子どもの反抗挑戦性障害とは?単なる反抗期とは違うの?症状やADHDとの関係性、対応方法まとめ

2016/10/09 更新
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大人や周囲の人に反抗的な態度をとってしまう反抗挑戦性障害。ADHDの二次障害としてもよく知られています。子どもの反抗期とはどう違うのでしょうか?主な症状や診断基準、周囲の対応方法などを詳しく説明します。

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目次

反抗挑戦性障害(ODD)とは?

反抗挑戦性障害(ODD)とは、別名「反抗挑戦症」とも呼ばれ、親や教師など目上の人に対して拒絶的・反抗的な態度をとり、口論をしかけるなどの挑戦的な行動を起こしてしまう疾患です。

症状の現れ方によって過興奮型、すね型、マイペース型に分類される場合があり、症状を発症する場面・相手が多いほど重度であると診断されます。

反抗挑戦性障害が発達期を通じて何年間も続く場合、両親、教師、監督者などの目上の人だけではなく、同年代の友人、恋人ともトラブルを起こしてしまい日常生活にさまざまな障害が発生します。

反抗挑戦性障害は捉え方によって特徴が異なる疾患です。とくにアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)と世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)(※)では診断基準などが違う場合があるので注意が必要です。

※ICD-10について:2019年5月、世界保健機関(WHO)の総会で、国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)が承認されました。日本国内ではこれから、日本語訳や審議、周知などを経て数年以内に施行される見込みです。

反抗挑戦性障害の主な症状

反抗挑戦性障害の症状には、大きく分けて3つのパターンがあげられます。

怒りっぽくイライラする:
周囲からの刺激に過剰に敏感になり、すぐにイライラしてしまいます。そのためしばしばかんしゃくを起こしたり、怒ったりしてしまいます。

周囲に挑発的な行動をする、口論が好き:
大人が決めたルールや権威のある目上の人物に積極的に反抗したり、口論をふっかけたりします。そしてわざと周囲の人をイライラさせ、自分の失敗、または失礼な行動の原因を他人のせいにしてしまいます。

意地悪で執念深い:
周囲の人との間に起こった出来事を根に持ち続け、他人に対して優しくなれない状態が半年に少なくとも2回発生します。

反抗挑戦性障害と反抗期の違い

通常子どもの健康な育成に反抗期は必要なものとされています。反抗期には誰でも親に反抗的な態度をとったり、イライラしたりするものです。そのため反抗期と反抗挑戦性障害を見きわめることは難しい場合があります。見分けるためには反抗的な行動がどのくらい続いているのか、どのくらいの頻度で発症するのかを考えることが重要です。

例えば第1次反抗期にあたる5歳未満の子どもの場合、周囲の人に対して怒る、乱暴な言葉を用いて反抗する、かんしゃくを起こすなどの行為が1週間に1回、少なくとも半年間続くことが、見分ける条件となっています。

しかし反抗挑戦性障害か見分けるためには、これらの条件だけではなく発達水準、性別、文化の基準などさまざまな条件を考慮する必要があります。これらすべての条件をふまえた上で発症頻度・症状の重さが通常の反抗期を超えている場合は、反抗挑戦性障害と診断されます。判断が難しい場合は専門家に相談することをおすすめします。
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反抗挑戦性障害を発症しやすい人

反抗挑戦性障害は通常就学前に発症し、青年期初期以降の発症はあまりみられないといわれています。 

発症率の男女比は思春期以前は1.4:1となっており、男児のほうが発症率が約1.4倍高いです。しかし思春期以降は性別による発症率の差はあまりみられなくなります。

2~5歳児を対象とした調査において、反抗挑戦性障害を発症している人の割合は、それ以外の疾患を発症している人の割合より格段に多く、16.8%という研究結果がでています。そのうちの半数は重い症状があると診断されました。

反抗挑戦性障害の主な原因

反抗挑戦性障害の要因として、育った環境が関わっている場合があるといわれています。理由として、目上の人からの指示などに対して拒否する拒絶症状がこの障害の中核となっていることが挙げられます。

拒絶症状は一日で現れるものではなく、反抗心がだんだんと積み重なって発症すると考えられています。症状の出方は、主に幼少期の環境に左右されやすいのです。

保護者や周囲の人と対立してしまったときに、大人が次はこうしようかという改善策を提示せず、子どもをただ批判、非難することによって抑圧してしまうことはとても危険です。これにより、子どもが自分を守るために挑戦的で反抗的な行動をしてしまう可能性が生まれるのです。

しかし育った環境は決定的な要因ではなく、気性が荒い、我慢が苦手といったもともとの気質や、遺伝的要因なども関わり合うともされているため、原因ははっきりと解明されていないのが現状です。

反抗挑戦性障害の診断基準

アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神障害のための診断と統計のマニュアル』第5版)による診断基準は以下の通りです。

A. 怒りっぽく/易怒的な気分、口論好き/挑発的な行動、または執念深さなどの情緒・行動上の様式が少なくとも一人以上の人物とのやりとりにおいて示される。

怒りっぽく/易怒的な気分:
(1)しばしばかんしゃくをおこす
(2)しばしば神経過敏またはいらいらさせられやすい
(3)しばしば怒り、腹を立てる

口論好き/挑発的行動:
(4)しばしば権威のある人物や、または子供や青年の場合では大人と、口論する
(5)しばしば権威のある人の要求、または規則に従うことに積極的に反抗または拒否する
(6)しばしば故意に人をいらだたせる
(7)しばしば自分の失敗、または不作法を他人のせいにする

執念深さ:
(8)過去6ヶ月に少なくとも2回、意地悪で執念深かったことがある
注:正常範囲の行動を症状とみなされる行動と区別するためには、これらの行動の持続性と頻度が用いられるべきである。5歳未満の子どもでは、ほかに特に記載がない場合、その行動は1週間に1回、少なくとも6ヶ月間にわたって起こっていなければならない(基準A8)。このような頻度の基準は、症状を定義する最小限の頻度を示す指針となるが、一方、その他の要因、たとえばその人の発達水準、性別、文化の基準に照らして、行動が、その頻度と強度で範囲を超えているかどうかについても考慮すべきである。

B.その行動上の障害は、その人の身近な環境(例:家族、同世代集団、仕事仲間)で本人や他社の苦痛と関連しているか、または社会的、学業的、職業的、またはほかの重要な領域における機能に否定的な影響を与えている。

C.その行動上の障害は、精神病性障害、物質使用障害、抑うつ障害、または双極性障害の経過中のみ起こるものではない。同様に重篤気分調整相の基準は満たされない。

■ 現在の重症度は
軽度:症状は一つの状況に限局している(例:家庭、学校、仕事、友人関係)
中等度:いくつかの症状が少なくとも二つの状況でみられる
重度:いくつかの症状が三つ以上の状況でみられる

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4260019074/

『DSM-5』と『ICD-10』の違い

『DSM-5』では、反抗挑戦性障害と素行症を別の疾患として定義しています。

素行症とは、周囲の人に反発して、学校のずる休みや繰り返しの嘘をつくなどの挑発的な行動をとったり、激しい喧嘩をしたりすることに加えて、放火や盗み、物に対しての破壊行為などの法律違反に当たる行動をとるものを指します。

一方、世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)では、反抗挑戦性障害は素行症という疾患のなかに含まれて定義されます。ここでは、反抗挑戦性障害はおよそ9~10歳未満の子どもに発症する行為障害(素行症)のうち軽度のものであると位置づけられています。

反抗挑戦性障害の合併症

■素行症
反抗挑戦性障害の代表的な合併症として素行症が挙げられますが、これは小児期発症型の子どもによくみられる症状です。

合併する主な原因は、自分より偉い人との間に挑戦的な感情をもってトラブルを起こしてしまうという、共通の症状があることといわれています。反抗挑戦性障害が重度になるにつれて素行症の症状も現れてきてしまうのです。

しかし素行症には人を殴るなどの攻撃的な行動や、物の破壊、または盗みや詐欺などの違反行為がみられるため、反抗挑戦性障害とはしっかり区別することが重要です。

■ADHD(注意欠如・多動性障害)
もう一つの代表的な合併症としてADHD(注意欠如・多動性障害)が挙げられます。

ADHDとは、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる発達障害の一つです。 年齢や発達に不釣り合いな行動が社会的な活動や学業に支障をきたすことがあります。
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ADHD(注意欠如・多動性障害)の3つのタイプとは?

ADHDを発症している子どもの20~56%は二次障害として反抗挑戦性障害を発症するとされ、発症する確率は3歳の子どもが一番高いといわれています。

他にも、不安症群やうつ病との合併のリスクも高いといわれています。反抗挑戦性障害の怒りっぽい、気分の波が激しいなどの症状が、これらの疾患と重複する傾向にあるからです。
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ADHDの二次障害としての反抗挑戦性障害

ADHDと反抗挑戦性障害の関わり

反抗挑戦性障害とADHDは強い関わりがあり、年齢を重ねるとともに合併する可能性が高くなると指摘されています。そのときは、元々ADHDがある人が“人間不信的行動”という二次障害として反抗挑戦性障害を発症する場合が多いです。

人間不信的行動とは、自尊心・自己肯定感が低下して「自分はダメな人間かもしれない」と思い、そんな自分のことを誰も理解してくれないという気持ちから、周囲の人を信じれなくなったときに起こしてしまう行動のことを指します。

ADHDのある人は、自分自身がADHDであることを認識していないケースも多く、周りから理解が得られていない場合も多いです。そのため知らない間に人間不信になり、反抗挑戦性障害を発症しているということも少なくないのです。

またADHDには主に、不注意優勢型、多動性・衝動性優勢型、混合型の3つのタイプがあります。その中でも、不注意優勢型のADHDのほうが反抗挑戦性障害の症状が比較的軽い傾向にあります。

ADHDの二次障害としての反抗挑戦性障害の症状

ADHDのある子どもとその家族の間でおこる衝突の多くは、合併症としての反抗挑戦性障害が関与している場合があります。そこで衝突・喧嘩をする回数が過度に多いときはADHDではなく、反抗挑戦性障害が原因かもしれないと考えることが重要です。

ADHDに反抗挑戦性障害が合併すると、対立や怒りの感情の発生、コミュニケーションの障害によって、単なる衝突・喧嘩にとどまらない対人関係への悪影響が多く発生します。

ADHDと反抗挑戦性障害のある10代の子どもの多くは、その子の症状に加え母親の精神的苦悩が加わり、親子間の対立や悪影響を及ぼし合う状況が発生することが分かっています。

反抗挑戦性障害が気になったときの相談先

反抗挑戦性障害は素行症(行為障害)やADHD、うつ病などの、さまざまな合併症と関わりあっている場合が多く、年を重ねるにつれ症状が複雑化しやすい傾向があります。

また、年齢が上がってからの治療は、本人が治療に抵抗することがあるため、早期の診察・治療が望ましいとされています。

感情の波が激しく怒りっぽかったり、口論が絶えなかったりする場合は以下の相談先に相談するか、医療機関の受診をおすすめします。

児童相談所
「子どもの養育に関する相談」、「障害に関する相談」、「性格や行動の問題に関する相談」などの育児に関する相談ができる機関です。
全国精神保健福祉センター
各県の政令指定都市にはほぼ一か所ずつ設置されている窓口であり、精神保健福祉に関する相談ができます。相談については、予約制、健康保険の適応があるところがあります。詳細は、それぞれのセンターにお問い合わせください。
精神科・心療内科
心の症状を扱う科です。心の症状には不安、抑うつ、不眠、イライラ、幻覚、幻聴、妄想などがあります。心の不調だけではなく、ほてり、動悸などの身体的症状とその人の社会的背景、家庭環境なども考慮して治療を行います。

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反抗挑戦性障害の治療法

反抗挑戦性障害の治療は
・症状を緩和すること
・患者が社会生活を送る上で発生するトラブルを少なくすること
・家族のストレスを軽減すること
・行為障害への進行を予防すること

を目的として実施されます。

治療法として主に薬物療法、社会技能訓練、認知的技能訓練、ペアレント・トレーニングなどがあります。

薬物療法に関しては、反抗挑戦性障害の原因に直接的に効果がある薬がまだ開発されていないため、興奮や衝動性などの症状を抑える薬が処方されます。

社会技能訓練は、反抗挑戦性障害のある人が、大人や友達がいる場で周囲のサポートを受けながら行う、社会での過ごし方を取得する訓練です。正しいコミュニケーション方法のとりかた、怒りや拒絶の感情が発生したときの対処法、目上の人との適切なやり取りのしかたなどの練習を行います。

また、否定的な物事の捉え方や考え方を修正し、トラブルが起こらない意見の言い方を獲得するための治療を認知的技能訓練といいます。トラブルを起こさないように、自分で課題解決が行えることを目的としています。

反抗挑戦性障害のある本人ではなく、その保護者が子どもとの関わり方を訓練する、ペアレント・トレーニングという支援もあります。主に、保護者の対応方法を変えられるようになることを目的としています。

保護者は子どもの反抗的な行動の動機・行動のパターンを理解し分析することによって、問題行動に対して上手く対応し、子どもの反抗的な行動を減少させることを目指します。

日本ではアメリカで開発されたペアレント・トレーニングを日本向けに改良した治療法が実施されており、訓練を受けたトレーナーの指導の下で行われています。
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反抗性挑戦性障害がある子どもへの対応方法・接し方

タイプ別対応方法

3つのタイプ(過興奮型、すね型、マイペース型)別に、対応法を解説します。

過興奮型
過興奮型の子どもは指示に素直に従えず、無視するか、返事はするものの結局やらない傾向があります。このような状態にもかかわらず指示を繰り返すと、興奮して暴言を返してくるなど、売りことばに買いことばとなってしまいがちです。

「指示に従ったら自分の負けだ」と、誰に対しても、勝ち負けの気持ちが働いてしまうことが主な原因です。

このような過興奮型には、前もって約束する方法が適切です。その場ですぐに「~しなさい」と命令するのではなく、前もって約束したことを思い出させるようにします。そうすることで子どもにとって親との戦いではなく、約束を守るかどうかという「自分との戦い」となるように誘導します。

具体的なポイントとして、子どもが約束を思い出せないときは、「何を約束したっけ?」と内容を聞き出すのではなく、まず約束したという事実を伝え、「お風呂、遊ぶ、どっちかな?」と二択の質問にします。ことばだけでは伝わらないときには、絵カードを用いて選ばせることもおすすめです。

すね型
すね型の子どもは衝動性が高く、思いついたら計画性なくすぐに行動してしまいます。しかし、自分の思い通りにならないことがあると、ちょっとした拍子にすねていじけてしまったり、喧嘩をしてしまったりします。

すねていじけてしまう原因として、多くの失敗体験によって自信が持てなくなり、「どうせやっても失敗してしまう」とネガティブな思考が染み付いていることが挙げられます。そのため、自分は上手になれる、上達できるという成功体験を積む必要があります。

おすすめは、運動や料理などを通じて、成功を実感してもらうことです。例えば縄跳びでは、跳ぶ回数や跳び方でランクをつくり、徐々に上手くなっていることを実感してもらいます。

ここで重要なのは、
・何をやるべきかを明確にする
・どこまで到達することができたか分かりやすくするために段階的な目標を示す
・子どものモチベーションを維持するために結果のみではなく過程も評価する
ことです。

また、子どもは「本当に自分にできるのか」と不安を感じています。そのため、「本当に上手くなってきたね、こうやっていけばもっと上手くなるよ」と語りかけつつ、自信をつけてあげることが大切です。

マイペース型
マイペース型の子どもは集団で遊ぶことや、他の子との共同作業を苦手とします。幼児期には集団に入るよう誘うとパニックを起こしてしまうことがあります。その後、小学校の半ばあたりになると、周りの子どもたちと興味やペースが合わなくなってきます。

マイペース型は、じっとすることは苦手であるにもかかわらず、好きなものには集中できるという子どもによくみられます。また、人の気持ちの理解を苦手とする子どももいます。

このような子どもに対しては、本人の興味やペースなどを配慮して、周囲との距離感を調整してあげることが主な対応方法となります。子どもが嫌がっているような素振りや表情を見せた場合は、無理強いせず合わせてあげることが重要です。

ADHDと反抗挑戦性障害を合併している子どもへの家族の対応

ADHDと反抗挑戦性障害を合併している子どもと家族がうまく関わっていく上で、重要な4つのポイントを紹介します。

1. 感情的に対応しない:
子どもが感情的に話をする場合には「静かに話すこと」を促し、落ち着くまで相手をしないようにしましょう。ちょっとしたことでも感情的に反応してしまう傾向があり、周囲の人々がそれに対して感情的に接すると状況が悪化してしまう恐れがあります。

2. 父親に理解してもらう
多くの家庭は子どもと多くの時間を過ごすのは母親である場合が多いです。そのため、たとえ子どもと母親の関係が悪化しても父親はあまり状況をつかめず、子育てから離れるようになってしまうケースも少なくありません。

一方、子どもは普段一緒に過ごす時間が少なく、あまり反抗する相手とはならない父親の話にはよく耳を傾けることも多いため、父親が話し合いに加わることで冷静な話し合いができるということも考えられます。

思春期を乗り越えていくときのことも含めて子どもを上手に育てていくには、父親の理解を得てみんなで協力していくことが重要です。

3.約束を守りきる経験を積ませる:
ADHDと反抗挑戦性障害を合併している子どもは約束したことをなかなか守れないという傾向があります。

しかしそのような傾向があるからといって諦めたり大目に見続けたりすると、子どもはどんどん約束を守ろうとしなくなります。そのため子どもの特性を理解し守りきる約束をすることが大切です。

守れたらたくさん褒める、破ったらなんで守れなかったのかきちんと話し合うとあらかじめ明確に決めておくことがポイントです。また約束を守れなかったときには簡単に許さず、譲らないようにしましょう。

4. 子どもに期待し、ポジティブになる:
過去のことを責めても子どもの自尊心が低下し、状況や症状が悪化する場合が多いです。これからの成長に期待しネガティブになりすぎないことが子どもの心の健康のために重要です。

まとめ

反抗挑戦性障害とは、主に子どもが発症する障害であり、青年期早期以降の発症はあまりみられません。診断の基準として、怒りっぽい、口論が絶えない、執念深く根に持つなどの症状が少なくとも半年続くことが挙げられますが、現れる症状は人それぞれです。

通常、反抗期そのものは子どもの健康な成長には必要なものです。それゆえ、反抗期と反抗挑戦性障害の見極めが難しい場合があります。また反抗挑戦性障害はADHD・素行症などの他の障害とも合併・併存しやすい疾患であり、症状が複雑化しやすい傾向にあります。

気になることがある場合は、専門家に相談しながら、症状の見極めや対応方法を検討すると良いでしょう。
子どもと青年の破壊的行動障害―ADHDと素行障害・反抗挑戦性障害のある子どもたち
ロバート・L ヘンドレン編著 (著),‎ 田中 康雄 (監修),‎ 松井 由佳 (翻訳)
明石書店
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