできます。
■特別支援学級の特徴
特別支援学級の上限定員は8人と定められています。少人数教育で、障害のある子ども一人ひとりのニーズに合わせた教育が受けられるようになっています。
特別支援学級では、必要に応じて、各教科の目標・内容を、その子どもの課題や獲得スキル状況に適したものに変更・調整したり、個別の学習支援・生活支援を受けることができます。これは通常学級に所属している場合は受けることのできない大きなメリットです。
また、「交流及び共同学習」という位置づけで、一部の授業や、給食や昼休みの時間、学校行事などに通常学級の子どもたちと一緒に参加する機会も設けられます。
特別支援学級では、必要に応じて、各教科の目標・内容を、その子どもの課題や獲得スキル状況に適したものに変更・調整したり、個別の学習支援・生活支援を受けることができます。これは通常学級に所属している場合は受けることのできない大きなメリットです。
また、「交流及び共同学習」という位置づけで、一部の授業や、給食や昼休みの時間、学校行事などに通常学級の子どもたちと一緒に参加する機会も設けられます。
4.特別支援学校
特別支援学校とは、心身に障害のある児童が通う学校で、幼稚部~高等部まで存在します。
2007年以前は「ろう学校」「盲学校」「養護学校」とわかれていましたが、学校教育法の改正に伴い障害ごとに分けた学校ではなく、制度上はすべて特別支援学校になりました。現在でも語尾に「~盲学校」や「~ろう学校」となっているのはそのためです。
2007年以前は「ろう学校」「盲学校」「養護学校」とわかれていましたが、学校教育法の改正に伴い障害ごとに分けた学校ではなく、制度上はすべて特別支援学校になりました。現在でも語尾に「~盲学校」や「~ろう学校」となっているのはそのためです。
■特別支援学校の就学基準
特別支援学校の支援対象となる障害の程度は以下のリンクの通りです。これは学校教育法によって定められているものです。
特別支援学校の支援対象となる障害の程度は以下のリンクの通りです。これは学校教育法によって定められているものです。
以前は、この就学基準に該当している児童は原則特別支援学校へ進学することとされていましたが、現在は、子どもの状態が特別支援学校の就学基準に該当していても、就学先が特別支援学校に限られることはなく、そのほかの進学先も検討することができます。
■特別支援学校の特徴
1クラス当たりの人数は平均で3人と少人数であり、特別支援学校の教員は、基本的に通常の教員免許に加えて特別支援学校の教員免許を持っています。
また、医療的ケアは看護師などが行うことが原則ではありますが、保護者の同意や医療関係者による適切な管理など、一定の条件が満たされていれば、特別支援学校において教員がたんの吸引、経管栄養(胃ろう・腸ろう)、自己導尿の補助を実施することができます。
そしてさらに、一人ひとりの教育、支援のニーズに合わせた、きめ細かい教育をするために「個別の指導計画」と「個別の教育支援計画」が立案・実行されます。
また、医療的ケアは看護師などが行うことが原則ではありますが、保護者の同意や医療関係者による適切な管理など、一定の条件が満たされていれば、特別支援学校において教員がたんの吸引、経管栄養(胃ろう・腸ろう)、自己導尿の補助を実施することができます。
そしてさらに、一人ひとりの教育、支援のニーズに合わせた、きめ細かい教育をするために「個別の指導計画」と「個別の教育支援計画」が立案・実行されます。
国立の特別支援学校
国立の特別支援学校は、その地域の国立大学付属の特別支援学校になります。教育機関でありながら、研究機関でもあります。ですので、研究の先端をいく教育が受けられる反面、入学には面接があり、定員も限られているため、希望しても入学できるとは限りません。
就学相談の際に気をつけたいこと
さまざまな就学先の中からどこに行くことが子どもにとって一番良いのか、検討するためにはどうしたら良いのでしょうか。就学相談をする際に準備ができるか考えてみましょう。
見学に行ってみる
一般的な就学相談は年長の春または秋から始まり、翌年1、2月頃には最終的な就学先が決まります。
ですが、就学相談が始まる前にも、年中の時期や、年長の春に上記のそれぞれの学校へ見学に行くことはできます。また、就学相談の過程でも、見学や体験の機会が設けられることも多いです。
ですが、就学相談が始まる前にも、年中の時期や、年長の春に上記のそれぞれの学校へ見学に行くことはできます。また、就学相談の過程でも、見学や体験の機会が設けられることも多いです。
子ども自身が入級体験をする
子ども本人が実際にそこに行って体験することも大切です。自治体や学校によって体験する機会を設けている場合があるので、実際に体験してみましょう。
各学級の特徴を子どもにわかりやすい言葉で説明したり、実際に見学や体験に行った場合は、「今日の学校どうだった?」「どっちの学校がすき?」など、一つひとつの学校・学級に対する本人の気持ちを確かめてみましょう。
各学級の特徴を子どもにわかりやすい言葉で説明したり、実際に見学や体験に行った場合は、「今日の学校どうだった?」「どっちの学校がすき?」など、一つひとつの学校・学級に対する本人の気持ちを確かめてみましょう。
家族、夫婦で話し合う
家族や夫婦で、子どもの就学先について積極的に話し合いましょう。家族や夫婦の間で、それぞれが子どもの教育についてどのように考えているのか、何を大切にしているのかを共有し、就学先の方向性を前もって話し合っておくことが大切です。
また、予定が合えば、学校見学や体験にも家族で一緒に行ってみましょう。実際に見学や体験に行った上で話し合うと、より議論も深まります。
また、予定が合えば、学校見学や体験にも家族で一緒に行ってみましょう。実際に見学や体験に行った上で話し合うと、より議論も深まります。
必要書類をそろえる
就学相談の過程では、発達検査や知能検査をすることが多いです。ですが、あらかじめ発達検査や知能検査、医師の診断書、意見書などを用意しておくと便利です。
子どもにとって一番良い選択とは?
以上のように、就学相談では市区町村の教育委員会が子どもの様子を見極め就学先を判断します。では、保護者はどのように就学先を考えたらよいのでしょうか。就学先で同じように悩まれた保護者の方の経験談をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
地域のピアサポートグループにも参加しており、そちらの先生に言われたのは
『ベストの選択は難しいが、ベターの環境を選ぶために何が必要かを見極める』
というお話を頂いていました。
判定会議を経た決定は、夫や私の方針とは違いましたが、夫婦間でもたくさん話し合い、納得したうえで決定に従いました。
子どものことを思う保護者としては、「完璧な選択」はとても難しいことでしょう。しかし、今ある選択肢の中からベターなものを選ぶために、子どもをよく観察し、何が必要か考えることが大切かもしれません。
通学方法、学校の評判、学校の受け入れ方針。
うちの場合、就学希望先の学校が差別なく快く受け入れてくれる方針だったこと、
入学式の予行練習、当日の席の配慮、ベテランの先生を担任にしてくれたこと、
担任とは入学前に面談をしてもらえたり、こちらの要望を聞き入れてくれたことなど
対応がとても良かったので決めました。
上記は、通常学級に決めた方の体験談です。“通学方法、学校の評判、学校の受け入れ方針”という明確な軸を決めて就学先を選ぶこともよいでしょう。
病院の先生の話で「入学から低学年時代をいかに支援してもらうかが大事よ」と言われピンとこなかったものの、学習は出来ても何かあった時に支援はほしいと思い選びました。特別支援教育が始まった頃で通常学級でも必要な子には支援をするということでしたが、先生の数が増えるということではないということもポイントでした。
上記は、支援級に就学することを決めた方の経験談です。医師などの専門家から、詳しく意見を聞くことは、就学先決定の参考となるでしょう。